サラリーマンNEO 劇場版(笑)
2011年/日本
サラリーマンNEO 劇場版(泣)
総合
10点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
いつも見ているコント番組の映画化ということで期待して観に行ったのであるが、全く面白くなかった。それは『ステキな金縛り』(三谷幸喜監督 2011年)を観た後だったからという意味ではなく、まるで出演者以外のスタッフを総入れ替えしてしまったのかと思うくらいにつまらなかったのだが、スタッフは変わっていないようで、どうやら本作をコメディ作品と見倣していた私が間違えていたようである。
居酒屋で主人公の新城誠が上司で課長の中西一郎に仕事上のことで諭されるシーンが印象的である。新城が感動して聞いていた中西の言葉は全て店内に飾ってあった商品ポスターのコピーであったり、額に入れられている詩人の言葉であったりする。そもそも中西がヒットさせたビールの商品名の「冷麦」も‘パクリ’であるように、サラリーマン社会は‘サラリーマン’という同質の中、微妙な違いや異なる組み合わせで争っている人々の集まりなのであるから、やがて2人は「セクシービール」に対する「セクスィビール」でライバル企業と争うことになる。
出演者に関するならば『ステキな金縛り』に引けを取らない豪華さであるが、何分にも演出が酷過ぎる。テレビ番組で有効に使用されている音楽による笑いの取り方を劇場版でも多用しているが、その分画面の構図が疎かになっていると思う。ズームインに切れがなく、顔の捉え方も甘い。映画の演出ではないのである。ラストでジャングルのシーンを使って演出の大変さを言い訳していた。テレビ番組ならば笑えたであろうが、映画では笑えない。『セカンドバージン』(黒崎博監督 2011年)にも言えるが、NHKは映画を舐めていると思う。
財テクブームの頃から損失隠し…オリンパス社長(読売新聞) - goo ニュース
オリンパスの損失隠しは20年にも及ぶものなのに、高山修一社長が今まで全く気が
つかなかったということがあるのか疑問が残るが、更に分らないことはこの問題が明るみに
なったきっかけを作ったマイケル・ウッドフォードを何故社長にしたかということである。
今年4月に社長に就任したウッドフォードは、8月には英医療機器メーカーGyrus Group
PLCや国内食品会社の買収金額の妥当性、Gyrus Group買収でアドバイザリー契約を
結んだAxesAmericaに買収額の3割という高額の報酬を支払っていたことを問題にし、
当時の菊川剛会長や森久志副社長の辞任を求めたにも関わらず、10月14日に菊川ら
経営陣によって、ウッドフォードの方が解任されてしまっている。そもそもウッドフォードを
社長に就任させた理由は、しがらみの無い外国人を社長に据えることで、こうした問題を
明るみに出すことが目的だったはずなのだが、高山修一社長はウッドフォードについて
「10月に解任した理由は、社長としての資質の問題。9月は3日しか日本にいなくて、会社
として機能しない面もあった。社内でも組織を飛び越えて独断専行でダイレクトに指示を
する」と、再評価しない方針を貫くらしい。しかし社長としての資質が問題であるならば、
資質の無い人物を社長にしてしまった会社側にも問題はあるわけだし、月に3日しか日本に
いなかった理由は今回の問題を調査するために国外に行っていたのではなかったのか