恋とニュースのつくり方
2010年/アメリカ
‘悪魔’のその後
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
私のこの作品に関する興味はただ1つだけで、『プラダを着た悪魔』(デヴィッド・フランケル監督 2006年)でキャリアウーマンのカリスマ編集長のミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)と主人公のアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)との対立を描き、アンドレアに職場放棄させることで仕事の‘悪魔’になることを回避させた脚本家のアライン・ブロッシュ・マッケンナが、敢えてバリバリのキャリアウーマンを主人公に据えることで何を描こうとしたのかという点だけだった。
正直に言えば、向上心剥き出しのテレビプロデューサーのベッキー・フルラー(レイチェル・マクアダムス)と‘お局キャスター’であるコリーン・ペック(ダイアン・キートン)の対決にはミランダとアンドレアのような緊張感は無く、巧妙に回避されていて肩透かし食らった感じだったのだが、ここでは寧ろ大御所になっても融通がきく‘女性’のコリーンと融通がきかない‘男性’のマイク・ポメロイ(ハリソン・フォード)の、あるいは融通がきく‘若い男性’のアダム・ベンネット(パトリック・ウィルソン)と融通のきかない‘年老いた男性’のマイクのコントラストに注目するべきなのであろう。
その結果、とりあえず男性の協力を得られれば仕事の‘悪魔’になっても楽しく生きていけるというメッセージを提供しているように見えるが、同時に、家族に相手にされなくなった独り身の人生経験豊富な男性は必然的に料理が上手くなってしまうという風刺も描かれることになる。
拾いきれないほどにテンポよく畳み掛けて放たれるギャグが、溌剌と躍動するレイチェル・マクアダムスの演技と相まって最後まで飽きさせないのだが、私はこの後の‘悪魔’も見てみたい。
原題の‘Morning Glory’には‘アサガオ’という意味の他に‘練習では調子がいいのに本番になると弱い奴’という意味があるようだが、ここでは字義通りに‘朝(番組)の栄光’と捉えればいいと思う。
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「(ニュージーランドの地震で)日本人が埋め立てられているうわさがある中で、救出作業
をどう日本から送るかというような仕事を優先すべきところ、いきなり党内の常任幹事会を
優先した。党内の一部の人を生き埋めにしようみたいな話は、優先順位の付け方として
いかがか」と麻生太郎は語っているのだが、前原誠司の“ニュージーランド地震の被災者
家族を政府専用機に同乗させる”発言の後に実現できないことが分かったことからも
明らかなように、発言が却って混乱をもたらせる閣僚が政権を握っているのだから、
優先順位も何もないのであるし、残念なことにそれは麻生政権から“引き継がれて”
いる悪癖である。麻生太郎も石原伸晃も民主党にダメージを与えようとして必死に
考えたのだろうが、実質が伴わない“オヤジギャグ”としてしか響いてこない事が悲しい。