ケンのブログ

日々の雑感や日記

自力救済 中央フリーウェイ

2022年07月12日 | 日記歌入り
安倍元首相を銃撃した容疑者の方がこのように語られたと新聞に書いてある。

“”「母親が(ある宗教団体の)信者で、多額の献金をして破産した。
絶対に成敗しないといけないと恨んでおり、団体のトップを殺害しようとしたが接触が難しかった」と述べたうえで「安倍氏が団体とつながりがあると思って狙った」と説明している“”と。

この新聞の文章を読んで 僕はうろ覚えに記憶していた「自力救済の禁止」という法律の考え方を思い出した。

「自力救済の禁止」に関して調べてみると 北九州のひびき法律事務所のサイトに次のように書いてあった。

『自力救済の禁止というのは、権利者が、法律上の手続を経ずに、相手方の任意の意思に反して、実力で、その権利の内容を実現してはならないというルールをいいます。

たとえば、不動産の売買契約を締結したという事案で、売主が任意に不動産を明け渡さないからといって、買主が売主を実力で追いだしたりすることは、自力救済として禁止されます。

また、反対に、買主が代金を支払わないからといって、買主の事務所まで行って、現金を勝手に持ち去るということも当然禁止です。

不動産の明渡義務や代金の支払義務も、義務者が自らの意思でこれを履行しない場合、権利者がその義務の履行を求めるには、裁判やこれに引き続く強制執行等の法的手続を採る必要があります。』と。
(北九州ひびき法律事務所のサイトより引用)

簡単に言えば 自分の権利を侵害されたと判断しても自分の実力で権利を回復しようとしてはいけないということだと思う。

自分の家の庭に知らない人の自動車が駐車してあったとする。

その自動車にタイヤロックを厳重に取り付けて動かないようにしてしまって 「罰金3万円を払わなければロックをはずさない」 と言ったら 逆にそれを言った方が恐喝罪などになってしまう可能性があるということだと思う。

また 自分で成敗しないといけないと思った という主旨の容疑者の方の発言を読んで新約聖書ローマ人への手紙の次のような言葉を思い出した。

『だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります』と。
(新共同訳聖書 ローマ人への手紙第12章より引用)

法律の場合の「自力救済の禁止」の考え方と ローマ人への手紙に書いてある「自分で復習せず神の怒りに任せよ」という考えは とても類似していると僕は思う。

そして、キリスト教文化圏ではおそらく 聖書は 宗教の書であるとともに法律 (特に聖書に記載された法律を日本では律法と訳すと思う)の根幹をなしているであろうことに思いがいたる。

しかし、法律の場合でも 聖書の場合でも 自力で救済しない 自分で復讐しないことが平和を守る大原則だと考えられていることは間違いないと思う。

こんな不安定な世の中であるからこそ こういう大原則を心に改めて刻んでいきたいと思う。

母が 「犯人の人は 今はいろいろ更生のシステムがあるとはいっても 実質これで人生棒に振ってしまったね」と言った。

僕もそうだと思ったし それを聞いて旧約聖書 箴言の次のような言葉を思い出した。

「正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる」と。
(新共同訳聖書 箴言 第24章より引用)

しんどいことがあっても もう立ち上がれない方法 つまり人生を棒に振ってしまう方法を選ぶよりも 辛抱して7たびでも起き上がれる方法を選びたいものだなと思った。
■中央フリーウェイ
松任谷由実さんの「中央フリーウェイ」をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音したものをアップロードします。
聴いていただければ幸いです。

「中央フリーウェイ 調布基地を追い越し 山に向かっていけば
たそがれが フロントグラスをそめて広がる」

どんな世界なのでしょうね。

想像すると 映画の中のシーンのようにも思えますが、、、。

親しみやすいメロディは楽器のみで演奏されいろんなところでBGMにつかわれていますね。
↓松任谷由実さんの「中央フリーウェイ」をカラオケDAMの音源で歌いました。