「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

多喜二と山村聡

2009-01-18 11:10:48 | 多喜二と同時代を生きた人々
山村聡(やまむら・そう、本名・古賀寛定 =こが・ひろさだ)

奈良県出身。妻、百合子(ゆりこ)。

 昭和十年、東大独文科卒。
松竹の関西新派を経て、文化座の創立に参加した。

復員後の二十一年、東宝作品「命ある限り」で映画デビュー、翌年の「女優須磨子の恋」などで演技派としての評価を高めた。
 その後、小津安二郎監督の「宗方姉妹」「東京物語」「早春」などに出演、演技力と芸域の広さを示す一方、「平手造酒」など時代劇にも主演した。
 二十七年「現代ぷろだくしょん」を設立。

1953年、小林多喜二原作の「蟹工船」を製作、初めて演出を手掛け、以後自ら主演した「黒い潮」などで映画監督としての力量も発揮。キネマ旬報男優賞を受賞した「傷だらけの山河」、山本五十六役の「トラ・トラ・トラ!」などの出演作がある。

1964年、TBS系のテレビドラマ「ただいま11人」で演じた父親はホームドラマの典型的な父親像となった。NHK大河ドラマ「春の坂道」の家康役や、「華麗なる一族」などで知的で重厚な役柄もこなした。


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