見島人(Mishiman)


山口県最北端・・萩市見島の住人~ふるさと日記。

見島と水

2014年01月25日 | 日記

二日続きでいい晴れ間がありましたが、今日はしだいに雨に向かっているようです。温い朝です。 

萩の六島村と見島と比べるとひとつ、大きな特徴の違いがあります。

それは、見島には地下水が潤沢にとは言えないまでも、唯一恵まれ水が出ます、在ります。

地下水脈は、島の西側の方が水量は多く、海底にもポコポコ湧出箇所があると聞きます。

島の至る所には「ひぐち」と言う、ちょろちょろと地下水が流れ出る場所も在ります。

のどが渇けば冷たい水が飲める、コンビニエンスな所です。学生の頃海水浴帰りには、いつも利用してました。

 

                    コンビニエンスひぐち-A(木や草の葉使用、手もしくは口を着けて飲みます。OK)

                                        

                                                      

 

潅漑用水としてのため池もたくさんありますが、湧水のものより天水の池が多いようです。

湧水のため池は、きれいだけどちょっと秘めた青色をしていて不気味で怖い部分もあったりします。

やってはいけないことですが、海水浴帰りの塩抜きと称して(シャワー代わり)あちこちで飛び込んだりしてましたね。

ため池は、フナ釣りに格好の釣り堀でもありました。竹竿、木綿白糸に麦わらの浮き、ミミズで釣ります。

 

                                大小イロイロのため池                

                    

                                                

                                                       ※写真クリック拡大 

   干ばつの苦労した時を経て、ボーリングによる掘削作業のおかげで地下水を汲み上げることができています。

                         

                     八丁八反内にも、三箇所のボーリング小屋が存在

                        

 

 

わたしの家でも未だ屋根に揚げるテント風呂水とかに使ってますが、水道普及前は、どの家庭にも井戸がありました。

汲み上げも手から電気にとずいぶん楽になりました。深い井戸は、つるべで・・・・覗くと吸い込まれ落ちそうでしたね。

お寺の井戸水がお茶には良いと、天秤棒で坂を行き来するご婦人方の姿は、日常茶飯の業になってました。

また遅くなりましたが、ダムができてからは給水制限もなく豊かな暮らしができていると思います。感謝!!

 

                見島ダム ゆりや湖                            遠来の管理人たち!?

                         

 

 

島の水の多くは硬水で、石鹸の泡も流せば一回で落ちるし、お茶が赤くなってした。お寺の水は軟水だったのでしょう。

近年の天候は極端すぎて困ります。降るか降らないかがはっきりしすぎています。

お役所の土木関係の方も大変です。対策も「これで良し」とは行かないレベルになってきました。台風もしかりです。

見島の周りはすべて海水で、水はたくさんあるようですが、命の水となるとそうも行きません。

こうして恵まれた水の生活ができるのも、「見島のおかげ」と今一度、感謝しつつ毎日を生きたいと思います。

 

          

                ◎ 熟熟余談(つらつらよだん- 本日の日めくり 四字熟語 )

        「 規矩準縄 」(きくじゅんじょう) :  物事や行為などの標準となるもの。規準・法則のたとえ。

            「規」はコンパス、「矩」は物差し・定規のこと。「準」は水平器、水準器。「縄」は墨縄のこと。

             「規矩」「準縄」ともに規則、法則の意で、同じような語を重ねて、意味を強めた言葉。[出典 孟子]