前々から、茶畑伐根跡にビオトープを作りたいと思っていたが、ついに実現に至った。オイラのそんな思いに応えて、かつてのボランティア仲間を中心に昨日作業を行う。久しぶりに、参画してくれたメンバーの自家用車が埋まっていく。その車の先のバタフライガーデンの片隅でさっそく穴掘りから始まる。山猿さんも道具をいっぱい持参してくれた。
当初は、バスタブくらいの広さかと思っていたがその3倍ほどの穴が広げられた。途中で、硬い岩盤にぶつかり、ツルハシの出番となる。みなさん、大手術した後遺症もあり、さらに忙しい仕事の合間がありながらも駆けつけてくれた。そのボランティア精神の心意気が美しい。地元ではそういう発想で動いてくれる人はとても少ない。そんな壁にいつもぶつかるので、とてもありがたい。
そのうちに、幼児のタイチくんも穴掘りをやり始めた。穴の広さはシートの広さに合わせながら掘り進める。問題は石だった。シートが崩れぬよう30個以上の石が必要だった。人力で運ぶこともあったがかなり重い。持ち上げられてもそれを運ぶとなると腰に負担がいく重さだ。それで、ネコ車に石を乗せて何度もピストンして運んでいく。傾斜があるのでけっこう力もいるし、ネコを倒してしまうこともあった。それでもなんとか30個以上を運ぶことができた。これらを一人でやるとなると、最低3日はかかるだろう。
石を運び終わってから次は水入れだ。すると、タイチ君も手伝ってくれた。池に入った第1号となる。池には水草も入れられ、生き物のシェルターとしてブロックも投入される。そのうちになんと、アメンボウがすぐさまやってきた。タイチ君が「アメンボウになる」と言って池から離れない。しかも、みんなが作業を終了して昼食づくりでいなくなっても、びちょびちょになりながらも池にこだわっていた。ご夫婦もそれを暖かく見守っている。そこに、今回のビオトープをめぐる物語ができていたように思う。
七輪と焚き火での昼食は、食べるのが忙しくてすっかり写真を撮るのを忘れる。陶板による焼きおにぎりや新玉ねぎ焼きが好評だった。焼きそば、焼き芋、ホッケの干物、コーヒー、キュウリ漬け、ジャンボマシュマロ、ホタテ、厚揚げ焼きなどが次々並べられてみんな満腹となる。持参してくれた食材も調理されなかったものも少なくない。
コロナ禍もあって久しぶりの再会でもあった。それぞれそれなりに元気で過ごしていたのがうれしい。次の機会が待ち遠しいが、月末に全町的なイベントがあるのでそこそこの再会は可能となる。ビオトープにはどんな生き物が来るか、楽しみだ。まずはトンボかなー。アカハライモリ・カエルかもね。