山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

竹の中から現代アートが

2015-04-20 20:04:54 | 特産品・モノ
 ダルマストーブの焼き芋づくりに焚き木を投入する。
 この焚き木を作るのも半日がかりになる。
 時間がないときは竹の支柱や古材を使うのが効率的。
 
 先日軒下にあった古い竹10本ほどを小さく伐ってストーブに入れる。
 乾いているのでよく燃えるのがいい。
 翌日のこと、灰の中から穴だらけの焼き物が出てきた。

                            
 はじめはなんでこんなものが灰から出てきたのか理解できなかった。
 そういえば、畑の竹の支柱のなかに土が入っていて、燃え尽きるとウンコ状の焼き物ができる。
 しかしだ、こんなに穴が開いているものが出てきたのは初めてのことだ。
 しかも、軒下にあったわけだから竹の中に土が入っているはずがない。

 そこで少年コナンになる。
 ひょっとするとこれは、泥蜂の巣だったんではないだろうか。
 土を運んだ昆虫がいたとしか考えられない。
 コナン武兵衛はふだん使わない頭を叩く。
 すると、この現代アートの作者はムッシュ・ドロバチということか。

大雨が朝から続く。
 夕方、前の国道が全面通行止めとなった。
 防災無線から町内の数か所が通行止めとの放送が流れる。

                               
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そして「山の楽市」が終わった

2015-04-19 20:50:22 | 市民活動・まち育て
 昨年の「山の楽市」は暑さに閉口するほどだった。
 今回は雨がときおりポツリポツリ落ちる中での開催だった。
 今回は取り組みの遅れが最後まで響いてしまいご迷惑をかけてしまった。

 それでも、参加者が自主的に楽器セッションが即興で行われるなど、今までとは違う展開もあり、若者の姿が目立ったのが特徴だ。

                    
 わが家は雑貨と桜の塩漬けや柚子ジャムなどで出店した。
 雑貨は近所の1軒しかない商店が閉店したので、その残りの商品を提供することとなった。
 また、桜の塩漬けや干しゼンマイは天日干しがなかなかできないなかで、和宮様の獅子奮迅の奮闘でやっとできあがったものだ。

           
 参加者は100人ほど、出店は20店ほどのなか、街中から毎回参加の「遠州沖ちゃんクラブ」の「塩サイダー」をいただいた。
 遠州の天然塩を使用した炭酸飲料だ。
 ラベルの「塩」という字のデザインが秀逸だ。
 漢字の中に魚が泳ぎ、静岡県地図があり、波しぶきがほとばしる。
 迷いなくおかわりを買いに行く。

 規模は今までではいちばん小さいものとなったが、一緒に地域活動をしてきた友人・知人たちがそれぞれ駆けつけてくれたのがうれしい。
 片付けもそのメンバーが最後までやっていただくというフィナーレ付だった。
 
 新たな出会いや交流もでき、近隣での前向きなドラマも目撃でき、未熟さや不充分さをカバーしていただいた。
 ありがたい。
 ありがたい。
 
 

                       
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畑の新芽・イチゴの花

2015-04-18 21:11:15 | 農作業・野菜
 畑になかなか着手できない日々が続いている。
 そんな中でもほったらかしていたイチゴが冬越えに成功し、花をつけてくれた。
 小さくてもいいから実がつくだけでも満足とするので、よろしく。

        
 ヤマウドもいつものように姿を現した。
 今年はぜひヤマウドの畝を作ってみるからね、と声をかける。

                
 一時姿を消していた「セリ」がぐんぐん群落になってきた。
 芽を出し始めた頃霜でやられたようで、その一年は壊滅的に姿を消したのだ。
 はたけはどんどんこういう新芽が出始めている。

 明日の「はるの山の楽市」の準備で現地に行く。
 会場の駐車場のライン引き、机の運搬、会場清掃などをやり、夜は開店準備の品物を揃える。
 ということで、相変わらず畑仕事が遅れるが、それも人生なのだ!?
         
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やっとシイタケ菌を打つ

2015-04-17 22:01:58 | 農作業・野菜
 雨続きでほだ木にシイタケ菌を打てない日が続いた。
 やっと、念願が叶う。
 ほだ木は裏の道草山から伐採したコナラだ。
 自分の山のコナラの原木にシイタケができるのは素晴らしい、と自画自賛する。
 このあたりの地域ではそれは当たり前のことなんだけどね。

        
 山からほだ木を運ぶのやら菌を打ったほだ木を運ぶのは人力なので、体が元気なうちの作業なのだ。
 そう自分に言い聞かせて、この重さと汗は幸せの証左なのだと自分を納得させる。
 まずは、森博士が開拓した森菌800個を打っていく。

                   
 今年は試しに宮城県角田市の「加川菌」を使ってみる。
 合計シイタケ菌駒1000個ほど、ほだ木約30本を完了する。
 余裕があれば、あと20本くらい増やしたいと思うが、畑もやることがいっぱい待っている。

        
 予定では、なめこ菌も用意しているのでこれも着手しなければならない。

 明後日19日(日)は、「春野山の村」で「山の楽市」のフリマを行う。
 今回で3回目を迎えるが、当初の精神を貫き斬新な発想を実現するのはなかなか壁がある。
 今回も感動する取り組みもあったが、事態の重たさは相変わらずだ。
 それは想定内のことだが、中山間地の歴史と日本の民主主義の成熟度という壁にぶつかざるをえない。

 とにかく、一つ一つ解きほぐしていくしかない。
 それは「山の楽市」だけの問題ではないからね。
 それは希望の灯火を一つ一つ点けていく行為なのだと思う。

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ストーブで焼肉と焼き芋

2015-04-16 20:35:32 | 野外活動
 雨続きの日々のせいか、春とはいえど薄ら寒い。
 ついダルマストーブを点火する。
 火がもったいないので、ニンニクと塩麹・醤油に漬けておいたシカ肉を焼く。
 ほんとうは網で焼きたいところだが、ストーブが汚れるのでフライパンで我慢する。
 これで夕飯はバッチリ。

                      
 先日に焼いた焼き芋は火力が今ひとつだったので旨みが不足。
 今回はじっくり焼いたのでスイーツそのものの旨さ。
 10kg注文したばかりなのに、つい食べ過ぎてしまいなくなるのが早い。

 焼き芋大好きの近所にもお裾分け。
 ストーブの焼き芋は近隣との友好大使にも一役買っている。
 「ベニハルカ」は、安納芋に遜色ない糖度がある。

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堆肥づくりが基本なのだ

2015-04-15 18:18:53 | 農作業・野菜
 環境保全型の菜園づくりをめざして完全無農薬でやってきたが、肝心の土作りが遅れている。
 去年、道草山の伐採が行われ、コナラの葉が大量に落ちている。
 それを堆肥にするにはその場所の修理をしなければならない。
 追われるようにしてまずは落ち葉をかき集める。

                   
 その上に、バイオトイレの糞尿と糠を撒く。
 そこに落ち葉をさらに乗せて、トタンでカバーをする。
 もう少ししたら落ち葉などを継ぎ足したいがなかなか暇がない。
 1年後に立派な堆肥となる予定だ。


































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ヤエザクラにクマガイソウ

2015-04-14 20:38:11 | 植物
 雨の合間に尾上ガーデンのサクラの花をいただきに行く。
 毎年、サクラの花の塩漬けをするのだ。
 今年は天候のせいで花の開花が少ない。

 サクラの塩漬けもまた手間がかかる。
 ゴミを取りきれいにするだけでも一日仕事。
 さらには、それを天日干しするのだが、ここ連日雨で作業が中断。

                     
 尾上ガーデンの「クマガイソウ」(ラン科)の花が咲き出した。
 クマガイソウの葉は扇型で対生。
 似ている「アツモリソウ」の葉は、楕円形で互生。

           
 共通する花の中央の丸い唇弁は、武将の「母衣(ホロ)」を見立てている。
 「母衣」は、流れ矢を防ぐ防具ということだ。
 竹製の籠の上に丈夫な布を被せたものらしい。

 クマガイソウは、源氏の熊谷直実をあらわし、「一の谷の合戦」で「アツモリソウ」の平敦盛を討ち取ったとされている。
 イマジネーションが豊かなネーミングだ。

         
 フキノトウがとっくに綿毛をつけていた。
 わが家ではフキノトウが終わったばかり。
 寒いわけだ。

 連日の雨で畑の作業がストップしている。
 そのぶん、トレーに種まきをする。


 
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毎日山を見ながら生きている

2015-04-13 20:07:37 | 風景
 昨日の森林散策会のとき立ち寄った春野町の「行師平」(ギョウシダイラ)集落。
 林道のような鬱蒼とした急峻な小道を蛇行した先に、わずかな人家があった。
 やっと雨が止まった天空の奥は、山と雲との葛藤の動きが流れている。

      
 そうした山を毎日眺めながら暮らしている杉本さんの話をみんなで聞く。
 都会の感覚だと不便さだけが気になるが、自然とともに生きる杉本さんの明るさにむしろ元気をもらう。

                   
 林業・茶業・野菜づくりをしながら、湧き水でわさび田を持っている。
 ワサビの花や葉を見せていただく。
 それを小分けしてみんなで食べてみる。
 ワサビというと根っこのイメージが強いが、全部食べられるのだ。

       
 小学校にはこの暗い林道を1時間以上かけて通学したという。
 「越木平」の眺望も素敵だったが、「行師平」の風景の中で生きる人間の強さというものが伝わってくる。
 近所にはむかしお寺があって、行者がいたことからこの地名がついたらしい。

                  
 開拓の集落、隣の「五和」地区の眺望もついでに見に行く。
 参加者はその風景を見ながら開放感に浸る。
 12時を過ぎていたので、立ち去ろうとしない参加者に「ゴールに向かいますよ」と冷徹に宣言する。

 観光地でもなく、名所もなく、特産物もこれといってなく、のないないづくしのムラだが、風景と人だけは魅力的なスポットだった。               


    
 
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散策日和で「越木平」の魅力を発見

2015-04-12 21:09:39 | 旅行・散策
 昨日までの雨模様を払拭したきょうの森林散策会。
 広報が不十分だったにもかかわらず、21人の参加者が新春の空気と景色を楽しんだ。
 春野町・越木平の眺望もほぼ期待どおりで、カメラもこの広角の山並みを捕捉できない。

           
 大曲の道路カーブに沿って、茶畑のデザインの見事さにみんなシャッターを切る。
 隠れ里の魅力はここでも発見。
 日当りはいいとはいえないが、斜面の足場の悪い中での作業の奮闘が結果的に造形美の景観を形成している。

                     
 茶畑の中に雨量計があった。
 気象台情報で越木平の雨量がときどき紹介されるが、ここから発信される。
 目の前の農家が無線でこの雨量計情報を受け取るらしい。

      
                
 「八王子神社」境内の大木とそのたたずまいが魅力的。
 ここの世界だけが結界のパワースポットを感じられる。
 色鮮やかな折り紙が奉納されているが、意味はわからない。

    
 8軒しかないというこの山奥の集落の中心に神社があったが、近所の人の話によるとその隣の立派な2体の木像は「薬師様」だという。
 なかなかの力作のように思える。

                       
 「キランソウ」(別名ジゴクノカマノフタ)の広い群落が絨毯となっていたバス停があった。
 この地下には「地獄の釜の蓋」があるのだろうか。

 さらに、庚申様が祀られているお堂には、6面からなる「石幢(セキドウ)」もあった。これもなかなか珍しい。
 幕末に来日したイギリスの外交官、アーネスト・サトウが明治14年の夏に秋葉神社の帰りにここ越木平を訪問している。
 地域の魅力が知られていない典型的な中山間地である。    
   
 

              

             
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裏の畑の「コゴミ」も食べたよ

2015-04-11 20:46:03 | 食彩・山菜・きのこ
 裏の日陰にある「コゴミ」がうまそうだ。
 採りすぎないよう控えめに収穫し、茹でてからマヨネーズで食べる。
 やはりこのシャキシャキの食感がたまらない。
 コゴミ畑に広がるといいのだけど、それにはあと数年はかかるかもね。

    
 いただいた「タラノメ」を天ぷらにする。
 これだけで満腹となる。
 わが家にもタラノメが出てきたけどまだ小さすぎる。

                 
 畑の「ヤマウド」も若葉を出してきた。
 この葉を見るだけでワクワクする。
 ヤマウドの刺身の旨さは山菜の王様と言われるだけはある。
 いつもこの固体を増やそうと思うけどなかなか実行に至らない。

                      
 道草山の「オオバギボウシ」もやっと若葉が出てきた。
 葉身の白い所がほのかな甘さがある。
 固体が少ないので食べるまでには至っていない。

 いよいよ、山菜の季節に突入した。
 裏山では「シオデ」や「モミジガサ」も顔を出してきた。

 都会にいるときは山菜ツアーを組んで遠征したものだが、今は田舎暮らしのおかげで自分の土地の中で収穫できる贅沢を味わえる。
 春の旅行もいいけれど、山菜を収穫する喜びには勝てない。
 というより、旅行する予算がとてもないというのが真実のようだ。
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