鷹泊 昭和30年代

いまは超過疎地になった北海道深川市鷹泊 自然にめぐまれたその地で昭和30年代を過ごした自分がその当時を思い出してみた

鷹泊市街中央部(大祥寺の跡)は寂しい空き地

2008年01月07日 | Weblog
お寺の前庭は広く、大きなクルミの木があった。石をぶつけて実を落として、手をクルミの実の色の緑に染めながら殻を割って食べた。時には投げた石が流れ玉となり、あらぬ方向へ飛んでいって、お寺の住宅の方に叱られたりもした。お寺の周りに木が生えていて、子供たちには何となく不気味さがあり、そこでキモ試しをしたこともあった。4月8日のはな祭りの時には、お寺に瓶を持っていって甘茶を入れてもらったりもした。味は砂糖入りの紅茶と同じようだった。寺の前を会場とした盆踊りは老若男女が集まる活気ある行事だった。ともかく当時は人が多く街に活気があった。
写真はお寺の跡。山の中ではなく、れっきとした鷹泊市街地中心部であるが、雑草が生えているだけで、往時の面影はない。夏草や兵どもが夢の跡  芭蕉 がぴったりであった。