あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

泰山木の花の下に・・・

2009-06-18 22:53:40 | 日記
今日、仕事で某会社を訪問。 社長と話を終えて、雑談でタティングの話を始め、普及に役立てばと、持ち歩いていた作品をお見せし、社長曰く、「ほんとに作ったの、こんな細かいのを・・・云々、」 タテイングの知識も無い方なので、ちょっとお話しさせて頂いて、帰り際、奥様とご挨拶をしている時に、玄関先に 「泰山木(たいさんぼく)」(この時期に咲く、木蓮科のいい匂いのする白い大輪の花です。) が一輪活けてあり、ふと見ると、一輪差しの下のレース・・・「 すごい! これタテイングじゃないですか! 」思わず叫んじゃいました・・・・

画像の物ですけど、かなりしっかり作ってあって、見事な出来栄え・・・
「母が、海外に遊びに行った時に買って来た物みたいで、古いんですよ・・」 と奥様・・まるで、粗末な古いものをちょっと恥ずかしそうにおっしゃる・・・

「・・・奥様、すごいですよ、これ、・・・・でも、こっち裏側ですよ・・・表側はこっち側です・・」 なんて、思わず余分な事言っちゃいました・・

「・・アハハハ・・・あらそうなんですか・・・古い物で、奥にも一杯あるんで、汚れると、いつもゴシゴシ洗っちゃって、・・」

・・・・ゴシゴシ洗って使う・・(絶句!)・・・そうなんですよね・・・知らない方には、昔から生活している家にある古い物で、大した価値だと思っていない・・・・育った環境が、良すぎて、いつも身の回りにあるから、普通なんですよね・・・厭味じゃなくて・・

でも、これが本来のあり方なんでしょうね・・・作った物は、日常の生活の中で生かしてこそ、価値が有るもので、私みたいに額に入れて眺めてる物じゃないのかもしれない、って思いました・・・・・

美しい泰山木の花の美しさよりも、この敷物に美しさを感じてしまう私は、ごく平凡な庶民ですから・・・