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こころ・夏目漱石。

2011-02-19 16:03:59 | 日常
昔の文体や言葉遣いに試行錯誤しながら読み終わりました。

さすがというかなんというか。

雰囲気の作り方が巧く、
登場人物である先生や主人公の、題材通り、こころというものが
よく表現されていたと思います。

それは、そのまま人の心に直結すると思います。

人の心を知れることはできないし、
言葉で表されても受け取り手によって感じ方も変わります。

自身で相手の心を考えて答えを出したとしても
形にしてしまったからこそ違っていたときに
怒りや憤りやマイナスな感情が芽生えることもあります。

こころ、は時間経過や環境や感情や色々なものに左右されながら
変化を繰り返していきます。

それが良いこともあるし、悪いこともあるし
思い返せば間違っていたと思うこともあるし
試行錯誤とごまかしの連続だと思います。

夏目漱石のこころは、全三部で構成されていて
その殆どが心の内側の話なようが気がします。

それが、一部ずつ主人公と先生の心の変化としてわかります。

読み終わった後、先生を理解する上でも
もう一度、一部を読み直すことで完了と言っていい作品なのかもしれません。

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