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奈良に行くなら鹿探す 一日目。

2015-01-24 21:54:08 | 旅行
奈良の若草山焼きを見に行きました。

朝から出かけて先ずは宿泊予定のビジネスホテルに行きました。

荷物を置かさせて頂く予定でしたが、鍵が閉まっていて電気も消えており、
中には書類が拡げてありますが、ひと気がなくて電話しても出ず、
仕方がないのでメモを置いて散策に出かけました。

今回は奈良駅の東側から奈良公園にかけてを歩きました、
先ずは腹ごしらえでカナカナというお店へ行くと、
既に凄い人でギリギリで相席の席に座れました。

注文をしている間に列はみるみる伸びて長蛇の列になってました。

僕が頼んだのはブラジル料理のシチュー、フェジョアーダというもの。

黒豆と一緒に煮たものらしく、黒いです、そして豆甘いです。
それを添え物、トマトとキャベツとすだちを変えながら食べます。

最初は癖のある感じで微妙ですが、これが食べるうちに癖になる、
さらに酸っぱめにしてある添え物と一緒に食べると更に際立ちます。

ブラジルシチュー結構行けました。

店を出たら適当に散策、昔の町並みは、うなぎの寝床が多いです。

うなぎの寝床とは、間口が狭く奥行きが深い建て方の事で、
これをうまく改築して多数の店舗が入って長屋みたいになっている所がありました。

長い通路から中が良く見えるようにウインドウになっていたり、
螺旋階段で上に行けるようになっていたりとデザインが良く考えられましたが、
特に良かったのは表に、どんなお店がどんな物を売っているのかが飾ってある棚でした。
これをみれば全てを回らずにわかるし親切だなと思いました。

その近くには本当の長屋でお店をやっていましたが、
見た目が普通の家なので、玄関の扉に”~売ってます!”とか書いてありますたが、
冷やかしでは入りづらいので外から眺めてやめておきました。

そこから程なく歩くと猫が中に居るお店があって喫茶店の様でよく見ると猫喫茶でした。
隣には犬喫茶があるようです。

手前で中を伺いながらウロウロしていると店長さんが暖簾を持って出てきたので説明を聞くと、
どうやら時間制で1ドリンク制のようでした。

僕が行った時は時間が中途半端でしたがその分は引いてくれるという話と、
その後の時間帯は全て予約で埋まっているという事で、その場で入ってしまいました。

初猫喫茶、正直大人のお店に入るようにドキドキしました。

中に入ると大量の猫、全部で20匹居るらしいです。

写真取り放題、触り放題で人慣れはしてますが、
中々抱かせてくれたり擦り寄ってくる事はありませんでした。

もう一組お客さんが居て、そちらは猫餌を上げていたので、そちらに夢中でした。

外の猫は餌をねだりにきたり、掻いてほしかったりで寄ってきますが、
店猫は、餌をくれる前提なのが解っているので餌をくれる人に寄っていくようでした。

それでも気まぐれに机に乗ってくるのとか、ひなたぼっこで寝ているのとかを愛でてました。

その間、もう一組のお客さんの一方の方がよく話す方で、広くない店内なので話は筒抜けでした、
どうやらその方と一緒に来ていた友達が画家らしくその題材探しにここに来たらしいとの事でした。

すると店長もウェブデザインが本業らしく、モデルにつてがあるので紹介するという話になって、
作品の話や広告の話になってました。

それを端で聞いていて僕は少しの歯がゆさを感じてました、
絵を描く仕事についていればここに入れるのに、と。

そうこうしている間に次の時間帯に入り、予約のお客さんが沢山来たのでそこを後にしました。

その後、庚申堂を見て、ずっとさるぼぼと思っていたものが別物という事を知り、
適当に入ったお寺でリードに繋がれた猫を見たり町中で野良猫を見て、
どうやら僕は猫と町並みという組み合わせと、
寄ってくるかどうか分からない感じに魅力を感じているのだと思いました。

猫は大好きで、犬か猫なら猫ですが、
お店の中で大量に居てそれを愛でるというのは違うようです。

それなら汚くても公園で大量にいる猫のほうが魅力的。

適当に歩いて今度は格子の家という所に行きました。

こういう所に行ったら一回は昔の造りの家を見ておかないといけないです、将来のために。

ここでは狭い敷地ながらに庭園と縁側が上手く活かされていて参考になりました。
二階からも庭園が眺めたり木が見えるのは良いです。

後は無駄に思える部屋の境の高い段差、
昔の人はこれを何のために造ったんだろうかと思いました、
部屋を行き来するのにいちいち段差を上ったり下がったり、
しかしこれ座るのに丁度よく、また1段降りると背中当にもなります。

これが正しい使い方か判りませんが結構便利とは思いました。

そこからまた適当に歩いて、世界遺産の1つ元興寺を見に行きました。

元興寺は当時の敷地のほんの一部しか残っていないようです。
収蔵庫を無料で拝見出来て、最新のX線で像の中身を見れたりと見甲斐のある内容でした。

地蔵様の中に、当時の人たちが願いを込めた小さな地蔵様がいくつも入っていたり、
木像の中に舎利と御札が入っていたりと普通見れない中の構造や中身が見れて勉強になりました。

その後、香炉里(こるり)というカレー屋さんで小腹を満たしました、
本格カレーではなく日本の家のカレーがテーマらしく、辛さ控えめの食べやすいカレーでした、
またおやつカレーと言って、ハーフのカレーを頼めるのも良かったです。

ひと通り周って山焼きを見るのにいい時間になってきたので一旦ホテルに戻ると、
来た時と同じ状態で嫌な予感がしました。

ですが今回はホテルの人が居てくれて、直ぐに発見して扉を開けてくれました。

しかし、今日宿泊予定の連絡は来ていないのだけどと言われました。

インターネットで予約したのですが、その場合ホテルに予約のFAXがくるらしいのだが来ていない、
そもそも改築予定で今はお客を取っていないという話でした。

奈良公園に比較的近く、他の宿泊施設は満室なのに、空いているのがここかゲストハウスだけというのがおかしいとは思いました、
しかし営業しておらず連絡も行っていないとは。

話し合いの結果、元々素泊まりだったので泊めるのは良いとの事でした。
その後チェックインをして部屋に案内され、説明を受けて、山焼きに出かけました。

結果的に、これは良かった気がします。

何故ならこの辺りは満室なのに、ここは貸し切り状態でしかも比較的近い。
設備もろもろは年期が入っていてその割に値段が高めですが、
貸し切り状態で奈良公園まで歩いて行ける距離なら上々だと思いました。

県庁の通りまで歩いて屋台で食べ物を買っている間に、山焼きの前にある花火が始まってしまい、
食べ歩きながら花火を見ながら近くまで行きました。

博物館辺りから花火と山焼きを眺め、食べ終わった頃には山焼きも終わり人が奈良駅へ向かって歩いている中、
それに逆らって若草山へ向けて歩き始めました。

しかし今年は良く焼けて、拡がるのが早かったので近くまで行く前に大体が焼けてしまっていたので、間近で見るのは諦めてイルミネーションを見に行きました。

イルミ奈~ラと題して去年の夏にした所反響が良かったので冬もやる事が決まったようで、つまり冬のは今年が記念すべき一回目。

イルミネーションと言えば、光がアーチ状になっていてその中を歩いたり、何かを形作ってあったりするイメージでしたが、
ここは植物園というのもあって、畑に光を敷いたり、藁を光らせたり一風変わった演出でした。

僕的に良かったのは、時間差で下に移動していく光と、蓄光石という石が敷いてある道が綺麗でした。

そこを出てくる頃には、大勢居た観光客も引いていて、一部の観光客や関係者の方が片付けをしている程度で、まばらになっていました。

そんな奈良公園を歩いていると、それまで殆ど見なかった鹿が出てきていました。

どうやらどこかに潜んでいて、人が居なくなった後、草を食べていました、
もしかしたら食べ残しのゴミなど残飯狙いなのかも。

奈良に来たなら鹿と触れ合わずには居られません。

特に奈良公園に来たなら鹿を探す、これ定石です。

浮見堂などを見ながらホテルに向かって適当に公園内を散策して、
奈良ホテルと池を挟んだ反対側に出た所、道に鹿が居ました。

どれぐらいまで近づけるのかと思って、距離を図りながら近づくと、
30cmぐらいまでいけて触れるかと思ったら突然踵を返しかけていきました、

びっくりしながらかけていったほうを見て更に驚きました。

そこには20匹ぐらいになる鹿の群れが居ました、しかも全てがこちらを見ている。

暗くて全貌は見えませんが月明かりに照らせてかすかに顔がこちらを見ているのが判りました。

日中大量にいる鹿たちは夜どこに居るのだろうと兼ねてから疑問だったので、
ついにそれを発見できた嬉しさと、沢山がこちらを見ている恐怖で複雑は心境でした。

その後に立ち寄ったうどん屋麺喰で、うどんととり天を頼んだらこれが結構な量で、
うどんはコシが凄くて鶏天もジューシーで美味しかったのですが、時間が時間なので結構胃に来てかっこみながら食べきりました。

そしてホテルに戻り、お風呂の準備をしながらのんびりしていたら、扉を叩き僕を呼ぶ声。

帰るのが遅いことを伝えると裏口だけ開けておくのでと言われ、帰ってきた時に鍵を締めたら、
どうやらホテルの人も外出していたらしく閉めだされた感じなったのでした、
よくよく考えるとそれは不用心な気がしますが、居なかったならホテルの中を探検しておけば良かったと少し後悔しながら、

使い古されたお風呂に入った後、使い古された布団にくるまり就寝したのでした。