新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

ブランチ問題で厚労省【Ⅲ】

2007-11-23 10:03:09 | 医学検査の下請け問題

   病院検査点数、急遽引き上げか?(厚労省)

          通じたか?、「採算合わない院内検査」

 真夜中や未明の緊急検査の呼び出し等、病院検査室の24時間体制と、検査センターの一括大量処理のランニングコストを、同じレベルと評価する現行制度は、著しい矛盾があることを訴えた、厚労省折衝でした。

 先ほど、メディアからある情報が流されてきて、そのタイミングのよさに、少しビックリしながら、内心、ほくそえんでいるところです。

 厚労省は16日、「病院が自前の検査機器を使って行う院内検査には、迅速性や24時間体制でおこなえるなどのメリットがあるものの、費用がかさみ、現在の実施料では、採算が取れない」状況になっている」と、初めてわれわれプロジェクトの主張を認めた意向が伝えられました。

  院内検査は「採算がとれない」と、厚生労働省が初めて認めたことは、画期的な出来事のように思っています。

 厚労省は、中医協・診療報酬基本問題小委員会に対して、「院内で行われる検査体制などを手厚くする考え」を示しました。

 引き上げの方法としては、時間外緊急検査加算(110点)や、外来迅速検査加算(5項目限度に各項目に1点)などを、重点評価して、引き上げることを検討する、というものです。

 われわれプロジェクトチームの要望行動が、功を奏したかどうかは、分かりませんが、機会があれば、どんなことでも、遠慮なく云ってみるもの、無視されても元々、との思いを強くしています。