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新型インフル「かわら版」(4)

2009-12-03 15:27:25 | 健康・病気

 新型インフル「かわら版」(4)
 ワクチン・副作用・脳症
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 ワクチン供給をめぐる混乱は、なかなか収まる気配はありません。なかでも、大量供給を目指した10ml瓶、医療現場の使い勝手が悪いという理由で、24時間以内に使いきれず廃棄してしまうなど、今かいまかと待っている母親たちの思いを逆撫でしています。

  10ml瓶は、小児50人分に相当、しかも24時間以内に使い切らなければなりません。

 50人の接種は、一般診療に支障をきたす数です。

  副作用で死亡、31人

 また、ワクチンの副作用報告は、1096人、重い副作用は110人、このうち死亡は31人、胎児死亡の報告が1例ありましたが、ワクチン接種との関連性は、ないとのこと。

 異常行動、151件

 一方、インフルエンザ患者による、飛び降りなどの異常行動が、この3ヶ月間で全国から151件の報告があったと、厚労省研究班のまとめで判明しました。

 1歳から17歳、タミフル投与の有無にかかわらず、また、ほとんどが新型インフルで、その8割近くが発熱から2日以内に発生したとみられています。

 151人の内訳は、タミフル服用26人(17%)、36 人がリレンザ服用(24%)。どちらも服用していないが 16人(10%)。残りは不明となっています。

 飛び降り、走り出し、うわごと、などなどが10代以下の若年層に集中。厚労省は、タミフルの投与の有無にかかわらず、2日間は患者から目を離さないよう注意を促しています。

 インフルエンザ脳症は、3ヶ月間で、28都道府県で132例あったことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。

 その大半が15歳未満で、最も多いのは7歳の22例でした。

 


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