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哲学書9(『監獄の誕生』&『全体主義の起源』)

2021年01月06日 | 哲学
🌸『監獄の誕生』『全体主義の起源』

⛳『監獄の誕生』概論
 ☆著者フーコーの指摘
 *近代になり、刑罰の対象が身体から精神へと移行した
 *刑罰制度が進歩したのでなく、様式が変化した
 *人を一定の鋳型にはめ込む「身体の政治技術」
 (人間の身体的動作を改変・規格化するよう訓練する)
 ☆監獄のシステムは、近代社会の権力テクノロジーを解明できる
 *監獄に「規律・訓練」と名づける新たな権力形態が見出される
 (規律・訓練の対象は人間の身体)

🐬『監獄の誕生』での具体例
 ☆パノプテイコン刑務所の監視の仕組み
 *監視塔から独房の中は見えるが、独房の側からは見えない
 *監視する者とされる者の間の眼差しの不均衡が存在する
 *この不均衡こそが権力の象徴です
 *一方が他方に完全に従う構図
 ☆監視されているという可能性を囚人が常に意識する
 *自動的に従順な「従属する主体」となる
 *権力は、囚人自身の手によって深く内面化されていく
 ☆フーコーは指摘する
 *パノプティコンの原理の規律・訓練権力の作用
 *監獄という制度、近代社会の隅々まで及んでいる

⛳『全体主義の起源』の概論
 ☆著者、アーレントが全体主義が発生のメカニズムを分析した
 ☆第一部の反ユダヤ主義
 *ナチスによって生み出されたものではない
 *反ユダヤ主義は、ヨーロッパで政治的宣伝の効果的な武器
 (ナチスが手を貸すまでもなくすでに蔓延していた)
 *ナチスはその反ユダヤ主義的雰囲気を活用しただけ
 ☆第二部「帝国主義」では、帝国主義が生じた要因
 *地域的に限定されている国民国家体制
 *拡大を本質とする資本主義に足かせとなる
 *資本主義の担い手のブルフョアジーは、政治に口出しする
 *結果として、政府は膨張政策を推し進める
 ☆第三部では「全体主義」
 *20世紀の最大の問題で、階級社会が解体し大衆社会が誕生した
 *大衆社会で、組織化されていないアトム化した大衆
 *ある種の運動によって簡単に動員されてしまう
 *こうした背景で全体主義は成立し展開していった

🐬全体主義の敵
 ☆安定した社会
 *それを避けるには、常に社会を不安定な状態に保つ必要がある
 *大衆に対する脅迫が全体主義を支えている
 ☆この理論を現実のものとして実践した支配機構
 *ナチズムとスターリン主義だった
 ☆全体主義の発生した要因
 *階級社会崩壊後、人々の無関心が主権者意識を希薄化した
 *大衆社会をもたらしたことが原因で全体主義が登場した
                    (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『教養としての哲学』






哲学書9(『監獄の誕生』&『全体主義の起源』)
(ネットより画像引用)

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