ジム･ロジャーズ氏が語る円安

🌸「世界３大投資家」の１人、ジム･ロジャーズが語る

　☆これからも円安が止まることはない

　☆円安は当然、むしろ遅すぎたくらいだ

　☆このままだと「１弗＝３６０円」まで円安が進む

　☆余力がある間に、外貨を稼ぐ手段を真剣に考えるべき

　☆為替には、種々の見解があり、真逆の見解の専門家も多数いる

⛳円安は当然、むしろ遅すぎたくらいだ

　☆４月末日の外国為替市場ではドルが対円で１時１弗＝１６０円台突破

　＊３４年ぶりのドル高円安水準をつけた

　＊「実質実効レート」では実に５０年ぶりの円安になった

　☆ロジャーズ氏、東洋経済オンラインの約１年半前に述べた

　＊日本は英国のように没落する

　＊今のままでは１弗＝１７５円もありうる

　＊ついにその言葉が現実味を帯びてきた

　☆財務省は５月末になって

　＊為替介入の金額約１０兆円だったと発表した

　＊政府が介入できる残りの実弾も限られている

　☆ロジャーズ氏は円安について更に詳細に述べていた

　＊２０２２年３月以降、急激に円安が進みましたが

　＊ロジャーズ氏は、円安が起こらなかったことに驚いていた

　＊私はもっとと早く円安が起こると予測していた

⛳ロジャーズ氏が述べる円安の理由

　☆日本は何十年にも、巨額な借金を積み重ねてきた

　＊今、円安になったのは、日本人の国民性が関係していると思う

　☆日本国民、政府が『日本円持ってろ』と言えば、従ってきた

　＊この従順さが、円安になるのを遅らせた原因の１つです

　☆４０～５０年前の円の相場は１弗＝１７５～２００円

　＊同じ水準まで円安が進むことは大いにありえます

　＊日本は、当時よりも人口動態が悪く老齢化も進み、借金も多い

　＊現状は、５０年前よりさらに円安に動く可能性もある

　☆日本が、歴史的に異常な低金利を継続させているのは

　＊日本のファンダメンタルズが非常に悪いから

　＊円高になる要因は今のところほとんど見当たらない

　☆１時的には円高になる可能性がないわけではない

　＊もしあってもそれはあくまで一時的な反動であって

　＊日本や世界経済を根本的によくするわけではない

⛳このままだと「１弗＝３６０円」まで円安が進むのでは

　☆日本でバブルが崩壊して以降の約３０年

　＊日銀がお金を印刷した量をアメリカと比較すると

　＊日本は実質的に６倍になっている

　☆当時の為替相場は１弗＝１００円程度

　＊ほかの要因をすべて除いて極端な話をすれば

　＊今は『１弗＝６００円になってもおかしくはない』

　☆日本、少子高齢化が進んだため

　＊その解決により多くのお金を印刷してきた

　☆日本、経済成長していないにもかかわらず

　＊何も考えずに、今までと同じサービスを続けてきた結果

　＊お金の量が莫大になったのが、今の日本の実態

　☆日本銀行は４月にマイナス金利の解除に踏み切る

　＊仮に世界の標準的な金利が３％前後だとしたら

　＊日本は今もなお歴史的に異常な低金利政策が続いている状態

　☆少子化と増大し続ける債務問題という問題

　＊根っこを解決させないまま先送りし続けていると

　＊いずれ市場が主導権を取り、制裁を与えるのではと語る

　☆今は政府には豊富な外貨準備高が

　＊為替介入は円安の速度を緩やかにさせる時間稼ぎの効果くらいしかなく

　＊「投げる球」（原資）が少なくなれば、その効果も限定される

　☆お金をたくさん刷れば、必ずインフレになって通貨の価値が下がる

　＊実際に２０２３年の日本のインフレ率は３．２％台になっており

　＊不動産や株高の恩恵を受けない国民の生活は厳しさを増す

⛳余力がある間に、外貨を稼ぐ手段を真剣に考えるべき

　☆円安は悪いことばかりではありません

　＊円安で儲かる企業もある

　＊短期的には日本に恩恵をもたらし

　＊株価も一時的に上がるでしょう

　☆円安は、長期的に見ると、プラスにはなりません

　＊自国の通貨を安くして成功した国を見たことがない

　☆今後も円安が続くなら私はみなさんに

　＊『早く国を出なさい』と伝えなければなりません

　☆シンガポールドルが円に対して約１．５倍になった

　＊ほとんどすべての通貨に対して日本円は急激に弱くなった

　＊多くの企業も個人も、余力がある間に

　＊外貨を稼ぐ手段を真剣に考えるべきでしょう

　☆日本は今後もエネルギーなどを輸入する必要があり

　＊円安はやはりよいとは言えない

　＊日本の株式や不動産は円ベースでは上昇しているが

　＊対米ドルや対ＧＯＬＤではダウンしている

　＊比較基準で円の立ち位置を考え直すべきだ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典『会社四季報』

ジム･ロジャーズ氏が語る円安

（『会社四季報』記事より画像引用）