○壬生蓬(みぶよもぎ)
ヨーロッパ南部原産のキク科の多年草ミブヨモギ(Artemisia maritima)の全草を用いる。キルギス地方で栽培されていた同属植物のセメンシナ(シナヨモギ:A.cina)の輸入が禁止されたため、代替植物としてドイツから輸入されたもので、京都の壬生で試作され栽培されるようになったものである。
セメンシナ(SemenCina)とは本来「シナの種子」という意味であり、薬用にされる蕾が小さいため種子と間違えられたことに由来する。
セメンシナの花蕾はシナ花(Flores Cinae)といわれ、ヨーロッパでは紀元前5世紀のギリシャ時代から回虫駆除薬として知られ、サントニン(Santonin)という薬剤名で販売されていた。ミブヨモギにもサントニンが含まれる。サントニンは回虫、蟯虫などに対して駆虫作用があるが、条虫には効果がない。
副作用としては用量が多くなると黄視が現れる特徴があり、大量では痙攣などが生じる。現在、海藻のマクリ(海人草)から得られるカイニン酸と配合したカイニン酸サントニン散が駆虫薬として用いられている。
ヨーロッパ南部原産のキク科の多年草ミブヨモギ(Artemisia maritima)の全草を用いる。キルギス地方で栽培されていた同属植物のセメンシナ(シナヨモギ:A.cina)の輸入が禁止されたため、代替植物としてドイツから輸入されたもので、京都の壬生で試作され栽培されるようになったものである。
セメンシナ(SemenCina)とは本来「シナの種子」という意味であり、薬用にされる蕾が小さいため種子と間違えられたことに由来する。
セメンシナの花蕾はシナ花(Flores Cinae)といわれ、ヨーロッパでは紀元前5世紀のギリシャ時代から回虫駆除薬として知られ、サントニン(Santonin)という薬剤名で販売されていた。ミブヨモギにもサントニンが含まれる。サントニンは回虫、蟯虫などに対して駆虫作用があるが、条虫には効果がない。
副作用としては用量が多くなると黄視が現れる特徴があり、大量では痙攣などが生じる。現在、海藻のマクリ(海人草)から得られるカイニン酸と配合したカイニン酸サントニン散が駆虫薬として用いられている。