翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

和訳と英訳

2005年02月14日 | 英語・翻訳
翻訳者は通訳者と違い、英日、日英のどちらかで勝負できます。
どちらから入れば効果的?と聞かれれば、基本的に英日から入る方がおすすめ。
生きた英文を体得することの意義は大きいですから。

いきなり日英に入った人の英訳文を見ると
いわゆる直訳が多く、はたしてどの程度ネイティブに通じるのか疑問なものも目につきます。

日本語の・・・というくだりは、英語では~と端的に表現できるということを知らずにチェックするとしたら、「日本語に該当する箇所がない=訳モレだ!」と日本語そのままを英語にして挿入してしまうケースもあるかも・・・?

翻訳学校で教えていたときは、授業が毎週昼夜あり、大所帯の英日クラスで手一杯だったのですが、昨秋からは授業を隔週にまとめることにより念願の日英を出すことができました。何と楽しいことか!

生徒さんは英日の学習経験ある人ばかりですが、相乗効果はとても大きいです。
概して、英日がある程度のレベルに達している人は、日英もスムーズに入れるようですね。

もっとも、最初は「う~ん、英日で勝負するよう勧めようかな」と思った人も、その後見違えるほどうまくなっている例もあります。

「継続は力なり」、けだし至言です。