2016年公開のアメリカ映画です。サブプライム問題によってアメリカの経済が崩壊しかかり、世界経済にも大きな影響を与えたことは記憶に新しい。私は日本のバブル期を経験しているので、当時のアメリカの好況に沸いている状況が日本にも影響しましたが、何となく居心地が悪い感じがしました。
バブル期には世間全体が浮かれていて、皆が消費に突っ走っていると巻き込まれてしまいます。アメリカもそんな雰囲気だったのでしょう . . . 本文を読む
岡田晴恵著、筑摩新書刊
本書は、西洋を中心に人類が遭遇してきた感染症について、その来歴、当時の社会状況と社会への影響などを分かり易く解説しています。取り上げているのはハンセン病、ペスト、梅毒、結核、そしてインフルエンザの5つです。前の4つは歴史的事実を丹念にたどっていますが、最後のインフルエンザは、加えて、現代社会において最も脅威となる感染症として詳しく紹介しています。一時大きな話題になった鳥イン . . . 本文を読む
セルメディカAL
アレルギー体質のせいか、10代半ばから気温の変化やホコリなどで鼻水が止まらなくなったり、花粉症でないのに目がかゆくなったりして困りました。特に高校生の頃は、何かの拍子に鼻水がしばらく止まらないで困りました。
40代からは、鼻炎用の薬を症状がひどくならないうちに服用すれば、鼻水は抑えられるようになりましたが、其の当時の薬は眠くなって困りました。しかし、現在はそうした副作用が少なくな . . . 本文を読む
池井戸潤著、小学館刊
下町ロケットの第2弾を手に取りました。池井戸さんの作品は正邪がはっきりしていて、主人公達が追い詰められながら、最後に逆転するというパターンが共通しています。しかし、逆転はたまたまではなく、もがく主人公達が賢明に努力し仕掛けて行くことで招き寄せられます。こうしたパターンは分かり易く感情移入しやすい反面、飽きられやすいこともあると思います。
その一方で、悪役の人物達は芯から悪いの . . . 本文を読む
インデペンデンス・デイ リサージェンスだと思い込んで見ましたが、見始めた途端に「??」な感じです。エイリアンに勝利する逆転劇のパターンは同じでしょうが、余りにも脚本がお粗末です。テキトーな感じです。見なくても良い映画を見てしまいました。
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URL => http://www.albatros-f . . . 本文を読む
原島由美子著、ヴィレッジブックス刊
正月恒例の箱根駅伝を妻が好んで見ます。スポーツ番組をほとんど見ない私もたまに”観戦”しますが、選手達がたすきをつないだ後に倒れ込むのを見て、ただ事ではないと感じます。駅伝の経験がある知人は、観戦していると熱くなると語っていました。
本書は、その箱根駅伝の山岳部の初生中継に挑んだ日本テレビの苦闘のノンフィクションです。導入部はやや訴求力が弱いものの、次第に現場の苦 . . . 本文を読む
2016年公開の中国と香港の合作映画です。びっくりするほどの規模の映画です。話も大きく、俳優陣も要所に著名で演技派の俳優を配しています。元は取れたのでしょうか。
物語は前漢時代の中国。漢帝国の西域でシルクロードの平和と秩序を守る部隊を率いる主人公をジャッキー・チェンが演じており、ローマ帝国から逃れてきた軍団の将軍ルシウスと友情で結ばれますが、皇帝の地位を狙いローマ帝国の覇権を画策する王族のティベリ . . . 本文を読む
佐藤達生、木俣元一著、河出書房新社刊
西洋建築の流れを大まかに理解し、次に手に取ったのはゴシック建築を主題とした本書です。本書では、ゴシック建築に託された思い、意義、当時の社会状況、建設の経緯、簡単な構造力学、建設を巡る逸話、ステンドグラスや彫刻の美的側面など多彩な解説が施されています。また、巻末には主要な聖堂の特徴と見所が解説されており、ヨーロッパの世界遺産を巡る旅に備えて読むに打って付けの書籍 . . . 本文を読む
2016年公開のイギリス映画です。ベネディクト・カンバーバッチが主人公のシャーロック・ホームズを演じているので見ました。現代のビジネスジョットの中にホームズがいてびっくりしましたが、現代に翻案したもの思って見ていると、突然昔のイギリスが舞台になってしまいます。混乱しながら見ていると昔と今とをジャンプしているらしい。そして、昔の事件を解決する物語らしい、と理解できました。見終わってからネットで調べた . . . 本文を読む
佐藤達生著、河出書房新社刊
先に読んだ「世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門」に続き、西洋建築のもう一歩踏み込んで解説している本書を読みました。期待したとおりの内容でした。前書は、ギリシア建築、ローマ建築、ルネサンス、バロック、新古典主義から現代に至る様式の流れを概説していましたが、本書では、ビザンチン様式を除き、西ヨーロッパの建築様式に絞って解説しています。そして、アルプス以南と以北を別つも . . . 本文を読む
2016年公開のアメリカ映画です。圧倒的な映像美とリアルさ。音楽も申し分なく、過酷な演出下で演技した俳優陣の苦闘を感じました。
死にかけた主人公が息子を殺されて置き去りにされた後、窮地を脱した後復讐を果たすという物語ですが、そこに主人公の哀しみ、当時、北米大陸に入植した白人と原住民との確執、主人公の喪失感などが、本作を単なる復讐劇に終わらない深みを与えています。黒澤監督などの作品への執念を書物で知 . . . 本文を読む
鳴海章著、講談社刊
鳴海さんの「冬の狙撃手」が良かったので本書を手に取りました。2002年の出版です。「冬の狙撃手」の翌年の作品で、銃が物語の重要なポイントです。主人公は、父親と兄が警察官で、自身は金融機関に勤めた後、ある事情で警察官になりますが、新人の時にアクシデントに遭遇し、それがその後の人生に大きな陰を落とします。
プロットがしっかりしています。たとえば主人公がどうして金融機関を辞めたのかが . . . 本文を読む
1994年公開のアメリカ映画です。徹底した娯楽作品で、ここまで徹底すると立派なものです。主演のアーノルド・シュワルツェネッガーはアクション映画の主人公に打って付けなのだと感じました。そして、その妻を演じたジェイミー・リー・カーティスが素晴らしい。はちゃめちゃな脚本で演じるのが難しい役どころでしょうが見事でした。アメリカには多彩な俳優がいるのだと思います。ここまで徹底して才能、お金、それに労力をつぎ . . . 本文を読む
大貫良夫監訳、朝倉書店刊
世界の四大文明を中学の歴史で学びましたが、その他にも沢山の古代文明があるらしい。そして現代の人類の祖先がアフリカに登場し、世界中に拡散していった。その地の気候風土に応じて独自の生活様式を編み出し、異なった文明を形成していった、というのが私のイメージです。本書は、世界中に生じた様々な文明を、互いの関係性も含めて説明しています。
発掘された化石による人類への進化の過程に始まっ . . . 本文を読む
1987年公開のフランスと西ドイツの合作映画です。この地上に、実は天使がおり、人間の日々の生活やモノローグを観察しています。そして寄り添うっていますが、人間は気付きません。本作品で何人もの天使と思しき人物が登場しますが、皆普通の服装をしています。主に二人の天使が主人公です。ほとんどがモノクロで、所々カラーになります。人々と天使のモノローグは、具体的であったり抽象的であったり、あるいは詩的であったり . . . 本文を読む