読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

小松崎茂と昭和の絵師たち

2021年10月30日 14時27分38秒 | ■読む
平野克己編、学習研究社刊先だって小松崎茂さんの評伝を読みましたが、肝心の作品の紹介がほとんど無かったので、作品(プラモデルのボックスアート)が沢山紹介されている本書を手に取りました。小松崎さんの弟子と縁のある方8人の作品も収録され、それぞれの来歴も含めて紹介していて、充実した内容です。 終盤には、紹介されている方々のお一人である中西立太さんが、絵師達のお人柄や作風などを簡潔に深く紹介しています。 . . . 本文を読む
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YouTube:Titanium

2021年10月28日 13時12分43秒 | ■聴く
J.Flaが歌う曲を聴き(リンク1つ目)それ程気に入りませんでしたが、たまたまSiaが歌う和訳付きの曲(リンク2つ目)を聞いて、曲調と歌詞の調和が素晴らしく感じました。更にオフィシャルビデオ(リンク3つ目)に感銘を受けました。他も、Boyce Avenueのチャンネルの作品(リンク4つ目)で、アコースティックギターと打楽器だけのシンプルな演奏ながら、素晴らしい出来です。(このチャンネルも好みです) . . . 本文を読む
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モツの歴史

2021年10月25日 09時10分00秒 | ■読む
ニーナ・エドワーズ著、原書房刊食料が不足がちな時代にあっては、大いに食された「モツ」の現状を、食を中心として紹介しています。現在では、繁殖技術の向上と食糧事情の改善で、各国とも、伝統的なモツの食は痩せ細っているようです。本書は、世界各地に残るモツの料理を紹介すると共に、各国の言語、文化との結び付きも含めて多面的に紹介しています。本書を含む「「食」の図書館」シリーズは、何冊か読みましたが、「当たり」 . . . 本文を読む
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よれよれ肉体百科

2021年10月23日 11時33分15秒 | ■読む
群ようこ著、文藝春秋刊群さんのエッセイを初めて読んだのは、確か、小説新潮に連載されていた「じじばばのるつぼ」でした。世に跋扈するジジとババの奇行、傍若無人な振る舞いなどを糾弾する口調の目撃談。過激なトーンにのけぞりましたが、自らを省みる好機となりました。(1、2該当例があったので・・・) 本書は著者が還暦を迎えた時分に執筆されたエッセイとのことで、内容は加齢による身体の異変、不調の諸様相です。群 . . . 本文を読む
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名鑑物語 第二次世界大戦を戦った艨艟たち

2021年10月20日 10時13分42秒 | ■読む
石渡幸二著、中公文庫刊サブタイトルの「艨艟」とは「どうもう」と読み「軍艦」を意味する言葉だそうです。下記URLによれば、著者は、就職した銀行を一年で辞め出版社に勤務したが、ご自身が強い関心を持つ「船」を専門とする雑誌を作る為に独立し、「1957年株式会社海人社を創立し、月刊誌『世界の艦船』を創刊。1989年まで同誌編集長。海人社代表取締役、出版協同社代表取締役などを務めた」とのことです。好きなこと . . . 本文を読む
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ビトレイヤー

2021年10月18日 09時25分09秒 | ■見る
2013年製作のイギリスとアメリカの合作映画です。ロンドンの警察官は丸腰なのだそうです。主人公の刑事は、強盗団を追跡しますが、最後は、強盗のリーダーに膝付近を撃たれ重傷を負ってしまいます。数年後、足の後遺症に悩まされながら業務を遂行しています。やがて、自分を撃った男の所在が分かり、特殊部隊を送って逮捕しようとしますが失敗します。男の逮捕に執念を燃やす主人公は、密かに男の捜査を開始し、ようやく会うこ . . . 本文を読む
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新装 世界の伝記21 ジンギスカン

2021年10月16日 14時27分24秒 | ■読む
吉田比砂子著、ぎょうせい館歴史に名高いチンギス・カンを、北方謙三さんの連載小説「チンギス記」を読んでいて無性に知りたくなり、本書を手に取りました。 北方さんの小説は、事実を下敷きにした小説なので、主要な登場人物の生い立ちや性格をかなり変えているようです。例えば長男のジョチの生い立ちも、氏の作品では明確に描かれていませんが、本書でははっきりと描いています。 もっとも、チンギス・カンの人生は不明な . . . 本文を読む
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GODZILLA 怪獣惑星

2021年10月14日 09時42分17秒 | ■見る
小さい頃、映画館で「モスラ対ゴジラ」を見ました。記憶に残っている最も古い映画鑑賞です。主題歌が独特で強烈でしたが、子供心にも、ゴジラとモスラがチャチな感じは否めませんでした。もっとも、ゴジラの、あの独特の叫び声(?)は強烈で、一度聞いたら忘れられません。 その後は、ゴジラ物に大した興味も無く、ウルトラマンなどの怪獣物にも感心がわきませんでした。近年ではハリウッドがリメイクした作品を見ましたが、後 . . . 本文を読む
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MONSTER

2021年10月11日 12時01分52秒 | ■読む
浦沢直樹著、小学館ビッグコミック刊 浦沢さんの作品は素晴らしい。本作は、今までに読んだ浦沢さんの作品で最も感銘を受けました。心の闇に突き動かされて冷酷な犯罪を重ねる青年と、その青年の命を助けて、濡れ衣を着せられた主人公である医師の物語です。 物語が進むに従って、沢山の人物が登場しますが、そのいずれもが独特の存在感を持ち、主人公と共に物語を紡いで行きます。何故犯罪を重ねるのか、という謎解きと、精 . . . 本文を読む
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ルームロンダリング

2021年10月08日 11時15分48秒 | ■見る
2018年公開の日本映画です。なかなか凝った道具立てで、脚本も面白い。出演陣も芸達者で良い。緩い作風ながら、主題が明快で、余分な要素が少ない。いずれかの要素がお粗末だと、見るに堪えない作品になっていたと思うが、後味の良い佳作でした。-------------------------○ルームロンダリング-------------------------評価は4です。※壁紙専用の別ブログを公開していま . . . 本文を読む
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デパートを発明した夫婦

2021年10月06日 11時28分22秒 | ■読む
鹿島茂著、講談社現代新書刊 本書を読むまでデパートはアメリカが発祥の地と思い込んでいましたが、19世紀末にフランスのパリに誕生したことを、本書で知りました。 昨今ではデパートの存在意義が揺らいぎ、バブル時代の輝きが急速に失われつつあるようです。また、豊かさの定義が多様になった事から、ネット通販以外に、リアル店舗も、専門性、機能性、多様性などの面で激しく競い合う様々な業態が存在しています。正に、 . . . 本文を読む
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人狼 JIN-ROH

2021年10月03日 11時34分22秒 | ■見る
2000年公開の日本のアニメ映画で、押井守さん作のアニメを原作とした作品です。 舞台は、現実とは異なった歴史を辿る戦後日本の東京です。とはいっても、戦後十数年の東京の、十分に舗装されていない様子の道路や路面電車が登場し、外国製の自動車が走っている。左翼運動が勢いを増し、過激派が破壊活動を起こしている。こうした様子が、独特のタッチで描かれており、リアルな感じがします。 押井は昭和26年に東京で生 . . . 本文を読む
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