佐藤達生著、河出書房新社刊
先に読んだ「世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門」に続き、西洋建築のもう一歩踏み込んで解説している本書を読みました。期待したとおりの内容でした。前書は、ギリシア建築、ローマ建築、ルネサンス、バロック、新古典主義から現代に至る様式の流れを概説していましたが、本書では、ビザンチン様式を除き、西ヨーロッパの建築様式に絞って解説しています。そして、アルプス以南と以北を別つものとしてバロック建築を位置付けています。
また、建築の様式の背後にある、気候風土との関係、構造としての柱と壁が果たす役割と思想との関係など、読んでいて理屈っぽいながら、説得力のある解説でした。莫大な費用と労力を費やした建築物の背後にある人々の信仰や願望が浮かび上がり、その思いを具象化したものであることが理解できます。
本書でロマネスク様式の意味と位置付けが良く理解できました。モン・サン=ミシェルが一部ロマネスク様式になっていたのが不思議で、建築構造に興味を持ったのがきっかけでしたが、長い時代を掛けて建設、改修、改築が重ねられた西洋の建築物を理解するには、歴史と建築構造の知識が必要で、感動を深めるのだと思います。
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URL => http://www.daido-it.ac.jp/hito/architecture/professor/index.html
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
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先に読んだ「世界遺産をもっと楽しむための西洋建築入門」に続き、西洋建築のもう一歩踏み込んで解説している本書を読みました。期待したとおりの内容でした。前書は、ギリシア建築、ローマ建築、ルネサンス、バロック、新古典主義から現代に至る様式の流れを概説していましたが、本書では、ビザンチン様式を除き、西ヨーロッパの建築様式に絞って解説しています。そして、アルプス以南と以北を別つものとしてバロック建築を位置付けています。
また、建築の様式の背後にある、気候風土との関係、構造としての柱と壁が果たす役割と思想との関係など、読んでいて理屈っぽいながら、説得力のある解説でした。莫大な費用と労力を費やした建築物の背後にある人々の信仰や願望が浮かび上がり、その思いを具象化したものであることが理解できます。
本書でロマネスク様式の意味と位置付けが良く理解できました。モン・サン=ミシェルが一部ロマネスク様式になっていたのが不思議で、建築構造に興味を持ったのがきっかけでしたが、長い時代を掛けて建設、改修、改築が重ねられた西洋の建築物を理解するには、歴史と建築構造の知識が必要で、感動を深めるのだと思います。
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