大貫良夫監訳、朝倉書店刊
世界の四大文明を中学の歴史で学びましたが、その他にも沢山の古代文明があるらしい。そして現代の人類の祖先がアフリカに登場し、世界中に拡散していった。その地の気候風土に応じて独自の生活様式を編み出し、異なった文明を形成していった、というのが私のイメージです。本書は、世界中に生じた様々な文明を、互いの関係性も含めて説明しています。
発掘された化石による人類への進化の過程に始まって、世界中への拡散のあらまし、狩猟・採集生活から農業に基礎を置く定住化、富の蓄積と都市化。私が特に興味を惹かれたのは、アフリカの文明、北米大陸の文明、太平洋の島々やオーストラリア大陸への人類の拡散過程です。生き物のしての人類が、凶暴な程の生命力で地球上に拡散していった様は、今まで抱いていたイメージを大きく変えました。人類は信じられない程様々な可住地に拡散し、そこここで生きて生産・交易を行ってきた。その交易網はシルクロードや海の道だけでなく、可住地を様々に結び付けていたのでした。その延長線上にある現代文明は、通信と交通手段の驚異的な発達によって情報とモノの遣り取りの所要時間を大幅に短縮していますが、本質的な人類の営みに変わりがないことを感じます。果たして地球は、人類の貪欲さにいつまで耐えることが出来るのか。本書の最後に紹介されているイースター島の末路がそれを暗示しているように感じました。
評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
世界の四大文明を中学の歴史で学びましたが、その他にも沢山の古代文明があるらしい。そして現代の人類の祖先がアフリカに登場し、世界中に拡散していった。その地の気候風土に応じて独自の生活様式を編み出し、異なった文明を形成していった、というのが私のイメージです。本書は、世界中に生じた様々な文明を、互いの関係性も含めて説明しています。
発掘された化石による人類への進化の過程に始まって、世界中への拡散のあらまし、狩猟・採集生活から農業に基礎を置く定住化、富の蓄積と都市化。私が特に興味を惹かれたのは、アフリカの文明、北米大陸の文明、太平洋の島々やオーストラリア大陸への人類の拡散過程です。生き物のしての人類が、凶暴な程の生命力で地球上に拡散していった様は、今まで抱いていたイメージを大きく変えました。人類は信じられない程様々な可住地に拡散し、そこここで生きて生産・交易を行ってきた。その交易網はシルクロードや海の道だけでなく、可住地を様々に結び付けていたのでした。その延長線上にある現代文明は、通信と交通手段の驚異的な発達によって情報とモノの遣り取りの所要時間を大幅に短縮していますが、本質的な人類の営みに変わりがないことを感じます。果たして地球は、人類の貪欲さにいつまで耐えることが出来るのか。本書の最後に紹介されているイースター島の末路がそれを暗示しているように感じました。
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