読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

不祥事

2016年02月29日 19時20分29秒 | ■読む
池井戸潤著、講談社文庫刊 美人で頭が良くはっきりと考えを口にする花咲舞が主人公。相棒は上司の相馬。この絶妙なコンビが保守的な銀行の中で存分に働きます。池井戸さんは類型的でありながら、嫌みでないヒーロー、ヒロインを作り上げるのが上手です。現実の社会ではいそうにないから痛快です。そして、「本当はね・・・」という思い(理想)を人が持ち続けるには、こうした作品が大きな力を持つのではないでしょうか。因みに読 . . . 本文を読む
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの写り その2

2016年02月28日 17時34分35秒 | ■電脳
通常の場合、新しく購入したレンズを取り敢えず一度試して、後は、間を置いて少しずつ使いながら、レンズの性質を理解しているようにしています。しかし、今回は、35mm換算で24mm-80mmで、キャノンの EF24-70mm F4L IS USM に近く、コンデジの使い慣れた画角にも近いので、続けて撮影しました。その中から10枚を選びました。いずれも画質の補正は全く行わず、解像度を変更しただけです。モニ . . . 本文を読む
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TENGU

2016年02月27日 16時41分27秒 | ■読む
柴田哲孝著、祥伝社文庫刊 初めて読んだ柴田さんの著作です。舞台は1970年代の日本。ある地方で凄惨な殺人事件が起こるが、それに先だって米軍の車両が事故を起こし、しかも運転した兵士が姿を消した。その後も殺人事件が続き、その真相を主人公である新聞記者が追います。次第に真相に近付くと、そこには・・・。 最初から種明かしを示唆する描写が織り込まれていますが、結論に至るまでの主人公の心情を丹念に描いていて、 . . . 本文を読む
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの写り その1

2016年02月26日 18時47分52秒 | ■電脳
キャノンのデジカメ用のレンズを頑張って購入しましたが、大きくて重くなるので、オリンパスのカメラで散歩を中心としたマクロ的に撮影できるレンズというを思い切って新レンズを購入したけれど果たして性能はどうか?(この際腕は問わないこととして)早速試し撮り。まずは食事の際に撮影したのが上の三枚です。いずれもオートフォーカスですが、上手く撮れ満足です。他の五枚は、屋外で同時に撮影しましたがこれも満足です。この . . . 本文を読む
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隠されたヨーロッパの地の歴史

2016年02月25日 20時17分57秒 | ■読む
副島彦著、ベストセラーズ刊 ルネサンスを中学で学びましたが、その本当の意味を知りませんでした。NHKラジオでカルチャーラジオ「カオスを描いた芸術家 ミケランジェロ」を聞いて、その意味が良く分かりました。その番組では、ミケランジェロの芸術活動と、そこから窺える思いを控えめに描いています。そして同時代のレオナルド・ダ・ヴィンチと比較しています。 そうした予備知識があったので、本書の主張が良く理解出来 . . . 本文を読む
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの購入

2016年02月24日 19時51分22秒 | ■電脳
デジカメ遍歴がなかなか止まりません。腕が少しずつ上がるにつれ、メカへの過度な信仰の度合いが薄れていますが、自分が好む撮影スタイルに適したデジカメが見つかりません。特に散歩などで気軽に持ち歩け、画質もそこそこのカメラが欲しい。そこで、コンデジを色々購入しましたが、画質にこだわるとマクロ撮影が弱い。たとえば、PowerShot G1 X Mark II と CANON PowerShot G7 X は . . . 本文を読む
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よくわかる前立腺の病気

2016年02月23日 14時19分32秒 | ■読む
高橋悟著、岩波アクティブ新書刊 健診で前立腺がんの判定に用いる「PSA」の値が高いので要精密になり、専門医を受診しましたが、幸い問題なしとのこと。また、前立腺の病を患っている知人が何人かいたことを思い出しました。前立腺の病気は、肥大症などの罹患率が年齢と共に増加することを聞いていましたが、そもそも前立腺がどの様な臓器でどのような機能を持っているのかさえ知らないので本書を手に取りました。 本書は専門 . . . 本文を読む
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生存者ゼロ

2016年02月22日 21時07分43秒 | ■読む
安生正著、宝島者刊 本書の魅力は、先の読めない展開と、虚実が判然としない「神の言葉」にあると思います。本書の解説では、神について曖昧にしていますが、私は本書が意図的にそうしながらも、神の”御技”としての災厄が描かれていると思います。 登場人物は類型的ですが、それ故に感情移入できる点に魅力を感じました。下記URLによれば、著者は現役の建設会社社員らしい。作中、海上でのボーリングに関する記述がリアルで . . . 本文を読む
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