読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ニューナンブ

2016年09月05日 16時27分13秒 | ■読む
鳴海章著、講談社刊
鳴海さんの「冬の狙撃手」が良かったので本書を手に取りました。2002年の出版です。「冬の狙撃手」の翌年の作品で、銃が物語の重要なポイントです。主人公は、父親と兄が警察官で、自身は金融機関に勤めた後、ある事情で警察官になりますが、新人の時にアクシデントに遭遇し、それがその後の人生に大きな陰を落とします。
プロットがしっかりしています。たとえば主人公がどうして金融機関を辞めたのかが判るのは、本当に最後のところです。そしてそれによって、人生を半分投げたような主人公の生き方にシンパシーを深くしました。幾分飛躍があるものの、大沢在昌さんと同様に物語に太い軸がありますが、より繊細な伏線の張り方を感じます。エンディングも申し分なく、余韻の残る秀作でした。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/鳴海章
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評価は5です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2

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