ニッポン駄菓子工場

Beretta著、雷鳥社刊懐かしい駄菓子を作り続けている工場を紹介する写真本です。掲載されている駄菓子のうち、私が知っているのは少なかった。それくらい多くの駄菓子が生き残っている、ということでしょう。実際に食したことがあるのは、以下の通りです。○ココアシガレット：オリオン株式会社○アポロ：株式会社明治○森永ミルクキャラメル：森永製菓株式会社○都こんぶ：中野物産株式会社○しぐれ：細矢喜盛堂○麩菓子： . . . 本文を読む

銀河英雄伝説 わが征くは星の大海

1988年公開のアニメ映画です。中学１年の時、姉の友達が貸してくれた「猿の惑星」を読んでＳＦにはまり、その後はアイザック・アシモフやアーサー・C・クラークなどの著作にのめり込みました。受験勉強よりも読書に気持ちが行って沢山読みましたが、20代中盤でほぼＳＦを読まなくなりました。社会に出て、目の前の課題を解決する為に役に立つ本を多く読むようになった為です。だから、1988年当時は既にＳＦから関心が遠 . . . 本文を読む

正義へのカウントダウン

アマゾンプライムで視聴できる、ウクライナのテレビドラマシリーズ、全10話です。 妻を交通事故で失った主人公ボグダンはタクシーの運転手をしている。情に厚く正義感が強い。ある時事件に遭遇した主人公は、その正義感故に、事件を担当する女性警察官マリナ警部に協力して解決に導く。一般市民のお節介を嫌ったマリナ警部ではあったが、成り行きで、何度か事件の解決に協力してくれたボグダンを信頼するようになってゆく。そ . . . 本文を読む

気象と戦術 天候は勝敗を左右し、歴史を変える

木元寛明著、サイエンス・アイ新書刊ワーテルローでナポレオンが敗れたのは、戦闘の前の豪雨が原因である、などの戦史を紹介しつつ、軍事行動で気象がいかに大きな要因であるかを解説しています。著者は戦車のエキスパートのようですが、本書に登場する兵器は、今日の軍事行動で使われるすべての兵器と活動を対象としています。それらが戦史と結びつけられている為、興味を持続して読める工夫がされています。また、気象に関連した . . . 本文を読む

日本の外交 明治維新から現代まで

入江昭著、中公新書刊本書は、1966年（昭和41年）に初版が出版され、私が入手したのは、2005年出版の第34版です。アマゾンでも新版として販売されています。内容は、明治維新当時から敗戦後に経済繁栄を手に入れた時点までの日本の外交の姿を概説するものです。 敗戦後、戦前の極端な否定と左翼思想の蔓延が、大きな混乱を引き起こしました。私自身は、そのような教育と時代の雰囲気に大いに影響されて育ったので、 . . . 本文を読む

ネルケ無方

ＮＨＫの番組への批判を耳にし共感することも稀にあるが、営利ベースの他局と比べて、圧倒的に優れた番組もある。例えば教育テレビの番組の子ども向け番組「デザインあ」や「ピタゴラスイッチ」は大好きだし、知的好奇心を満たす番組が幅広く多くある。 ある時、「こころの時代～宗教・人生～「天地いっぱいを生きる」」という番組を見た。2002年から2020年まで曹洞宗・安泰寺の住職を務めたネルケ無方さんのお話を聞い . . . 本文を読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー

2019年公開のロシア映画です。赤軍の戦車長として赴任した新米士官イヴシュキンは、たった一両のT-35戦車で友軍の撤退を支援することになった。不安がる部下3人を督励し、敵の戦車中隊を殲滅するが、自らも負傷して捕虜になる。 3年後、捕虜収容所で敵の指揮官に見付けられ、ドイツ戦車隊の訓練の為に、ドイツ軍が鹵獲した改良型のT-35戦車に砲弾なしで乗り込むことを強要され、乗組員３名と共に、危険な任務に就 . . . 本文を読む

図解雑学 バロック音楽の名曲

音楽は、邦楽、ポップス、ジャズ、クラシックなど、ほとんどジャンルを問わず聞いていますが、曲にまつわるあれこれに、さほど関心を持っていません。クラシックは、合唱を通じてルネサンス期のパレストリーナを知ったことから、古楽を中心に聴くようになりました。また、NHK FMの「古楽の楽しみ」を視聴して、色々な作曲家の曲を聞くようになりました。 色々な曲に触れるうちに、沢山の作曲家の名をおぼろげながら知るよ . . . 本文を読む

静かなる逆襲 シーズン１

チェコの渋いテレビドラマを見ました。プラハで警官として働くクヌーフ警視は、元妻の交際相手に暴行を働き、地方に飛ばされる。そこには未解決事件が多くあり、くせ者揃いの署員と共に事件を解決してゆく。毎回事件が解決されますが、その警察署と地域に何かの謎が潜んでいる。そして主人公のクヌーフや署員にそれぞれの事情と裏があり、なんだか不吉な予感がするが・・・。全編陰鬱な画像と豊かな自然のカットを積み重ねて物語が . . . 本文を読む

虫けら太平記

色川武大著、文藝春秋刊「怪しい来客簿」を読んで衝撃を受けて以来の、色川さんの著作です。本作は、1985年から翌年に掛けて「別冊文藝春秋」に連載された時代小説です。江戸時代の末期に、庄屋の妾の子として生まれた百太郎は、母親が亡くなり、庄屋からも疎まれ、「豚のような生活」をしている。ある時、大雨で堤防が決壊し、何とか生き延びた百太郎は、流されていく途中で庄屋の家と思しきわら屋根が洪水の波間に見え、必死 . . . 本文を読む

不良探偵ジャック・アイリッシュ3度目の絶体絶命

2013年製作のオーストラリアとドイツの合作映画で、シリーズ３作目です。ガイ・ピアース演じる主人公と、バーにたむろする老人達、いかさま競馬でもうけを企む二人の仲間、という舞台設定で、ある人物の調査依頼を受けるが、その背後には、国際的な犯罪組織の暗躍があり、ジャックは知らないうちに危険な場所に足を踏み入れてしまい・・・。本作の独特のテンポに馴染めれば面白く鑑賞できますが、ハリウッドの派手なアクション . . . 本文を読む

USB3.0切替器の買い換え

２台のパソコンに外付けハードディスクを接続する際に、切替器を導入しました。キーボードとマウス、外付けブルーレイドライブは２台用意し、別々に使っているのでもっぱらハードディスクの切替のためです。最初に購入した商品は、粗悪な作りで、USB給電用のmicro USB Type-B端子口が外れてしまった。給電しなくとも使えるので使用し続けていたが、一台のパソコンからコピーや移動の処理をすると、劇遅で使えな . . . 本文を読む

オナラブル・ウーマン 熱砂の女

2014年に放送されたBBCのテレビドラマシリーズです。イスラエル人の父親がイギリスで事業に成功したが、長男と長女の目の前で暗殺されてしまう。長じて二人が会社の経営に携わる。初めは兄が会社の代表を勤めていたが、途中から妹が代表に就任したようだ。 物語は、パレスチナ領内に光通信ケーブルを敷設し、悲惨な経済状況のパレスチナの人々が、現代の先端技術に触れられるようにすると共に、産業と学問の向上を促進す . . . 本文を読む

「地球のからくり」に挑む

大河内直彦著、新潮新書刊本書には、専門知識を元にした、驚くべき視点の数々が記されています。例えば第１章「地球の定員」では、平均的な日本人が送る日常生活で使用されるエネルギーを奴隷労働のエネルギーに換算して30人分になることから説き起こしています。そして、太陽が地球に与えているエネルギーの総量と70億人の人類が必要とする最低限の食料の総カロリー、更に食物連鎖の頂点に立つ人類が地球に与えている負荷の総 . . . 本文を読む

戦闘妖精雪風(アニメ)

「戦闘妖精雪風」は原作のSF小説を読みました。名作の誉れが高かったものの、伊藤計劃さんの「虐殺器官」と似た難解さでした。設定自体は単純です。ある時、謎の宇宙生命体が南極に出現した超空間通路から地球を攻撃したが何とか凌いで押し返し、通路の向こう側の惑星に前進基地を作り、敵の侵攻を食い止めている。抗争は長年に亘った。人工知能を搭載した（と理解しています）戦術戦闘電子偵察機、雪風のパイロットの深井零が本 . . . 本文を読む