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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

月着陸船開発物語

2024年06月30日 04時07分57秒 | ■読む
トーマス・J・ケリー著、プレアデス出版半世紀以上前の1969年7月16日にアポロ11号の月着陸船が月に無事降り立ったことを今でも覚えています。中学生だった当時、朝礼で、痩せて小柄であったことから「シャモ」という渾名の校長先生が、その快挙に触れた時の情景が甦ります。SF小説にのめり込んでいたことや、当時の高度経済成長期に特有の楽天的な雰囲気も相俟って深い感動を覚えました。アポロ開発から派生した数々の . . . 本文を読む
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インビジブル 暗殺の旋律を弾く女

2024年06月28日 11時10分10秒 | ■見る
2018年公開のアメリカとイギリスの合作作映画です。盲目の女性ピアニストが主人公で、上階の女性が死んだことから物語が始まります。静かさと緊迫感が基調となって、緊張感が持続します。主人公のおぞましい記憶が何度も出て来ますが、それが次第に登場人物達と繋がって行き・・・。 ミステリーの要素が多く、最後まで完全な種明かしがありません。最後になって納得する展開です。私は種明かしは好みではありませんが、物語 . . . 本文を読む
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現代ミリタリー・ロジスティクス入門 軍事作戦を支える人・モノ・仕事

2024年06月26日 10時13分01秒 | ■読む
井上孝司著、潮書房光人社刊軍事ロジスティクスに興味があったので、本書を手に取りました。 以前、著者の「戦うコンピュータ」を読みましたが同じ書きぶりでした。複雑な話を簡明に、難しい話を分かり易く表現することに巧みだと感じました。その一方で、余りに分かり易いが故に、注意していないと適当に読み飛ばしてしまいそうです。 本書を読むと、軍事ロジスティクスは、軍隊に固有の考え方があり、緻密な仕組みになって . . . 本文を読む
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その男の記憶法

2024年06月24日 10時09分20秒 | ■見る
2020年に放送された韓国のテレビドラマです。全てを記憶して忘れない病気の男性と、どうしようもなく辛い記憶を無意識に消した女性が出会い、恋に落ちる物語です。心に傷を負った主人公達が、様々な困難に直面して、最後に結ばれます。 出演する俳優と脚本が地味目ですが、緩やかな起伏が却ってリアルに感じられました。主人公役のキム・ドンウクさんが、独特の落ち着いた雰囲気を持ち、相手役のムン・ガヨンさんは、素直な . . . 本文を読む
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夢の島

2024年06月22日 11時50分58秒 | ■読む
大沢在昌著、双葉文庫刊1999年に初版された大沢さんの作品です。身勝手な父親が、主人公と母親を捨てて出奔し、以来、音信不通だった。成人した主人公は、既に母親が死亡しており、カメラマンとして何とか生きてきた。ある時、失踪した父親が亡くなったとの知らせがあった。同じ頃に、不審な電話があり・・・。 大沢さんらしい語り口ですが、やや都合が良すぎる展開が見られること、やや甘口なのが残念でした。------ . . . 本文を読む
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イコライザー THE FINAL

2024年06月20日 10時46分19秒 | ■見る
デンゼル・ワシントン主演のシリーズ3作目の作品です。今回の舞台は、イタリアのシチリア島です。マフィアの本拠地を襲って目的を達した後、一瞬の油断から傷を負いながらも何とか帰路につきますが、途中で意識を失い、ある田舎町で手当を受けます。世話になった地元の医師と憲兵のお陰で、不審な点を詮索されることなく回復に努めることが出来ました。 そんなある日、地元のマフィアの暴挙を目にしますが、自重して堪えます。 . . . 本文を読む
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世界の食卓から社会が見える

2024年06月18日 04時19分54秒 | ■読む
岡根谷実里著、大和書房刊著者は、食について疑問を感じたことから実際に世界各国へ赴き、普通の家庭でお世話になりながら、その土地の食の有り様を紹介しています。 内容は軽めの物からウルトラヘビー級の物まで多岐に亘っていますが、現実に向き合った上で、その有り様を深く浅く探求しています。文章も分かり易く、編集も素晴らしい。理論倒れで無く思想的な偏りも感じられず、現実をありのまま捉え、真っ直ぐに受け止めてい . . . 本文を読む
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ピーマン炒め物

2024年06月16日 09時08分40秒 | ■味わう
ピーマンは、大概のスーパーや直売所で売られていますが、我が家では、炒め物の際のいくつかの野菜の一つとして使うぐらいで、特に美味しいと思って食べたことはありません。 この一、二年、肉厚のピーマンを見掛ける様になりました。これをフライパンでしっかり加熱するとシャキシャキした食感がある程度残り、甘みを感じることが何度かありました。そこで、何度か調理してみて、現在は次の方法で沢山作り常備菜にしています。 . . . 本文を読む
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一流の顔

2024年06月14日 09時54分12秒 | ■読む
岡野宏著、幻冬舎刊人の顔は面白く興味深い。見る側に色々な印象を与え、様々な感情を引き起こす。 例えば、最近テレビドラマを見ていて気になったのは、フツーの人の顔をした俳優が出演していることが多くなったことです。日本のテレビドラマは余り見ませんが、役者の顔や雰囲気が変わってきているように感じます。もちろん、それらの人達が普通のはずはないので、今までの役者とは傾向が違う容貌の人達が活躍しているのだろう . . . 本文を読む
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柿の浅漬け

2024年06月12日 09時13分56秒 | ■味わう
友人から柿を沢山頂きました。毎朝、美味しく食しましたが、結構な量で熟し始めてしまった為、他の食べ方を考えていたら、昔、母が塩を振って浅漬け風にしてくれたのを思い出しました。多分、50、60年前のことと思います。 画像が出来上がった物ですが、作り方は簡単です。柿の皮を剥いて、短冊状に適当に切ったら軽く塩をして、ジップロックに入れて野菜室に入れておけば、2,3日で食べられます。甘みが増しますが、軽い . . . 本文を読む
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THE WORLD FOR SALE 世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡

2024年06月10日 09時31分33秒 | ■読む
ハビアー・ブラス、ジャック・ファーキー著、日本経済新聞出版刊「コモディティー」という言葉は、文脈によって異なる意味をもちますが、本書のタイトルの「コモディティー」の意味するところは、下記リンクによれば「原油やガソリンなどのエネルギー、金やプラチナなどの貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物といったような商品」を指すようです。 本書が扱っているのは、銅などの金属、燃料の石炭や石油など、小麦などの穀物 . . . 本文を読む
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接点復活スプレー

2024年06月08日 10時52分05秒 | その他
いつもデジタルオーディオプレーヤー(DAP)からブルートュースでネックスピーカーに接続して朗読を聞いていますが、アンプのAUX入力に「ステレオミニプラグ=>RCA変換端子」経由で接続して、久し振りに聞いたところ、接続が上手くいかず困りました。DAPのウォークマン NW-A55のオーディオ端子がユルユルな感じです。中古で購入したので、経年劣化と思われます。つまり、ヘッドホンの抜き差しを繰り返し . . . 本文を読む
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B-29恐るべし WWⅡ航空機の意外な実態

2024年06月06日 10時28分51秒 | ■読む
飯山幸伸著、光人社NF文庫刊日本を徹底的に痛めつけたB-29は、アメリカの技術力と工業力を見せ付けた爆撃機として知られています。若い頃B-29の開発経緯について読んだ記憶があり、開発が非常に困難であったことは知っていました。しかし、具体的な困難さと、その理由までは記憶にありませんでしたが、本書では他の爆撃機の開発と、その中でのB-29の位置付けと共に語られています。 また、無差別の戦略爆撃に至っ . . . 本文を読む
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ジャスティス・ブロンド

2024年06月04日 09時43分09秒 | ■見る
2022年製作の、アメリカとモロッコの合作映画です。最近、多く作られている女性が主人公のアクション映画です。幾分B級映画のテイストがあり、あちらこちらに、しっかりした場面が見られるものの、全体としては中途半端な感じです。 主演のイルマ・レイクさんは、「ロシア出身のカリスマモデル」とのことですが、冒頭の露出度高めのストレッチでは、しっかり鍛えた筋力を感じ、アクションも無難にこなしています。 脚本 . . . 本文を読む
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コーちゃんと真夜中のランデブー 忘れえぬ人びと

2024年06月02日 09時14分46秒 | ■読む
高峰秀子著、河出書房新書刊本書は、以前出版された高峰さんの著書に納められなかった文章が集録されています。 特に印象に残ったのは、高峰さんが出会った人びとに関する文章です。独自の観察と感性が感じられました。(「コーちゃん」とは・・・) また、執筆した時期が幅広く掲載媒体が様々なであるためか、文体が多様で様々な味わいを持った文章に接することが出来ます。 巻末の養女の斎藤明美さん文章には高峰さんへ . . . 本文を読む
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