人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

友人が目覚めません

2020年04月14日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

昨日、友人から携帯に連絡が有った。以前にも書いた同級生で、同じ時期にガンの闘病生活を送っていた友人の話だ。

聞くと2月中旬の緊急入院以来、昏睡状態が続いていて、意識もないようである。これまでは、点滴で延命していたのだが、いよいよ胃瘻による治療となったようである。

彼は、5年ほど前に遡るが、左の肺がんを患い大きな手術の結果、日常生活にも支障が無いほどに回復していたが、その後に動脈瘤を患い、再び大きな手術をしたが、これも克服して元気に生活して居たので、以前のように頻繁に励まし合う事は減ったが、何時も気にかかっていた。

そんな矢先の連絡で有ったのだが、昏睡状態も2か月以上となり、胃瘻の治療になるとは・・・・・介護する家族も大変な苦労で有る事は、私も身を以て体験しているので、気の毒で仕方がない。

今後の治療で回復すれば良いのだが、長引くと家族みんなが憔悴しきってしまう。今の状態は、本人も家族も望んでいないだろう

私も3か所のガンを患って、生きる事を諦めた事も経験した。一月ほどうつ病にも悩まされた。

振り返ってみると、その時は、生きる事を頭では諦めていたが、心の底には「まだ生きたい」との思いが残っていたのだろう。それが結果的にうつ病となって表れた様に思う。

この一カ月と言う時間は、死ぬ為の準備期間だったのかも知れない。諦めて、「どうでもよい」と思える事が日に日に増えていった。「これも、どうでもよい」「あれもどうでもよい」と言う様にだ。

この「どうでもよい」と思える数が増える程、気持ちが楽になって行く。一か月30日が経った頃には、ほとんどの事が「どうでもよい」と思えるようになり、あれほど苦しんだうつ病も、いつの間にか治り通院からも解放された。

意識はしていないが、人間は生きていると言う事は、色々な欲を持って生きている事を実感した。

以前に比べ、死に対する恐怖心も慣れたと言う事は無いが、健常者の人より少ないと思う。

先日、彼の入院している病院の泌尿器科の定期健診が有り、受診したのだが、コロナの関係で面会はお断りされてしまった。今彼は何を思っているのか知る由もないが、おそらく私と同じ思いをしているではないか想像する。体験者しか分からない恐怖だが、体験者として彼の苦悩は理解しているつもりだ。あれほどお互い励まし合った仲だ。

再起してくれる事を願わずにはいられない。もう少しだけ「頑張れ

では又ね

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