人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

光陰矢の如し

2022年12月06日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

久しぶりの投函です。

私は現在67歳です。母親を早くにガンで無くしているので、母親よりは5歳ほど長生きをしている事になる。

私の一日は、事務仕事から始まる。午前8時から90分間の給食弁当の受付事務である。歳の関係かこれをよく間違えて、迷惑を掛けているのだが、皆さんの協力により何とか大きなトラブルも無く、それなりに頑張っているつもりだ。

この90分の時間内に約60件の受付を行うのだが、時間が気になり常に時計と睨めっこ。イゾゲー

さて、そんなことで私の目の前には掛け時計が掛かっている。何時もこの時計の針との競争である。私が遅れると12台の配達車両が遅れる事になる。

ある日の事。何時もの様に時計の針と競争していて気が付いた。私はガン体験者でもあり、現在も定期検査を受けている身であるが、男性の平均寿命が82歳とすれば、残りが15年である事に気が付いた。残りは5475日だが、7月生まれなので既に5か月150日は消化している。とすれば、残りは5325日、127.800時間となる。

時計の秒針が進むにつれ余命が少なくなっていく。人間は生まれた時から既に余命は日一日ずつ短くなっているのだが、改めて一日を充実した悔いのない様に過ごさなければと思った次第です。

体調も良く、一度はあきらめかけていた命だが、皆様のお陰でこうして元気に生き延びている。

お大事に

また、お会いしましょう。お気を付けて

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大変です

2022年10月07日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

先日は、定期検査の為に兵庫医科大学を受診した。主治医の先生から「もう、あれから6年が経ちますね」と言われ「今日も肺の外側も内側も問題ありません」との事で一安心。

今現在は、3か月に一度の検診に行っているが「先生、次回からは半年に一度くらいになりますか?]と尋ねると「膀胱がんとは違い、やはり3か月に一度受診された方が良いと思います」との事。

私は肺がんではあるが、悪性胸膜中脾腫と言う肺の外側に出来る極めて厄介なガンで、通常の肺がんは肺の内側に出来るのだが、特殊なガンらしい。ちなみに私も自分が病になってから初めて聞くガンであった。

私の手術は、肺を温存させて、肺の外側の膜を剥がす最新の治療を受けたために、肺自体は残っている。少しのガン細胞の取り残しがあっても再発するという。その為の3か月検診だそうだ。

まぁ 安心と言えば安心なのだが・・・

大変です。と書いたのは、最近は膀胱がん以来ストーマを付けての生活をしているのだが、2日前は足で管を引っかけて、外れてしまいベチャベチャになった。深夜に妻を起こしてストーマの交換をしてもらったのだが、今日は会社で、何となく異常を感じて調べると、ベースと袋の接点から漏れ出していた。初めてだが器具の不具合で有ると思われる。普段のトラブルは、ベース自体が剥がれて漏れるのだが、今日はベースはしっかりと張り付き固定されている。

予備を会社に2組在庫しているので、早速に社長をしている長男を呼び寄せ、交換してもらい災難は待逃れたが、最近は、この様なトラブルの頻度が高く、出かけるのに少し不安がある。

6年前には想像も出来なかったくらいに、日々元気に仕事に励んでいるのだが、一番の後遺症は今となっては、このストーマの装着である。何時こぼれるかとの不安もあり、365日24時間気にしなければならない事が最大のストレスだ。

膀胱がんは男女を問わずに、特に多いガンである。同じ病で悩んでいる患者さんも沢山いると思うが、生涯付き合わなければならないので、くよくよせずに頑張りましょう。

お大事に

また、お会いしましょう。お気を付けて

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重い腰を上げますか?

2022年09月07日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

「重い腰を上げますか」と書きましたが、腰が痛くて重い訳ではありません。久しぶりに投函したと言う意味です。

健康で穏やかな日々を過ごしていると、7年前のガン治療の記憶が薄れてきます。その位の時間が経過した。

辛かった闘病生活も今は昔。当時は、その日その日を生きるのが精いっぱいの時もあり、まさかこんなにも元気に長く生きる事は想像もしていなかった。

好きだったゴルフは出来ない体にはなったが、その代わりに老後資金が増えたと思うようにしている。二つが同時に達成されるのが一番だが、無理な話である。これで十分に満足している。

そんな訳で今では、掛りつけ医に月に1度、兵庫医科大が3か月に1度、豊岡病院は年に1度の検診となっている。同年代の健常者の人とさほど変わりは無い。ありがたい事であるが、やはり今でも「ガン」と言う字を見つけると、やはり目を止めて見入っている自分が居る事に気づかされる。

しかし、「ガン」は、一度治療を受けたからと言って、免疫が出来る訳では無く、経験者でない人と同じ位の確率で、また罹患する可能性のある厄介な病である。また、コロナと違い拡大したり縮小したりも無く、安定的に毎年約38万人が新たに罹患しているので、死者もコロナの比ではない。ただ、感染症でないところが少し違うが、恐ろしい病で有る事には違いない。

私は最初に告知されたガンが「膀胱がん」であったので、少しはビックリしたが、大きな動揺はしなかった。生存率も高いガンである為だ。次に受けた告知は「前立腺がん」で、これも大きな動揺は無かったと記憶しているが、立て続けに告知されたので、「またか」との思いはあった。

2度目の術後は流石に生死をさまような辛さは味わった。「もう、死んだ方がましだ」とも思える辛さであった。治療用のの点滴を何度も抜こうと考えた事もあった。

ようやく退院も近づいたある日の最終検査で、またも別の場所に腫瘍らしき物が見つかり、半年間の経過観察を経て生体検査をすることになり、右の脇腹を手術して腫瘍を検査してもらった結果、3度目の告知となる「悪性胸膜中脾腫」との事。

流石にこのガンは生存率も極めて低く、考える事は「死」ばかりの生活から「うつ病」を患い検査する事に。その後、病院を豊岡病院から兵庫医科大学病院へと変更した。変更したと言うより紹介された。

初めて行った兵庫医科大の主治医の先生から「手術をしますか?しませんか?」との問いに、「次回までに考えておきます。」としか言いようが無かった。説明の中での術後の生活について「寝たきりで、酸素吸入器が必要になる可能性が60%」と言う言葉を聞いていたので、帰りの車の中では妻に「もう手術はしない」と伝えた。

それと言うのも、何の不自由も無く、痛くも痒くも無く、普通に生活していたので、「この状態が何時まで続くかは分からなかったが、その時が来たら、それはそれで受け入れるしかない」と言う気持ちだった。2度目の術後が辛過ぎた事あっただろう。

結果的には、手術をしてもらい、こうして現在は穏やかで楽しく過ごしている。感謝感謝感謝である。

もう、これらも遠い昔話になりかけているが、感謝の気持ちは変わらない。ありがとうございました。

と言う事で重い腰を上げて、久しぶりに投函しました。「便りが無いのは元気な証拠」です。

お大事に

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暑い日々が続いています

2022年08月11日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

毎日、暑い日々が続いていますが、お元気でお過ごしの事と思います。社内にコロナの陽性者が出で、対応に追われる日々を送っていました。息子である社長家族も全員が陽性患者となり、他にも陽性者が出たり、家族が陽性者になり濃厚接触者として自宅療養を指示されて社員が出て、人手不足が発生して、一部の業務を休業して給食弁当事業だけを営業する事で対応していました。

給食弁当の事業は、日々毎日の配達になるので、特には運転手が休むと、そのルートの配達が出来なくなってしまう。内勤のの仕事は、出勤時間の調整で何とかやりくり出来るが、流石に車だけは一人で2台を運転する事は出来ない。

一台の配達車で約30件を150分で配るのだが、それぞれに置く場所や約束事などもあり、初めての人なら覚えるのに1週間から10日はかかる。5分に1件は配らなくては昼食に間に合わない。もちろん信号待ちも含めての時間である。

早く出発しようにも、数が当日の決められた時間でないと確定しない。小売業なら10時の開店が多い。一週間も休むと取引が中止となり、他社へと変わられてしまう。

私も4ルートには対応できるが、現実には2人運転手が休むと現実味を帯びてくる。一時はどうなる事かと日々悩み、社内での管理を徹底させたが、退社後までの管理は無理であるので、理解をして貰うより方法が無い。

今では、息子も出勤して、少し落ち着いてきたが、それでもまだ2人は濃厚接触者として自宅待機が続いている。

改めて、危機管理の大切さを学んだ。1人のドライバーの休みには対応出来る体制は取っていたが、本当に「参った参った

そんな中で、私も8日の朝から微熱に襲われた。37度台ではあるが、市販の抗体検査キットを購入して確認したが、陰性であり38度になる事もなかった。毎日、消毒と手洗い、うがいの連続である。

給食の配達先には、検温器が設置されている施設も多く、ある施設の配達時には36.9度を検測して、少しビビッタが何とかパス。37度を超えると入る事が許されないのだ。

そんな20日間を過ごしていた。

コロナが他人事でない事を十分に理解した、3週間であった。

皆さんもどうぞお大事に。お疲れさまでした。

また、お会いしましょう。お気を付けて

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兵庫医科大の定期検査に行きました

2022年06月30日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

昨日は、妻と3か月振りの兵庫医科大学病院の呼吸器外科の定期検査を受診した。

何時ものように、朝の事務仕事を終え、妻の迎えを待って10時に会社を出発した。今日は仕事が忙しくて、定期検査とは言え、道中の養父市の葬儀社の前日に納品した通夜料理の回収の為に、一旦は豊岡道の八鹿インターを降りて、回収業務を行ってからの道のりとなった。

途中の休憩を挟み13時に無事に到着。早速に受付を済ませて、血液検査に向かった。順番を取る為に診察券を入れると、該当しませんとのカードが出てきた。何十回と通っているが初めての事だ。直ぐに血液検査の受付に予定表を見せて、問い合わせをした貰うと、手違いがあったとの事で無事に血液検査を終える事が出来た。

CT検査まで少し時間が有ったので、院内のコンビで昼食を買って、休憩室で昼食を・・・何時もこの休憩所で昼食を摂るのは、入院中は一つ上の階で入院していたために、毎日のようにこのコンビニと休憩室にお世話になっていたからだ

何となく落ち着くのだ。その後地下1階のCT検査に向かい、妻を休憩室に残して、私一人で診察室の待合室に向かった。以前は二人で診察結果を聞いていたのだが、コロナの関係で待合室も一杯になるために、最近は一人で検査結果の説明を受けている。

30分ほと待つと順番が回ってきた。当初の診断から手術、経過観察までを主治医の長谷川主任教授に担当していただいている。笑顔の素敵な穏やかな先生であるが、説明も分かりやすい言葉で、質問にも気兼ねなく的確に答えていただける、私の恩人である。

画像を見ながら分かりやすく説明を受けた。「伊藤さん、まったく問題はありません」何時もの事だが、この一言が聞きたくて、往復6間を掛けても通う所以である。私にとっては「お守り」である。ついでに右半身の痺れについても聞いてみた。「先生、抗がん剤治療で痺れの後遺症はのこりますか?」「後遺症で残る事はありませんが、一年間くらいは味覚障害や脱毛、便秘などの症状は残る事はあります。抗がん剤は、細胞を壊す怖い薬ですが、ガン細胞だけを壊す訳では無く、色々な細胞を壊します。従って、患者さんに合った抗がん剤と量、期間などを決めます。話を聞くと、それは椎間板ヘルニアで、私も30代の頃に手術をしましたが、今も足の指が痺れています」との事。

何時もこんな感じで、担当以外の事でも優しく教えていただいている。お年は私より1歳下だと聞いたことがあるが、人としても素敵な先生だ。長話でも嫌な顔をされる事も無く、人としても素晴らしい先生だ。

それでは、次回は10月5日に・・・次回の検診でもう6年になるなぁ・・・と思いを馳せた。何度通ったことか

待合室に戻り、一番前列で清算表をまっていると、隣の診察室から70歳前後と思われる老夫婦が出てきて、何やら深刻な様子で看護師さんの説明を受けている。奥様は泣きじゃくりマスクとハンカチで顔までは分からなかったが、ひそひそ話の中ではあるが、重篤な様子が見て取れる。ご主人は青白い顔で、お二人とも細身の穏やかで優しそうなご夫婦である。

どうやらご主人が、肺がんか中脾腫の宣告を受けられた様子で、入院の手続きの説明も聞こえてくる。関西なまりではあるが、地元の人ではなさそうだ。岡山、香川、徳島あたりの方言の様に聞こえた。

看護師さんの説明によると「7月からは面会規制も少し緩みますので、短時間にはなりますが毎日でも面会は可能です」との話声が聞こえた。やはり、重篤な患者さんで、地元の病院からの紹介の様である。それなら肺がんでは無く「悪性胸膜中脾腫」の可能性は高い。ついつい、5年前の自分の苦悩が蘇ってきて、人事とは思えなくなっていた。

ご夫婦と距離が近かったので、思わず声を掛けようかと思ったが、奥様の様子から私の出番は無いと思い、「何とお気の毒に」と祈るしか術がなかった。これで、こんな場面に遭遇したのは3度目である。その後に皆さんと会う事は無かったが、無事を祈った。

特にこの呼吸器外科は、ほとんどの患者さんが、肺がんの関係で来院しているので、雰囲気も重苦しい。

後ろ髪を引かれる思いで家路を急いだ。何とかならないかなぁ

そう言えば以前の診察時に先生から「中脾腫で伊藤さんのような回復をされている人は、一握りの幸運な人ですよ」と言われた事があったが、素直に喜べない思いを今日は新たにした一日であった。

また、お会いしましょう。お気を付けて

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