サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

折り返し手綱は絶対悪か?

2006-12-20 09:42:48 | コーチとして
少し前にも似たような記事を書きました。

折り返しに頼ってハミを入れることは馬の伸び伸びとした動きを阻害するので、この意味では悪い道具です。

しかし、折り返しと言う道具の本来の使い方は、馬を起こすための道具です。


私はつい最近まで折り返しを付けることによって、手の内に入らないハミを入れることを要求していました。でも馬を起こすために本も必要なことは何なのかということに気がついたら、折り返しの使用目的も違う方向に向かい始めました。

馬を起こすために必要なのは、後駆の沈下・踏み込みですが、後駆の沈下・踏み込みの増大に不可欠なのは、背の柔軟性です。
踏み込みが先か、背の柔軟性が先かということの議論になると、鶏と卵の理論になり、双方が必要不可欠である・・・となります。

ここで例えるならば、鉄の棒を金属疲労で破断させようとしたら、両方の橋を持ってくにゃくにゃと何度も曲げ伸ばしを繰り返す、です。
馬も同じで、背の柔軟性を高めようと思えば、ハミと後駆をドッキングさせるように、何度も曲げ伸ばしを行なう必要があります。

この時、口向きの出来ていない馬に対しては、折り返し手綱は絶大な効果をもたらすことを最近感じるのです。
折り返し手綱で引っ張るという作業には、必ず緩めて開放するという作業もセットでなければならないです。
そのことがかなり明解に理解でき始めたこの頃、折り返しも絶対悪ではないと感じています。

しかし、一人で乗っていると自分勝手な世界に入り込みやすいのが馬の怖さ。
定期的に、第三者のチェックを入れなければなりません。

それが競技会でしょうか。春の試合に向けて、冬は地道な努力の季節・・・のはずが、冬眠の季節になりやすい。

あ~、覆馬場欲しいな~。
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