サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

Queen にふさわしい品格(姿勢)養成

2006-08-31 10:05:37 | 美子
学生賞典馬場馬術の個人順位とは別に、今年から女子個人表彰というものが出来たようで、初代1位は美子が表彰をいただきました。ここ10年くらい中国四国学生馬術大会・学生賞典馬場馬術競技で女子が1位を取った事は私の記憶には無いので、女子が馬場のチャンピオンになるのがいかに困難なことかと思います。

それはさておき、女子1位ということで、私は勝手に美子を初代Queenと呼んでおります。しかし本物のQueenの持つ品格はイギリス王室やその他欧州の王室の女王様たちの写真や映像を見ても判るとおり、姿からにじみ出る様な品格が漂っています。

美子は厳しいトレーニングによって這い上がってきた子ですから、王冠を頭に載せただけでは本物のQueennの品格とは無縁です。
そこで、全日本学生までの2ヶ月は立ち居振る舞いの、云わば行儀作法の徹底指導となりました。

何のことは無い、調馬索・鐙上げでの徹底的なシートトレーニングです。下級生の頃は行なっていたのですが、上級生になっても当然繰り返し行なっておくべきトレーニングです。しかし、踏歩変換や後肢旋回といった課目運動を優先したため、非常に疎かになっていた部分です。
また、課目運動を実行していた時に推進力不足や屈曲の要求が不十分であったこともいわばシートの不良から発生していたのですから、残りの日数をシートトレーニングに当てることは大きな意味を持ちます。

正しいシートで座れている選手からは、何ともいえない品格が伝わってきます。全日本に出発するまで、あと何回指導できるか判りませんが、中国・四国の代表として恥ずかしくない成績を修められるよう、厳しく指導して行きます。
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試合の審判をして感じたこと

2006-08-30 09:49:42 | コーチとして
学生賞典競技はエントリー数も少なく、内容も成績が物語っているように全国レベルとは程遠い、です。

では何故レベルが低いのか・・・・。
その答えは、初級クラスにはっきりと表われていました。

私は第2課目馬場と60・70・90・100cmクラスという初級レベル障害の審判を行ないましたが、『下級生ながらきちんと教育されているな~』という印象を持った選手が一人もいませんでした。

第二課目では、運歩の整正が無い・真直性の欠如・隅角不通過・移行不良が数多く見られました。
障害競技で最も気になったことは、正しい姿勢の騎手が居なかったこと。居たとしても印象に残っていないのです。鐙の長さが不適格で馬場鐙でも長いような状態で出てくる学生、鐙は適切でも踵が踏み下がっていなくて尻をこすり付けるような、或いは尻で背中をバンバン叩いている学生・・・。
指導者が居るのか、居ないのか・・・とかいう以前の問題のように思われました。

我田引水では有りますが、これらを見ていますと、私の新人に対する指導理論はかなり正しいです。

1.鐙の長さをチェックする
これはすごく大切です。ウチの学生も勝手な長さで乗っている。変な長さでバランスが固定しないうちに正しい長さでの指導を徹底。

2.脚で馬を動かす
当たり前の事ですが、出来ていない。特に隅角通過。
私は新人のうちから、隅角は手綱を開いて通過するということは教えません。内方脚を使って馬の尻を外へ押し出すことによって方向転換するのが馬なのだ・・・と早い時期から脳に刷り込む。

3.運歩の整正
これは推進力に他ならないのですが、『馬を推せ!!』と怒鳴るだけでは本人は何も変らない。『乗っている自分が常に加速感を感じるように!!』が私の指導の言葉です。
【加速感】これは指導書にも書いていない言葉なのですが、これほど馬術の指導にピッタリ来る言葉はありません。勿論、リズムやペースを乱した加速は論外です。

4.2ポイント姿勢の確立
これは言葉の通りですが、2ポイント姿勢の真似事にさせないために、軽駈歩が行なえるようにすることが必須です。これが出来ると、2ポイントでのバランスバック、尻で背中を叩かない2ポイントとなります。
2ポイントとは、鐙と膝の二つのポイントで姿勢を保持するから2ポイントなのですが、鐙と尻の二つのポイントで乗っている・・・私には理解しがたい2ポイントが数多く見られました。


今までは我が広大だけが良ければ他校は如何でも良かったです。むしろ、その方が勝ち易い。
しかし余りにも目を覆うような光景が目の前で繰り広げられることに、中国四国学生馬術界が危機的状況にあることを感じずには居られません。
講習会の指導内容の見当なども踏まえて、指導者と協議して行く必要を感じました。
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Nice Guy 誕生?

2006-08-29 21:55:34 | 庄原TRF
8月上旬に1年生の合宿にやってきたI庭君、女子しかいない同期生の先頭を切って少し無理をして障害飛越(低いクロス障害)にアタックさせた成果が出ていました。

試合会場ではパソコンで情報処理係りをこなしていたことだけではなく、同期の女子より『頼りがいのある男子』と評価が変わっていました。今までは鞍数も少なくて何となく遠慮気味に存在していたのかもしれませんが、唯一の男子としての存在感を示し始めました。S井キャプテン、I上次期キャプテンの存在を脅かし赤丸急上昇となるのでしょうか!!(元々がイケメンだからな~・・・)

しかし、馬術部男子は顔で勝負ではなく、技術で勝負!!
9月23・24日の県大会では低いながらも障害競技デビューを言い渡しました。本人もやる気充分で、『是非とも出場させてください!!』
早速、白キュロットも購入の様子です。

美子を育てた3年は楽しかったけど、男子の育成は別の楽しさがある。娘と息子の違いでしょう。

昨年のブログにも書いた気がしますが、大会勝利の気分に浸るのも今夜までです。明日からは、来年の今日を目指して活動開始です。

でも今夜は居酒屋でプチ打ち上げ&プチ美子お祝い。
では・・・
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全頭無事帰厩しました・・・

2006-08-29 19:56:49 | コーチとして
戦前の予想に反して馬場馬術で他校に圧倒的な得点差を付け、障害競技はヨレヨレながらも・・・何とか辛くも逃げ切った・・・という最後は情け無い勝ち方でした。

また、この試合が引退試合となる(全日本権利獲得者は2ヶ月延長)4年生全員が入賞してくれた事は何事にも変えがたい喜びでした。
全日本学生のステージに立つまでもなく、自分達がどれほど低いレベルで闘っているのかは指導者が一番良く知っています。
しかし今夜は今日の喜びを夢見て頑張ってきた1年を振り返って、ささやかな美酒に酔いたいものです。

競技後のメンテナンスが終わるまで庄原で合宿の美子、そして明日から後半合宿に突入の1年生2名を連れ、今夜はプチ慰労会です。

美子は確かに頑張りました。でも一番頑張ったのは間違いなくファリスです。過酷な夏を乗り切り、最後のステージでベストパフォーマンスを学生に与えてくれました。(・・・馬場だけ・・・
しかし、この試合がどれだけ過酷だったかは馬運車から降りた足取りでしっかりと判断しました。涙が出そうでした。

秋の最後のステージ向け、しばしの休息に入ります。ありがとう、ファリス。
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夏が終わるな~

2006-08-28 23:04:25 | 庄原TRF
夏の学生大会も明日一日だけとなりました。

本日の障害競技、ファリスは2回走行1回目・複合障害競技で双方とも失権。複合競技の障害飛越も何と清華・ヤマニンサーキットまで失権全滅で、総合優勝の行方が…。

しかし今年から売り出し開始の清昌が中D・小Aでポイントを取り、何とか逃げ切り決定となりそうです。
今夜は審判員座談回も遠慮し、部屋でゆっくりしています。
何となくまったりとした時間を過ごしながら、夏が終わって行く事を実感しているところです。
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競技会2日目…

2006-08-28 10:47:20 | 庄原TRF
MIREIさん騎乗の3課目2006Aでもファリスは他を圧倒するベストパフォーマンスを見せてくれました。
しかし大きな落とし穴!!何と前日の複合馬場と経路がごっちゃになり2度の経路違反…。

通常2回も経路違反をすると絶対に入賞は出来ません。ベストパフォーマンスだっただけに落ち込む選手と指導者でしたが、何とかすかす逃げ切りの優勝!!

どっと疲れたというか、苦笑いでした。

昨日で馬場競技が終わり今日から障害競技ですが、馬場馬術では圧倒的に強いと予想していた岡山大を上回る得点を獲得することが出来ましたから、今日の障害で何とか逃げ切り態勢に入りたいところです。人馬とも疲れが出てきてますが、今日が踏ん張り処です。
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追伸

2006-08-26 15:42:00 | ファリス(清陽)
後で見直したらファリスだけを誉めているみたいな記事の書き方でしたが、勿論…美子を誉めた上でファリスもお疲れさん、です。
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美子、ベストライド!!

2006-08-26 15:38:14 | ファリス(清陽)
2位に入り、学生賞典馬場での全日本学生馬術大会への出場権利を獲得です。

今日ばかりは誉めてやりましょう。ファリス、お疲れさんでした。
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まだまだ残暑は厳しいですが、

2006-08-24 14:33:17 | 庄原TRF
ここ3日、毎日のように雷雨があり、地面が少し冷えた気がします。
朝も冷気が少しだけ漂うようになり、今朝は朝方に窓を閉めて寝たところです。

大会前の最後の練習も普通通りに終え、買出しやに出かけて食料などを補充したところです。今日は夕方から馬運車に馬具や荷物を積み込んで、明日の朝は馬を積み込んで出発するだけまでの準備です。

例年は8月の第一土曜日から始まる夏の学生大会がどんな理由で3週間遅くなったのか判りませんが、良かったり悪かったり。
良かったの納得するまで練習が出来たことです。美子の馬場については、取り合えず遣り残したことは無し。
悪かったことは、過酷な暑さで大会前の人馬の健康管理に気を使ったこと。正直言って限界です。こんなにキツイ夏は近年ありませんでした。老齢馬が多い広大にとってはなお更です。
しかし条件は何処も同じ。後は練習の成果を発揮してくれるよう、最後のサポートです。その前に私は馬運も。

蒜山の楽しみは・・・夜の座談会。

N村先生、O崎会長、H岡パパ様など交えて夜も更けるまでワイワイ。
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明後日の午前中に入厩だから、

2006-08-23 20:38:20 | コーチとして
明日の練習が美子の現役生活で、庄原最後の練習になるかも知れません。

全日本の権利が取れれば11月の大会まで現役続行となりますが、国体で購入した馬場馬2頭を擁した岡大が相手ですから、世の中そんなに甘くはありません。

最後の練習になるからといって、平素と何が変る訳でもありません。しかし、私自身は3年間の指導を確認しながら、しっかりと丁寧な試合前最後の練習にしたいと思います。

器用な子ではなかったからこそ指導に工夫をしたり、馬以外の色々なニュアンスを取り入れて指導をしてきました。
振り返ると色々な出来事がありましたが、『あ~、楽しかったし面白かった・・・』が感想です。

早朝4時半起床も明日で今期は最後でしょうか。では、さてもう一踏ん張り。
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