サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

馬場馬術競技第3課目 2006A(新経路)

2005-10-31 22:42:42 | コーチとして
まあ、日本馬術連盟馬場馬術本部の方々が馬場馬術の底辺レベルUPを目指しておられるのはよっく理解できますが、これは何としたものでしょう。どうぞ皆さん、日本馬術連盟のHPで第3課目馬場馬術2006Aをダウンロードしてごらん下さい。

来年度は清史郎で全日本馬場でも狙ってやろうかという私にとっては、経路の難易度がUPすることはむしろ歓迎なのですが、これをそのまま中国・四国学生の競技種目に持ってくることは賛成できません。
なぜかと申しますと、肩内・後肢旋回が入った二蹄跡運動を理解できる学生は見当たらないし、速歩区間で収縮速歩の要求が入っていることに対応できる学生も居そうに無いです。
収縮速歩で手綱を引っ張って前進気勢の無いダラけた運動のオンパレードが目に浮かびます。だって、まともに踏歩変換が出来ない連中が次々と出てきて、優勝者が50%を切っているのが現状のレベル。そりゃあ来年は岡山国体で使用した馬場馬のうち2頭が岡山大学へ入厩することが決まっていますが、良い馬に乗り切るには良い技術も必要ですよ・・・。

現在の第3課目は前進気勢と真直性・各種移行が勝負のポイントでしたが、2006Aは肩内・後肢旋回を理解し実行できるための内方脚の推進と内方脚を中心とした屈曲の要求という本質的な要求が入ってきた。これが出来れば、踏歩変換の簡単な馬さえ居ればある意味学生賞典馬場の方が簡単です。ド素人をだいたい2年掛かって現行の第3課目に対応できるよう指導・教育していますが、肩内・後肢旋回などの運動は騎手のシートが確立するまでやらせるべき運動とは思いません。ということは、課目があるから出てきている学生賞典馬場の二の舞になること確実。学生のレベルに合わせて、現行の第3課目経路で競技すべきと私は思います。
他大学の指導者はなんと感じておられるのでしょうか? 経験者が多く入部するメジャー校の馬術部は別ですよ。結局、力のある者と無い者の差がハッキリするということでしょうね。試合は多いのだから、2006Aの経路で勝負したければ一般に混じって公認大会へ出れば良い。明治や日大の学生達のように。

・・・、と言いつつ密かに2006Aに対応できるよう美子の指導強化? いえいえ、踏歩変換が入ればそのまま学生賞典の指導にスライドできるのだから、現在のレールそのままです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日で10月も終わりです

2005-10-31 19:15:19 | 庄原TRF
まだ夏の面影を引きずっていた10月初めは半袖のシャツで乗っていた日もありましたが、今日は国体会場で購入したキルティングのベストを着込み、その上からジャンバーまで着て運動開始です。(もっとも直ぐに1枚づづ脱いでいきますが・・・)

今日は午後から四国の馬に乗りました。初めての馬は、期待と不安でワクワク・ドキドキ(まあ、そこまででもありませんが・・・)です。でも、爪が伸びていてアンバランスなことが装鞍時から判っていましたので、常歩だけで終わりです。
感想は、ハミが軽くて物足らない部分が多い馬です。しっかり歩かせて、しっかりした(ある意味)堅い口を作らないと美子が乗ると完全に巻き込むでしょうね。
初めて乗った馬場で(昨日は放牧)全く興奮しないのはある意味問題ですが、その分学生が乗った場合余計な気分を遣わなくて良いから楽でしょう。

健康手帳では16才ですが、親父は馬の歯を見て盛んに『20才じゃ、20才じゃ』と難物が来たような言い方をします。しかし、私にとってはNO プロブレム!!
4課目が出来て、m10コースが飛べて、S君の好意で只のような価格で頂いたのですから。しかし、せめて来年1年は活躍してほしいな・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国から馬が来ました

2005-10-30 16:53:25 | 庄原TRF
色々と多忙で、引き取りに行くつもりでしたが庄原まで輸送してもらいました。昨夜11時過ぎに入厩で、清史郎の元のオーナー、S君の馬です。四国から来たとは言え、四国に行く前は広島に居た馬で、どちらかといえば里帰りです。
今回は第4課目が出来るということで、来年の学生賞典馬場に照準を向けての購入でしたが元々はバリバリの障害馬です。7~8年前はクレイン系のクラブに居てM-Aクラスを飛んでいたということですが、現在はm10程度を安定して飛越までです。

体高はそれほど大きくありませんが、横幅はたっぷりです。ビデオを見た限りでは、柔らかそうな口向きで、むしろ巻き込みやすい馬でしょうか。

広島大学所属馬として【清】の付いた新しい名前を付けます。私は馬の名前を考えるのが面倒くさいから美子に任せました。まあ、清史郎という名前を考えたセンスですから、次もファンキーな名前?
しかし清史郎という名前、気に入っています。馬が活躍すれば、清花子だろうが清太郎だろうがそれなりにどっしりした名前になるもんだとはコルトサービスのF氏の言葉。
何で・・?と言うと、以前親父が『庄原に居るから清庄か、人間の名前を取って清田・・』と言ったことがあり、即座に却下した時の話。
今までは、人間の赤ちゃんに命名するのと同じく一々意味を考えていましたが、少々疲れました。所詮、呼び名ですからね。
とは言え意味のある命名の例を1件。全日本学生出場も夢ではない素晴らしい素材が手に入り、自分自身にお慶び申しあげたい気分だったから【清慶】。この馬は2年後に田中コーチが騎乗し全日本学生で個人7位に入賞した。
後は・・・、『名は体を表す・・・』とは行かない馬ばかりで、命名に熱が入らなくなったな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬仲間

2005-10-29 09:43:07 | 庄原TRF
競技2日目のこと、出場したHさんは情けなくて涙を流しているし、トレーナーの私も認識の甘さに打ちひしがれていました。

すると旧知の馬場馬術をやられる女性がにこやかに近づいてきて、『Tさん、お目でとうございます~』と声を掛けてくださった。
前日の障害馬術で好成績を上げたチームメイトのことと思いましたら、『Hさんとサクセスですよ。』と仰る。意外な言葉に、獲得%を告げて何かの勘違いでしょうと返事しましたら・・・、
『歩きが悪いのはあの子の個性です。一生懸命頑張って、選手を助けて演技していたじゃないですか。トレーナー、頑張らはりましたね~』と優しい京都弁で励ましてくださった。

私にでは無いけど、練習場からしょんぼり厩舎に帰るHさんを見る度に、岡山県のトレーナーで来ていらっしゃった中俣さんは親指を立てて『頑張れ、頑張れ!!』と激励してくださった。Hさん、どれほど勇気付けられたことでしょう。

結果だけ見たら取るに足らない選手・馬・トレーナーのトリオですが、頑張らんといかんな~とまた思うのです。思い出しても胸が熱くなるな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャリスコふじⅢ その後

2005-10-29 09:24:25 | 庄原TRF
ジャリスコの育成については色々と協議しましたが、この秋に広島へ連れて帰る事は止めて、春までは生産者Fさんの厩舎に預けることとなりました。
厩舎といっても、24時間馬が出入りできる開放厩舎で、しかも複数の馬が居て、広い放牧場が付いているのだそうです。
じっくりと育成したいと思いますので、来春以降は山へ昼夜放牧に出し、広島へ引き取るのは1年後となります。

来年の秋でも2才6ヶ月の若馬です。じっくりと時間を掛けて、調教していきます。活躍するのは10才前後でしょうから先の長い話で、三男坊主が出来たようなものですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私って、結構ミーハー?

2005-10-29 00:04:29 | 庄原TRF
今回の国体で最も印象に残った選手は、東京都の代表として参加しておられたNSGライディング・ディビジョンの三好さんです。障害飛越でも目を見張る選手はいらっしゃいましたが、馬場馬術を標榜する馬乗りとして憧れというか、嫉妬するというか、良い物を見せて頂いたというか、です。
自分の馬の出番の都合もあり競技は見ていないのですが、競技前日の練習風景を見せていただきました。指導していらっしゃった木曽さんの言葉と共に脳裏に焼きついています。『三好さんって大柄な女性だな・・・』と思いましたが、宿舎が同じで何度も食堂で一緒になりましたが、馬から降りたら小柄な普通の可愛い女性でした。あの馬上での存在感は何なのでしょうか?
これはもう一度、全日本馬場を見に行って理想の騎乗姿勢を確定せなければならない!!と感じたところ。となると、三木で1泊かな・・・。

今日は国体期間中の世話が出来ないから瀬野川乗馬クラブと広大厩舎に預けていた清史郎と清兎を引き取りに行ってきました。
特に清史郎は広大厩舎に預けていた間の1週間、美子だけが乗っていたそうです。速歩の状態が悪くなって、イレギュラーし易いとの報告を受けていましたから、庄原へ連れて帰ってから早速運動です。
しかし指導しただけで、今日も美子だけに乗せました。指導しての結果は、とにかく推進不足です。ドンドン推進しないで小手先でコチョコチョ乗っていたのでしょうね。だから今日の指導は、前進・前進また前進です。その中で、拳や脚を中心に指導です。時間がなくて駈歩運動は出来ませんでしたが、速歩運動はしっかり前に出せて終わりました。
今日の一鞍は美子にとってどんな意味を持つのでしょうか。幾ら怒鳴ろうが、罵声を浴びせようが出来ないものは出来ないのです。しかし40分ほどの運動でしっかり反応し、下乗り無しで競技レベルの運動が出来たということは技術的な成長を物語っています。
何だか気分の良い夕方でした。

さあて、明日の夜には四国から新しい馬が入厩です。16才と若くはありませんが楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

性根が入りましたよ・・・

2005-10-28 08:56:59 | 庄原TRF
今回国体に参加してですが、馬場馬術にエントリーのトップ5人馬くらいは優勝を目指して凌ぎを削っている。後の入賞枠を残りの6人馬が競うのが通常の国体でしょうが、残念ながら私たちはそのグループの人馬ではなかった。
総合馬術で120㎝コースを飛越し、翌日にはセントジョージ課目の自由演技に出場する。しかも、障害を飛んだ日の午後には流石に収縮運動は厳しかったが、翌日の準備運動では何のハンデも感じなかったどころか、サクセスとしては最高の運動が出来る状態になり、馬の成長に驚かされました。
しかしそのことと、競技に出て演技することは違いました。カテゴリーが違うのです。セントジョージ馬場をやって、2日目に120㎝の障害飛越という種目があればサクセスは優勝可能でしょう。しかしこれは・・・たら・・・ればの話。

今回の競技で一番大きな収穫は、私とHさんの意識が変わったこと。
競技に出る事の厳しさを改めて学びました。以前の私なら、これから半月は休養して疲れた体のメンテナンスに入るでしょうが、今年は厳冬期の積雪馬場閉鎖まで精進します。
私は基本的には学生馬術の指導者です。第一目標は馬を作って学生を全日本に連れて行くことですが、それでは今回のサクセスと何ら変わりません。
次のステージへ進められる人馬の育成・・・。

美子・・、覚悟してるかな?


昨夜の記事について
昨夜の記事、頑張った人馬をけなすような表現でしたが、本意は別のところにあります。現実をしっかり認識した、というところです。来年も同じ状態ならば、国体には行かない、です。一般の大会は自分達だけの責任ですが、国体はチームに対する責任、県民に対する責任があるのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国体報告

2005-10-27 22:10:04 | 庄原TRF
 本日午後、サクセスと共に無事帰厩しました。
Hさんの成績は・・・、規定課目のセントジョージ賞典馬場、自由演技の両方とも断トツで最下位。広島県の国体予選会を除いて、何試合連続かの最下位記録を更新です。
まあ、選手・トレーナーとも入賞の可能性があるなんてことは思いもしないで国体に参加しているのですから、当然の結果なのですが、サクセス以外は完璧な馬場馬で調教レベルが全く違いました。全日本大会で勝ち負けを争うレベルの人馬がやって来ている中に混じって演技するのですから、Hさんも別の意味でプレッシャーがあったことでしょう。Hさんにサクセスをきっちり乗りこなす技術があれば、入賞ラインの8位辺りの可能性もなくはありませんが、正直なところ馬でも技術でも負けているのだから、当然の結果です。

ただし、国体のレベルを肌で感じ、審判員から『シートを改善しなさい・・』的なコメントを多くもらって、今後の心構えに大きく影響があることと思っています。
サクセスについても、国体会場で日毎に成長していくのが感じられましたが、何せ本質的な部分で柔軟性に欠けるし、ハミ受けも悪い。
今回は明日から一旦休養を兼ねて瀬野川乗馬クラブに帰しますが、この晩秋から冬にかけてしっかり坂道騎乗を行なって、低伸するハミを確立させなければなりません。Hさんもサクセスでなく、清史郎や清兎に乗って調馬索で十分運動し、拳・脚・坐骨などの使い方指導を覚えていただきたいです。

今夜は疲れているのでこのくらいとします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日、蒜山入りです

2005-10-20 21:47:11 | 庄原TRF
馬の世話をする人が居なくなるので昼前から清史郎は西条へ、清兎は瀬野川乗馬クラブへ預けてきました。

明日は昼過ぎに庄原を出て、岡山県の国体馬術競技会場(蒜山高原ライディングパーク)に入厩です。所要時間は2時間弱で、ちょっとそこまで的な感覚ですが、明日の朝はパソコンに向かう時間も無いでしょうから私のブログは丸々1週間のお休みです。

会場の厩舎はタックルームが無い(有るけど、7頭に1馬房分だから無いに等しい)から、携帯荷物をなるべく減らさないといけません。
でも、現地はかなり寒いようだからジャンバーなどの防寒着で荷物が多くなりそうだし、コルトサービスのF本氏と快適な談笑場所を作るため、アウトドア用の簡易テント・テーブル・椅子にストーブ・携帯コンロ・コーヒーセットetc.・・・を準備。私は何をしに蒜山まで行くの?的な携帯品です。

サクセスは、先週のO坂先生のレッスン、獣医さんの揉み針治療、装蹄と外部の方にお願いできることは全てやりました。特にO坂先生のレッスンで理論面が非常にすっきりし、悩むことなく馬と対峙できる環境になったのが大きいです。苦手だった後肢旋回が、常歩・駈歩とも向上のきっかけがつかめ、指導前と指導後ではかなり違いが出てきました。国体が3ヶ月先ならもっと完全になっているだろうから残念なことです。
他にも、一昨日の運動で無意識ですが肩内運動で内方脚をしっかり圧迫しつつ内方坐骨でドライブしている感覚にやや感動。坐骨で推進するとも言いますが、感覚的には坐骨でドライブという表現以外にはぴったり来ない、です。これらも言葉では知っていたものなのですが、実際に出来るようになると・・・、馬が楽しいです。

国体会場では数多のプロフェッショナルなトレーナーと同じ馬場で運動する事になるでしょう。自分の技術を卑下することもなく、かと言って過信する訳でもなく、淡々と事をこなしながら、でもしっかりと吸収してきたいものです。
どれだけのインスピレーションを他人から頂けるか(或いは盗めるか・・・)。
気合が空回りしないよう、でも気合を入れて頑張ってまいります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真っ白いキャンバス

2005-10-19 10:25:36 | 庄原TRF
この度購入が決まった1才馬ですが、鞍付けも済んでいないのだから人の手が掛かっていない状態です。
多分来年の夏くらいから色々なことを教え始めることになるのでしょうが、良くも悪くも私の鏡となる馬です。

競馬場からやってきた馬を【新馬】と呼んでいますが、F本氏に言わせればチャンチャラ可笑しい、だそうです。競走能力を発揮させることのみに主眼を置いた調教で、乗馬馬に必要なリラックスという部分を幼い時代からスポイルされた馬のどこが新馬なのだ、と。
だから競走馬調教を全く経験していない馬に一度乗ってほしいと、数年前から言い続けておられました。
私の返事は、『金が有りませ~ん。私たちの馬術なら、15~20万で入手可能な競馬上がりで十分です。現に清史郎のような素晴らしい素材が手に入りましたよ~。』
です。
しかし来年から無垢の馬に接するにあたり、従来の調教方だけでは心もとないので、障害馬調教のための馬術書を読み返す予定です。馬場馬術の調教は障害馬にも必須ですから、双方を並行して実施です。

今朝、サクセスに乗りながら馬の名前を考えていました。広大関係の馬は頭に【清】という文字を付けます。馬を譲っていただいた生産者の藤村氏に敬意を表して【清藤】も良いな~なんて思っていましたが、将来学生に乗せると決まっている訳ではないので、もう一つセルフランセにちなんでフランス語の単語の候補もあります。しかしこれはナイショ。
だけど、私の馬術観の原点でもあり、尊敬する大師匠荒木雄豪先生の座右の銘でもあるフランス語から頂きたいな~と思います。国体会場で親父・F本氏と協議して決めましょう。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする