サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

清史郎で2006年の乗り納め

2006-12-31 21:08:36 | 清史郎
今日の運動が乗り納めで、明日の運動は初乗り・・・。何のことは無い日常の繰り返しなのですが、それなりの意識を持って運動すると、何となく乗り納めの雰囲気になる。明日の初乗りは、試合用の白キュロットでも履いて、長靴も磨いて乗ろうかしら・・・。

それにしても、最後まで反省の運動でした。
最近の清史郎は、馬場鞍でなく障害鞍で運動することがほとんどでした。一人だから腹帯を締めるのが楽なことと、運動に障害を取り入れていることも一因です。
常歩・速歩のハミ受けでは影響を感じませんが、駈歩運動でハミ受けがすごく悪くなっていることを感じます。
馬の動きは悪く無いから気にしていなかったのですが、折り返しを付けて乗ることが半分くらいになって、なお更ハミ受け悪化に繋がっている気もします。

特に左手前の駈歩がハミ受けだけでなく運歩もバラバラした感じで、『左と右でどうしてこんなにバランスが変るの~!!』と美子も乗りにくそう。

馬に詰めた運動を要求せずに、しっかり前に出して乗ることを要求してみたりしますが、改善の兆しなし。
そこで、ハミのコンタクトを強く求める乗り方から、完全にフリーにして首を低伸させることのみに神経を集中して乗ってみると、背中が楽になったのかバランスも治りました。

どうも人間本位の乗り方で、馬に無理な要求があったようです。せっかちな私の性格が災いしています。
明日の初乗りでは、今日感じたタッチを、より強いタッチに出来るよう取り組んでみようと思います。

身近に師匠が居ない分、馬からの反応に聞く耳を持って乗り続けるしかない・・・。

茶道にこんな言葉があります。

【その道を極めんと思うことこそ、我が身なれどの師匠なりけり】

来年も精進の年にしてまいります。

皆様、良いお年をお迎えください。一年間のご愛読、ありがとうございました。
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近頃の若い者は…

2006-12-29 19:01:38 | 庄原TRF
ポチのぼやきが聞こえて来ます。

TRFの馬の中で序列が最下位だったジャリスコですが、流石にやんちゃ盛りの2才馬。先日の放牧中もBOSSであるはずの清兎にちょっかいを出して怒られていました。でも清兎の首筋に歯形を付けた辺り・・・将来が怖ろしい?

今日は一昨日移動したヴェルランドと一緒に雪の中へ放牧しました。

お年寄りのヴェルランドは放牧されてもじ~っとしていたいのですが、ジャリスコのまとわりつくこと・・・。見ていてヴェルランドが迷惑しているというか、嫌がっているのがあり有りです。右へ歩けば左から、左へ避ければ右から・・・ヴェルランドの周りをグルグルと巻き乗りです。
『遊んで~!! 遊んで~!!』とモーションを掛けているのですが、ヴェルランドは相手になる気は全くない。

でも・・・しっかりと歩いたヴェルランドは、運動たっぷりでした。ジャリスコや~い、明日もヴェルランドの運動を宜しく!!

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本物の冬が来ました

2006-12-28 22:23:06 | 庄原TRF
曇り空だったのは昼過ぎまでで、2時を過ぎてからは雪になりました。

練習に来ている井上君、雪の中で乗りましたが(勿論、積雪はなし)、雪が顔に当たって乗りにくそうでした。
練習後の手入れで、濡れたタオルを絞って干したら凍ったそうです。という事は気温も氷点下・・・。手がかじかんでいましたから・・・。

しかし、雪は大した事なさそうです。注意報も警報も出ていませんので。せっかく練習に来ているのだから、井上君には最低2鞍は乗せたいですもの。



12月29日の追伸・・・
朝起きたら・・・積雪10センチです。
午前中は今年最後の装蹄で、午後からは練習も出来なくて暇・暇。

簡保の郷で温泉に浸かった井上君でした。
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ポチ、お帰りなさい

2006-12-27 23:21:41 | 庄原TRF
清華が退厩して空いた馬房に千代田からヴェルランドを連れて帰りました。
先の日曜日にOB会長宅に行き、完全引退したのですが、毛刈りした後の冬毛が伸びきっていない状態で屋外での管理は老齢馬にとって過酷かと思い、春までの約3ヶ月を庄原で管理することにしたためです。

以前ヴェルランドが使っていた馬房にはジャリスコが入っていたのですが、ジャリスコを移動させてヴェルランドの馬房を用意です。窓の外にはブッチーが遊びに来るし、日中はなるべく放牧管理としてやります。

しかし、西条に居た頃に作った皮膚病は・・・我慢ならないです。明日は患部を毛刈りし治療開始です。騎乗技術が未熟なのは仕方ないですが、皮膚病は100%管理の問題で恥。
ヴェルランドという名馬に乗れることにどれだけの幸せと責任感を持って数年前の私が接していたかを思うと、年老いたヴェルランドの姿と相まって時代の流れを感じるというか、寂しいですね。

沢山の幸せ(実際は苦労の方が多かった。毎日が勉強でした。)を与えてくれたヴェルランドに感謝の気持ちを込めて春まで世話をします。
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名馬ユニフォーム逝く

2006-12-26 19:02:47 | 庄原TRF
昨年の全日本学生大会で引退し、山彦乗馬でゆっくりと余生を送っていたユニフォーム号ですが、本日急に起立不能となり、午後に息を引き取ったそうです。

清華とともに広大を支えたユニフォームの他界。それが華の退厩日と重なったことに何かしらの感慨をおぼえます。

合掌 
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指導は乗ってこそ!!

2006-12-25 20:12:38 | 美子
美子に難度の高い二蹄跡運動のコンビネーションを教え始めた訳ですが、私が下乗りして実際の扶助を見せなかった土曜日の反省から、日曜日は運動中の美子に対する指導よりも、下乗り時の私の脚扶助を見せることに重点を置きました。

中央線から蹄跡に向かって斜横歩を行なう時の脚扶助と、中央線を挟んで山形乗りを行なう場合の脚扶助の違いを主に説明です。
何のことは無い、山形乗りの頂点に達する前2歩で脚位置を次の内方姿勢に対応して位置に置き換えて、右姿勢~左姿勢、左姿勢~右姿勢へと馬体を移行させるときのタイムラグを無くするよう連続扶助を使うだけの話です。
似たような扶助に連続踏歩変換の脚扶助変化があります。


要は、対応できる技術を持った人間に、如何に適切に物事を理解してもらうか・・・だけの問題です。

常歩斜横歩で、中央線を挟んでラクラクと山形乗りを行なう美子を見てそんなことを感じました。タイミングの問題だけで新たな技術は必要なかった。
しかし、これが速歩で・・・となるとそうは行かない。ある部分・・・どころではなく、ほとんどグシャグシャです。
ここからは騎手と馬の双方に問題があり、指導者・調教者の両面から双方を改善していかねばなりません。

これが2007年の目標になりそうです。
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馬は楽しいぞ~!!

2006-12-23 15:07:42 | 美子
今月初めの全日本学生女子選手権大会が終わり、現役引退となった美子ですが、後輩の面倒を見て力をつけさせるためには、自分が担当する馬をもっと良い状態に維持しないといけない。そのためには自分がもっと上手にならなければならないと言うことで、引退後も継続して練習に来ています。

私自身も美子に目前の試合がある訳ではないし、出来るだけ馬の楽しさを教えてやりたいと言う指導内用に変化しています。
だから改善のための注意は与えますが、以前のような罵声を浴びせることは有りません。もっとも・・・、美子自身も完全に一皮剥けた状態になっていますから、叱る必要がなくなったことも有ります。

今の時点で、美子が綺麗に乗れないのは私の調整が不十分な場合がほとんどで、納得できる状態で馬を渡すと、お世辞抜きで『美しいな~(注、馬の態勢と騎手の姿勢が・・・)』と思うことが多く、その意味でも美子の出来不出来は私の鏡かな~と思えます。
とは言え、人の下乗りに左右されるのではなく、馬の作り方(下乗り・ウオーミングUP)を教わりたいと言うのが美子の希望ですから、そのために必要な技術を教え始めました。

馬術は、【反応のスポーツ】であると かつてご指導頂いた大坂頴三先生は仰います。馬のバランスや速度・脚の強弱やライン取り・リズムなど馬からもたらされる情報に素早く反応し、人間がどんどん指示を馬に与える、これが馬術です。
指示には脚・拳・体重移動の扶助が全てでありますが、どこでどの指示を与えることが適切か、人間が明解な指標を持っていないと馬に指示は出せません。

私には、その指標が何であるかを美子には教え続けてきた自負が有ります。だから清悠がベストコンディションだった時の馬体バランスを思い出し、そのバランスに一歩でも近づけるように努力しなさい・・・という抽象的な言葉が今の美子への指導となります。

しかしベストコンディションに導くためには、各種二蹄跡運動が自由自在に使える必要があります。斜横歩~前肢旋回、肩内~腰内~反対姿勢前肢旋回、肩内~腰内~横歩~後肢旋回、停止~後退・・・。これらの運動を常歩・速歩・駈歩で行なえる技術があってこそ、馬の柔軟性を高め、馬のバランスを維持できると言うものです。
だから、美子への具体的指導は、二蹄跡運動のコンビネーション指導となりました。

馬にも、人間にも段階があります。斜横歩は二蹄跡運動の中でも基本運動ですが、これ一つ取ってみても美子は完全に行なえないです。
常歩であれば、
①中央線から蹄跡へ向かって斜線上斜横歩
②縦蹄跡上での直線上斜横歩
③縦蹄跡から縦蹄跡までの深い斜線上斜横歩
④斜め手前を往復に手前を換えながら斜線上斜横歩
⑤中央線を挟んで山形乗りの斜横歩
といったように難易度も変化しますが、④⑤からは接点での体制の変化が入ってくる。その中で脚扶助を完全な主扶助にして運動を行なわねばなりません。これがなかなかでない。常歩であれば⑤の運動までは何とか行なえる美子ですが、どうしても進行方向に人間の重心が流れ、馬上にドーンと座って脚で馬を捌く雰囲気には程遠いです。
ましてや速歩で⑤を行なうことになれば、2節の速歩リズムを継続することすら出来ない。
何度かトライして、今日のところは不完全なまま終わったのですが、形として明解な課題がでることは、日々の練習に取り組む上ではとても面白いことだと思います。

しかし、⑤の運動は実はかなりのハイレベルです。これを斜横歩でなく横歩で行なうことは、セントジョージ賞典馬場のもう1ランク上のインターメディエイトNO,1が要求しているのですから。


新しいことを美子に教えるのは楽しいです。今までのように規程課目の運動が出来るとか出来ないではなく、馬の運動向上に直結する概念を教えているのだし、引退する前はとても苦労していた事も難なくこなしていたりする。
私は最近言うのですが、『これからが本当の馬の楽しさが判って、馬術の本質に触れることが出来るのだよ』と。


下記は2005年8月27日の記事です。綺麗な収縮駈歩を発進する美子を見て、一人感慨にふける練習時間でした。(笑)
ただし、完璧なのは右駈歩でした。左は今日も不得意だったかな・・・。

【美子が駈歩発進に苦労しています。清兎ならそうでもないのですが、清史郎の左駈歩発進が出来なくて、昨日はどん底でした。
とにかく反応が悪いのです。常歩で歩いていて駈歩発進を要求しても、実際に動作が起きるのは輪乗り半周後とか。今日も『前肢旋回~。旋回後、直ちに左駈歩発進。』の号令に動作が起きたには10数m先で、しかも手前が反対。これはもう、激怒!!激怒!!

そこで美子に言ったことは、『お前の馬に対する情報伝達は、大昔の電話機じゃ。光ファイバーが敷設された現代のものじゃあない。受話器を上げてハンドルをクルクル回したら、『ハイ、電話局です。』と交換手が出てきて、『あ、もしもし広大の美子です。清史郎さんの左駈歩をお願いします。』と言って接続してもらって、回線が通じたら『あ、清史郎さんの左駈歩さんですか?』と言っているようなもんじゃ!!
しかも相手は、『あ、私は右駈歩で、掛け間違いです~。』と言われとる状態だ~!!』でした。流石に私も噴出してしまいましたが、ニュアンスは大いに伝わります。
とにかく、馬と人間の間に回線が通じていないのです。

馬は全く悪くないから直しようもありません。私が乗れば自在に左右とも発進するのだから。しかし最終的な問題は、ハミ受けと推進のバランスです。そのことを指摘し続けて、昨日は3%くらいだった左駈歩の発進率が今日は30%ほどに改善した。やれやれです。】

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折り返し手綱は絶対悪か?

2006-12-20 09:42:48 | コーチとして
少し前にも似たような記事を書きました。

折り返しに頼ってハミを入れることは馬の伸び伸びとした動きを阻害するので、この意味では悪い道具です。

しかし、折り返しと言う道具の本来の使い方は、馬を起こすための道具です。


私はつい最近まで折り返しを付けることによって、手の内に入らないハミを入れることを要求していました。でも馬を起こすために本も必要なことは何なのかということに気がついたら、折り返しの使用目的も違う方向に向かい始めました。

馬を起こすために必要なのは、後駆の沈下・踏み込みですが、後駆の沈下・踏み込みの増大に不可欠なのは、背の柔軟性です。
踏み込みが先か、背の柔軟性が先かということの議論になると、鶏と卵の理論になり、双方が必要不可欠である・・・となります。

ここで例えるならば、鉄の棒を金属疲労で破断させようとしたら、両方の橋を持ってくにゃくにゃと何度も曲げ伸ばしを繰り返す、です。
馬も同じで、背の柔軟性を高めようと思えば、ハミと後駆をドッキングさせるように、何度も曲げ伸ばしを行なう必要があります。

この時、口向きの出来ていない馬に対しては、折り返し手綱は絶大な効果をもたらすことを最近感じるのです。
折り返し手綱で引っ張るという作業には、必ず緩めて開放するという作業もセットでなければならないです。
そのことがかなり明解に理解でき始めたこの頃、折り返しも絶対悪ではないと感じています。

しかし、一人で乗っていると自分勝手な世界に入り込みやすいのが馬の怖さ。
定期的に、第三者のチェックを入れなければなりません。

それが競技会でしょうか。春の試合に向けて、冬は地道な努力の季節・・・のはずが、冬眠の季節になりやすい。

あ~、覆馬場欲しいな~。
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小春日和

2006-12-16 14:34:17 | 庄原TRF
昨日は車の中だと長袖シャツ1枚でも汗ばむほどの陽気でした。

そんな中で、午後から清史郎の毛刈りでした。
薬を使って馬をぼ~っとさせている間に刈り終えてしまわねばならないので、本当に一心不乱、です。

広大の他の馬も冬毛が長くなっているのですが、薬品代1回○千円の支出が・・・。


私は・・・、大汗をかいた後の手入れの大変さを考えるとね・・・。ヴェルランドなどのように冬の間に3回も毛刈り市内といけない馬は別として、その他の馬は1回限り。安い出費ではないけど、必要経費と考えます。
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やっぱり毛刈りでしょう・・・

2006-12-14 22:46:30 | 庄原TRF
馬たちは冬毛がメイッパイ伸びています。

平素は汗をかかさないよう運動をセーブしているのですが、会員さんや学生の指導ではそんなことは言っておられません。

放牧した後の手入れも当然大変で、とうとう毛刈りを決断です。


しかし、バリカンを近づけただけでも腰が抜けるほどビビル馬ばかりで、普通では安全に毛刈りは出来ません。
ですから鎮静剤を使わざるを得ないです。

セラクタール1回分が○千円・・・。
安全には変えられないけど、大きな出費です。

昨年のこと、セラクタールが効き始めて馬がボーっとなったところでバリカンの故障に気づきました。何故・・・投薬前にチェックしなかったか、涙・涙です。
獣医さんも苦笑い。

昨年、遂にバリカンを買い替えました。価格を聞いて・・・更に涙・涙でした。
コメント (3)
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