サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

十七条憲法

2005-07-31 21:11:35 | 庄原TRF
夏休みの次男の宿題帳を横で眺めていました。聖徳太子が定めた十七条憲法のことがあるページに出ていました。

そこで思い出したこと。
私の出身大学、そして馬術に係わる生活のルーツ的な京都産業大学馬術部に【部の5省】なるものが有った事を久しぶりに思い出しました。
1. 和をもって尊しとなす
2. 謙虚反省
3.誠実・責任感
4.困苦欠乏に耐え密かに微笑むべし
5.気宇宏大
こんなところでした。瞬時に思い出せず、約10秒考えたところがご愛嬌です。
しかし、現役時代は本当の意味で意識したことが有りませんでした。春と夏の合宿で、作業終了後に整列させられ、上級生から『○○、部の五省を述べよ!!』とか言われて応えられない奴が居て、連帯責任で同級生全員が馬場を10周ほど駈歩(もちろん人間です)させられた、そんな事だけ覚えています。

でも、45歳を過ぎた歳になって、創部当時の指導者の皆さんと同じ年代になったことも有るのでしょうが、何故部に5省なるものを作ったのかが判る年代になりました。
卒部生がいい年になって、良かったな~と思うだけでも意義がある? そんな部の5省です。
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ウ~む・・・、

2005-07-30 22:57:33 | 庄原TRF
私の厩舎(クラブハウス)には様々な馬術書が置いてあります。しkし、実のところ全てに目を通している訳ではない。或いは、一度は読んだが、その後の馬術感覚の変化で、二度三度と読み返したら別の感覚があるのかも知れません。

今日も机の上に、千葉幹夫さんの【乗馬を科学する会】のレポートと言うか、ホッチキスで止めた分厚い資料をM笠君が取り出して見ていました。
パラパラと拾い読みしていたら、結構強いインパクトと言うか、衝撃を受ける部分がありました。

そのページには新馬(2~3歳)のトレーニングについて書かれていたのですが、汗をかかせるまで運動しない、でした。
骨格・筋肉が未発達の幼駒に汗をかくほどの運動を強いることは、かなりの精神的ストレスを与えることで、人間との信頼関係構築に悪い影響がでる、と。
馬が馬場で運動してもらうことを楽しむ様に、人間に乗られることが苦痛で無いように考慮しなければならない、とありました。

非常に反省した部分は、私は馬を服従させ屈服させることをメインの課題にしていること。新馬の調教と古馬は違います。誰かの色に染まり、人間を馬鹿にしたり舐めてしまった馬に対しては、誰が主人なのかを性根に叩き込む必要があります。私の厩舎の馬は、運動も、手入れも、給餌も、馬房掃除も私が行なうために誰が厩舎のBossであるかを良く知っています。だから行儀が良いし、悪戯もしない。特に乗ったときに馬に舐められてはいけないと強く思っています。しかし、馬は私に乗られて楽しいのでしょうか。

そんなことを反省した一文です。
ただし、従順に運動して初めて乗馬として意味があるとも思っています。勘違いした馬ほど手におえないものは無い。
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M笠君と接して思うこと

2005-07-29 12:34:03 | コーチとして
M笠君は非常に綺麗な姿勢で乗るライダーです。身長も有るし、細身で手足が長く馬場馬術選手として恵まれた体格です。全体的に筋肉がついて、もう10㌔ほど体重が有れば馬をもっと支配できるだろうから、スリムな体型が唯一の難点かな・・。

姿勢が綺麗です、基本的な扶助の使い方は全く問題ないのですが、二蹄跡運動への移行だとか、外方拳の使い方だとか、脚の位置や使い方などでは結構指導っぽいアドバイスをすることがあります。
初心者を指導するのと違い、中級者の指導ですから、実のところ私の馬術理論の整理整頓と再確認に役立っています。
昨日からサクセスの準備運動を兼ねて少し乗せているのですが、素の状態で乗ったのでは真直性や各種歩度への移行が不完全だったりします。
私の指導スタイルは、大きな声で指導するのではなく、馬を止めて短いアドバイスを行ない、人間の理解も再確認しながら進めます。

昨日から注意している項目は、駈歩横歩への移行や態勢の取り方です。これはしっかり手の内に入った巻き乗りが出来ていないと行なえないのですが、今までM笠君が乗った馬だと、そこそこ力で誤魔化せていた。しかしサクセスは誤魔化しが効かない馬で、良い・悪いがはっきりと現れる。良い運動は乗っていても気持ちよくて、正に馬から教わる・・・です。

準備運動には長めの小一時間M笠君に乗せて、私が仕上げ運動を行なうのですが、これが楽チンでビックリです。小一時間動いて体がすっかり柔らかくなっているので、いきなり収縮運動から入れるし、人間の体力も猛烈に楽です。
お陰さまで、今日は過去最高の左駈歩横歩でした。楽しすぎると、癖になる?
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破行です

2005-07-29 09:37:49 | 庄原TRF
しかも、清史郎と清兎の両方とも。

清史郎は1週間ほど前からバランスがおかしくなっていることを感じていましたが、装蹄後も改善していない。
清兎は釘を踏んで、どこか痛めたのか蹄球を押えると痛がっている状態。とりあえず消炎剤を処置して鉄を外してみました。

試合には直接影響の無い馬ですが、蒜山で思い切り乗り込んで馴致する予定でしたから、是非とも治ってほしい。でも、日数的に厳しいかな?
史郎は一度獣医さんに診ていただく必要を感じます。

どちらにしても、留守番を置きたくないから同道させる予定です。
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今日は装蹄でした

2005-07-26 22:22:46 | 庄原TRF
夏の大会入厩10日前。
装蹄日程としてはちょうどピッタリでしょうか。
清史郎は数日前から運歩にイレギュラーを感じていましたから、装蹄が待ち遠しかったです。清兎は相変わらずビビリで、皆から怒られ通しでした。曳き手で張っていると情緒不安定になるので、無口を手で持って馬をなだめていないといけません。やや難儀。

サクセスは前回の装蹄でバランス調整し切れなかったのですが、今回でばっちりOK牧場。(M田君、お久しぶりです・・)装蹄師さんに、『これで遠慮なく全開で乗ってください。』と言われましたが、結構全開で乗ってるんです・・・。余裕をかまして乗れる馬では御座いません。でも、少しずつ、確実に良くなっています。1日・1日のスパンでは無理ですが、1週間というスパンでは変化がはっきり感じられます。だから、実は週末ごとに乗りに来られるHさんが一番変化を感じておられるかも知れません。
自分としては、8月20日の中国ブロック大会までに左駈歩の横歩の質が向上できるかどうかです。

明日は装蹄明けですから、通常運動は控えて常歩のみにします。膠着させない、立ち上がらせないが出来る日はいつ来るのでしょうか。口向き向上、背の柔軟性向上、馬の精神状態の向上(とにかく我慢できない馬)です。
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清兎のビデオを見て、

2005-07-26 14:58:03 | 清兎
Fさんからのメールです。

・・・・
背中のトップラインの柔軟が不十分なのではないか?過服従の要求に反抗するのはそういう苦しさがあるのかも。
馬のズルなのか体が苦しいからなのか、映像では判断できないから鞭での懲戒の是非はわからない。
体の不具合から発生しているのであれば強い要求をしてもあまり意味がない。

体全体の柔軟が不足している? あるいは片側脚(単独脚)の扶助への反応が鈍い?
いずれにしても一度レベルを落として基礎を確認、おさらいをしてみてはいかが?

その上で Long And Deep (L.A.D.前下方)を当面の目標にしてみるのは効果があるかも知れない。
LAD状態になったら今感じる不具合はおおかた消滅してくれるのではないかと期待したい。
元来が口に難しい玄人向きの馬のようだが、それだからこそ下手が乗っても安心して乗れる馬になって欲しい。
M笠君が乗ったら馬が伸びて弾発が不足するというのは馬がLAD状態になっていないからではないのか?
手脚の小手先の技術でLAD状態に導くのではなく、誰が乗っても(学生であっても)馬が常に銜を求めて前に突っ込んでくる状態になっていれば、後は壁を作って前躯を起こしにかかればよい。
調教はできるだけシンプルな手法で行うべきだと思う。

一人30分づつの騎乗のなかで、二人とも伸長運動と休憩が少ない(無い)ということが少し気がかり。
伸長運動はM笠君が速歩、駈歩で各一回、貴君には見られなかった。休憩は交代するときの一回のみ。
伸長と収縮は尋常運動を支点にして天秤の両端にあるという。つまり伸長と収縮は相互を刺激しながら成長していくといわれる。
収縮が良くなりさえすれば伸長は自然と良くなる、という考えは間違いではないが、片方ばかり集中してやるというのは全体のバランスを壊すもととなる。
休憩は頻繁にとるべきだ。肉体的にきついからというわけではなく、むしろ精神的緊張にもっと配慮すべきだと思う。
貴君の過服従要求に抗して長時間の反抗を続けた。
これは肉体の苦しさが精神的な嫌気を誘発した結果なのだろうが、精神的緊張は百害があるだけで何の利益もない。
わざとズルを決め込んでいるときは懲戒も必要だが、多くは緊張を解いてやる方がセオリーだろう。
リラクゼーションというのは主として精神的な分野なのだから、極力精神的緊張は避けて通るべきではないだろうか?
そのようなときには要求を一段落とそう。

M笠君は久しぶりに見た。将来伸びるだろう素質を改めて感じた。
まず下半身がしっかりしていて脚がふらつかない。
次に拳が起きていて手首のスナップが有効に働いている。将来伸びる人はすべて基本を大事にする。
ただ拳によって作られる前方の壁が不徹底だ。全体に貴君に比べて馬に自由を与えているのは経験不足であってこれは欠点とは言えない。
しかし自分で“これ以上は譲らない”と決めた壁は絶対守らねばならない。
そうすることによって馬は銜を受け取ることを学び、LAD 状態となる。
後は考え方次第だ。考え方さえ本物であれば現在できる、できないは大した問題ではない。時間が解決してくれるからだ。
・・・・・・


じっくり読み返して、運動に反映するよう考えるところです。


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どうして後駆先行はいけないのか・・・

2005-07-23 13:41:43 | コーチとして
二蹄跡運動を行なう場合、斜線上で斜め横歩や横歩を行なう場合、後駆が先行していたら減点対象です。学生時代からそのように教えられてきたし、人にもそのように教えています。

では、何で後肢が先行してはいけないのか。実のところ、明快な答えは持っていなかったのです。これは技術理解が頭でっかちで、実際のところ完全な横歩が出来たことがなかったからに他なりません。

横歩を行なう場合、進行方向へ内方姿勢をあわせます。右へ横歩であれば、右内方姿勢で右前方へ進む、です。
進行方向へ内方姿勢を合わせるだけであれば、別段後駆が先行していようが如何であろうが、あまり関係ないというか、多少進みにくいかも知れませんが、ともかく関係ないと言うのが実感です。
では、そもそも横歩とはどんな運動でしょうか。
私も低いレベルで進行方向へ馬の内方姿勢を合わせて目的地まで体性を維持する、でした。それだと斜線腰内で、斜線上に首を合わせて進行方向へ内方姿勢をあわせれば良いのです。それがきちんと出来ている馬は実は少ないので(トップレベルは違いますよ・・)、それでも6点が点く場合もあるでしょう。でも、5月の近畿大会へ行ったとき、審判員のH岡ぱぱ様から、『間違いでは無いけど如何に馬体を屈曲させて肢の深い交叉を求めるかが横歩です・・・』との指摘を頂きました。
そう、横歩は体制の維持ではなく、深い側方屈曲・柔軟性~肢の深い交差を求める運動なんです。

笑っていただいても全然構わないのですが、そんなことに最近気づいたのです。となると、斜線上で側方屈曲させて前肢の交差を求めようとすると、後駆先行では前肢がバタバタするだけで、前肢の交叉がなくなってしまうのです。馬の体制ではなく、斜線に踏み出した1歩目から深い交叉を求めようとすると、後駆の位置はおのずと決まってきます。 横歩運動中の力強い段発・踏み込みを要求するたことは、先行してしまった後駆では出来ないのです。

そんなことを意識して乗るようになった最近ですが、馬の動きは変わってきました。初心者の方には中々難しいことですが、横歩の入った課目に取り組んでいらっしゃる方、判り易いのではないかと思います。

当たり前の事で、何を今更・・・と仰る方は・・・素晴らしい。お恥ずかしいけど、馬歴30年目に差し掛かる人間が、やっとこさ理解したことです。
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ハミを替える

2005-07-23 11:21:58 | 清兎
以前から清兎のハミは合っていないのではないかと思っていました。
口の軽い馬で、以前もこのブログに書きましたが、引っ張って乗ると動きが小さく硬い感じになってしまう馬です。拳を譲って、ハミの重さでコンタクトを取る感じにするのがベストな馬です。その乗り方をするには、ハミの重量が軽すぎると思ったのです。

今使っているのは、ステンレスの中空になっている軽いノーマルハミです。これを真鍮で出来た目方が重いハミに替えると、ハミの重さで乗るということを人間の方がより感じ易いと思ったのです。
決断すると行動に移すのは早い方なのですが、今回はM笠君に担当させているので、彼と協議してからと思いました。重いハミが良いだろうとは思ったのですが、確信はなかったからです。

一昨日、ビデオ撮影をして二人でそれを見ながらディスカッションしていたのですが、昨日の運動直前にM笠君の申し出でハミを替えてみました。
結果は、思った通り・・・どころか、思った以上の成果がありました。馬のバランス・態勢が2ランク上がり、非常にまとまりの良い、綺麗な感じになってきました。
これなら、学生の選手権に胸を張って提供できます。と言うより、今の清兎以上の動き・バランスの馬は中国・四国学生には居ない。

あくまで私の勝手な思いですから認められるかどうか判りませんが、選手権に提供すると言うことで、馬の運動を見ていただく・一度も競技に使っていない馬だから馬場柵などに馴致をしておきたい・などの理由で第2課目馬場にオープン参加させてもらえないか、打ち合わせ会議に申し出て見たいです。
もしもオープン参加が認められたら、学生のお手本となるような演技をしなければならないと思います。でも、今の清兎なら、決して恥ずかしい馬場にならない確信が持てます。

広大の学生も美子以外は乗っていない馬です。(M城には少し乗せてみた)男子の選手権に提供すれば条件は誰も同じ。どこの学生が、どのように乗るか、色々な意味で楽しみです。
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ビデオ撮影

2005-07-22 10:00:36 | コーチとして
昨日、M笠君とお互いの騎乗姿をビデオで撮りました。

私は私なりに、彼は彼なりに、自分の長所・短所を認識しました。人のことは見えるけど、鏡でちらちら見る自分と、ビデオで見た自分はやはり違います。

M笠君は私に遠慮があるだろうから、忌憚の無い意見は言いにくかろうと、ビデオを東京のFさんに送りました。
どんな酷評が来るか覚悟しています。これもまた、勉強です。
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蒜山入厩準備開始

2005-07-21 09:32:23 | 庄原TRF
サクセスは試合前に瀬野川乗馬へ返すわけにも行かず、学生大会とは別枠で蒜山高原RPと直接交渉して、学生大会期間中に厩舎を借りることで、学生大会に審判員として参加する私に同道させます。
清史郎と清兎も、大会最終日の選手権予選に提供するつもりで調整していますので、やはり同道させます。
入厩書類を作成したり、馬と一緒に空き馬房で寝起きする学生用に中古の蚊帳をネットオークションで探したり、馬運車の後部に扇風機を取り付ける段取りをしたりと、ボツボツ準備開始です。

夏の大会はタダでさえ輸送物資が多くなるのに、馬運車には3頭を満載です。滞在期間も長いから餌の量だけでも結構なスペースが必要で、輸送物資減量のために餌を現地で調達することも検討です。或いは知り合いから2トントラックを借り受けるとか。まあ、色々考えているところです。

今回は審判として、H岡パパ様や海外へも勉強に出かけておられる長崎のF女史とご一緒になります。H岡パパ様には清史郎や清兎に乗って戴きたいし、F女史には色々と批評戴きたい。
充実した日々になりそうですね。楽しみ。
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