サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

清兎退厩します

2008-03-31 23:19:54 | 清兎
退厩先は私の母校、京都産業大馬術部。

これから関西学生の馬場競技で活躍してくれることを祈っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は全日本学生馬場馬術大会の日

2006-11-03 20:29:52 | 清兎
『本当なら、東京で指導中だった時間かもね・・・』などと言いつつ美子の指導。本番と同じ大勒で運動しましたが、美子だけに任せていたら、やはり馬がお辞儀してしまってました。乗り替わってもバランスバックした体勢には・・・なかなかならなかったです。

踏歩変換も美子では上手く出来ないし、出場していても芳しい結果ではなかったでしょう。・・・でも出たかった。

運動して思うのですが、調教の過渡期にある馬は難しいです。夏の試合では駈歩が不完全で、反対駈歩が苦しく、だから正駈歩に踏歩変換をしたがった。ところが調教が進んで反対駈歩が楽になると、変に踏歩変換するよりは反対駈歩の継続の方が馬にとっては楽で、押し込んで踏歩変換させる推進の無い美子には難しい馬になっていた。
ここから楽に踏歩変換する馬にするにはまた少し時間が必要でしょう。だから美子には2年後の清兎に乗せてやりたかった・・・となります。馬の調教と学生の在学時期・・・は、学生馬術にとって永遠の課題です。


今日のジャリスコ
今日は小さな拍車を付けて乗りました。結果は、昨日とは別の馬のように動いてくれました。
しかし人間を乗せて動く事にまだまだ慣れていない様子で、一歩一歩と地面を踏みしめているのが判ります。
それと、張り場での態度が悪い。何か嫌なことがあれば直ぐに後退しようとする。今後の注意事項です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日夕方、全頭無事出発・・・のはずが・・・

2006-10-29 19:25:08 | 清兎
清兎はアウトになり、積み残しです。

信じられないことですが、ファリスから予備馬の清兎にエントリー変更した時に馬事公苑の入厩届けを提出していなくて、馬事公苑から入厩拒否の連絡が来ました。


直接の責任は入厩事務を取り扱う地区学生馬術連盟の幹事長にありますが、その幹事長は我が大学から出しているので、指導を含めた我々の組織の責任であると感じています。入厩出来なくなった馬が他校でなかったことが不幸中の幸いです。

予備馬との差し替えエントリーが終わったと聞いたとき、『入厩届けは?』と咽まで出かけたのですが、それを聞かなかったことが悔やまれます。



美子の自馬戦はこれで終わりました。だけど12月上旬の全日本学生選手権大会もまだ残っています。
広島で最後だったはずの今朝の練習でも、甘い部分が沢山あって、安心して送り出す・・・には程遠かったのが現実。
後1ヶ月少々になった現役生活、最後まで気を緩めずに指導して参ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最悪だけど最高の内容・・・

2006-10-28 18:52:36 | 清兎
昨日の美子&清兎の練習後に私が言った感想です。

出発3日前ということで、今までは水勒で行なっていた練習を昨日から大勒に替えました。
常歩はそこそこ良好な状態だったのですが、速歩で人間が気を抜いたハミ受けを蹄跡半周行なった時点で清兎はハミ受けを完全に突き出してしまいました。

額を入れる、馬を丸める以外に要求することはありませんから、大勒手綱だけを取って半ば強引に馬を丸めるよう指示しました。
私だと推進力があるし、ハミを力で引っ張らないで抜いたハミ受けにすることも出来るのですが、美子の技術ではそうも行かず、馬が膠着する、真っ直ぐに走ろうとしても左右にぶれる、強い扶助を使うと立ち上がりかける・・・などの反抗のオンパレードでした。

平素なら馬が動かなくなるところでしたが、昨日の美子は馬と格闘し続け、斜めになったり立ち止まられかかったりしながらも、何とか最後まで学生賞典馬場を廻りきりました。
まあ採点をするならば、40%前後でしょうか・・・。全く馬場になっていません。

出発3日前の練習で馬がグチャグチャ・・・。ガックリとうなだれる美子に対して言った私の言葉は、『最悪だけど最高の内容だったね』です。
美子は???といった表情。ボロかすに言われるのではなく、何で誉めてもらえるの???、と言った表情でした。


私の言葉の続きは・・・『今までは清兎にやっつけられっぱなしで終わっていたのが、今日は馬と対等に喧嘩できていた。これは凄い進歩じゃないか!! 今日、馬と対等に喧嘩したことは絶対に良い結果をもたらすから、今日の運動は最悪だったけど、今までの清兎の運動で最高だったよ。』です。


さてさて、では本当に最高の運動だったのでしょうか・・・。
今日の運動では、昨日と同じく大勒を付けての運動でしたが、機能とは見違えるような運動でした。踏歩変換はまだまだ未熟で、相変わらず『ボケ・カス!!』に叱責が飛んでいましたが、馬ははっきりと美子を尊重し始めました。

『最悪だけど最高だった・・・』は本当でした。私も口には出したものの、ここまでドンピシャリ来るとは思いませんでした。
美子は夏の予選会以後も、少しずつですが確実に成長しています。『あ~、時間が欲しい。2~3年後の、運動がもっと安定した清兎に乗せてやりたかったな・・・』指導者の気持ちです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上手く行きませんね・・・

2006-10-21 18:23:14 | 清兎
何度も書いていますが、私が出来ると、美子が出来るは=ではありません。

私が馬に収縮を強いると、推進力の無い美子では馬が動かなくなるということが起こり得ます。

今日はそのパターンでした。

試合であれば反抗の継続45秒で失権です。

残りの時間は、馬と騎手のマッチングに全精力を使うことになりました。


美子も今日の出来には落ち込んでいたようですが、それはコーチも同じ・・・。

開き直るしかないですね・・・。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて納得の運動

2006-10-20 09:00:43 | 清兎
明日が全日本学生へ出発1週間前で、残された時間も後僅かになりました。

清兎の課題は日々変化しています。というより、要求レベルが上がりつつあります。

夏の予選前は駈歩を詰めすぎると速歩に失速したり、ハミに抵抗してつんのめったりで、とにかく無難に経路を廻ることだけを考えました。
その中で踏歩変換を行なうためには、かなりはっきりとした正しい扶助を使う必要があり、それによって美子は踏歩変換の扶助が正確になりました。
だから夏の予選前の清兎は、ファリスの練習馬であり、万が一ファリスが故障して出場できなくなった場合には順位云々よりも、総合成績に絶対に必要な馬場馬術団体成績が成立するための頭数合わせの意味がありました。

結果としてはファリスが使えて2位になり美子は全日本学生の権利を取ったのですが、練習馬としての清兎の存在がなければ2位は怪しかったと思います。


人でも馬でもそうですが、調教には停滞時期があり、また成長期があります。
清兎は今が成長期だということを日々の運動の中で感じます。具体的には、速歩運動で不得意だった右手前運動で反抗による膠着が起きなくなった。駈歩運動でハミ位置を安定させることに100%の課題を置いていた状態から、思いっきりバランスバックした収縮の要求に課題を変えることが可能になった、などがあります。

しかし、調教開始からまだ2年が経過していない馬であることは常に意識しています。短期間で学生賞典レベルまで到達できたことには、清兎自体の馬体の柔らかさが大きく寄与しているので、馬の天性が半分、調教者の技量半分だと思っています。
だから基本的には、馬に無理なことを要求しているのだと言うことを認識し、馬にストレスを与えすぎないよう、基本は水勒での運動として大勒の装着には最大限に神経を使うし、運動時間を長くしないで短時間で終わらせ、上手に出来たらその運動は繰り返し行なわないないことを意識しています。


明日は全日本学生に出発前の最後の部内試合です。私が運動に納得できたことと、美子が乗って良い演技が出来ることは必ずしも=ではないのですが、不完全な馬を学生に渡し、心の中では『申し訳ない・・・!!』と思うことが多々あったのに較べれば、一区切りつけられた達成感はあります。

今後の課題は、馬の精神状態によってムラがある現在の状態を、良くても悪くても一定以上の成績がコンスタントに出せるオートマティックな馬に仕上げていくことです。
過去2年間の成長ペースで今後1年間も成長することはありえませんが、もしも1年後であれば全ての運動でもっと安定した状態が維持できる感覚はあります。
ファリスも不完全な馬でしたし、清兎も発展途上の馬。頑張っている学生に、もっともっと質の高い馬を与えてやりたかった。そのためも、もっともっと私自身が上達したいと思うのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何事も程々にしないと・・・

2006-10-16 18:40:11 | 清兎
11月3日の本番まで3週間となった先週の13日、夏の大会から1ヵ月半ぶりで清兎に大勒を装着しました。

夏の時は太目の大勒ハミに2ジョイントの水勒ハミをセットし、なるべく大勒を効かせないように乗ったのですが、今回は屈頭させて額を高揚させることをメインにするため、初めは大勒だけを効かせて乗りました。

馬体を強制的に丸めるのですから、2回ほどは頭を上げて背を張り反抗するそぶりを見せましたが、反抗しても無駄だと理解したのでしょう、3回目はありませんでした。
ハミに硬く当たると常歩でペーサーがでますので、抜いて受けて、抜いて受けての繰り返しです。金曜日はタッチを確認しただけで終了。土曜日は美子とのタッチを確認するため、下乗りしないで初めから美子に運動させました。
そして日曜日も下乗り無しで経路の練習。充分な状態とはお世辞にも言えませんが、1回の踏歩変換は全てこなしているし、4歩毎3回も歩数は4・5・3歩と完全ではないながらも不実施ではなかった。
いつもなら酷評するところですが、東京の本番でその演技が出来れば上出来・・・の評価です。ただ、練習ではもっと精度を上げて欲しいですね。特に速歩区間のハミ受けと真直性を・・・。



大勒装着4日目となった今朝の練習では私から乗りました。
馬体が伸びていたから、かなり強めに収縮をかけ、その分ハミもきつくなるし、推進もきつくなる。当然・・・馬は気持ち良くないので、精神的なストレスは乗り代わった美子の運動に影響します。
結論から言うと、私が厳しく下乗りした今日の運動が一番悪かった。

今まで水勒で馬と調和を図りながら全体的なバランス改善を行なってきたのですが、そのことが大勒装着では良好な運動に繋がりました。
しかし、だからといってそれを毎日続けて良いかというと・・・それは間違いです。調教を進める以上に馬のストレスとの戦いになる。

大勒を装着しても、夏の予選字より運動の質が上がっていることが確認できたので、これからは水勒と大勒をバランスよく組み合わせ、本番で馬が一番気持ちよく演技できるよう、調整し行こうと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

踏歩変換の扶助

2006-10-06 20:17:56 | 清兎
全日本学生には清兎で出場の可能性が大きくなり、かといって私がキリキリしても仕方ないので、私仕様の馬にしないで美子仕様の部分を意識しつつも・・・本気で調整に取り組んでいる、そんな清兎です。
ハミ受けのことや移行、二蹄跡運動の正確さなど、向上させなければならないことだらけなのですが、一番の課題はやはり踏歩変換です。

この踏歩変換という作業、出来る人には極々簡単なことなのですが、出来ない人には出来ない運動課目で、今年から競技に使い始めた清兎での踏歩変換は、美子にとって楽でないみたいです。

しかし馬が踏歩変換に慣れてきたら、似たような種類の扶助で踏歩変換するようになって来ました。本当の踏歩変換とは、変換の時に馬が大きく踏み込み前に飛びながらジャンプしなければならないのですが、取り敢えず手前を変えただけの質の低い踏歩変換もあります。
今の清兎に要求しているのは、質が低くなっても人間が要求する地点で必ず踏歩変換する正確さ、オートマチックな踏歩変換です。重心を変えただけで踏歩変換する馬がいますが、私が要求するのは扶助に反応する踏歩変換で、重心の移動に反応する踏歩変換でなないです。

今日の運動では数種類の扶助を試してみて、一番美子にとって実行し易い踏歩変換扶助を決めました。明日、もう一度確認の上、美子にやらせてみようと思います。

東京では下乗りできないのだし、自分一人で準備運動を行ない、正確な運動が行なえるようにならねばいけません。運動の質はその次の問題です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬は仕上がって来ました。

2006-08-11 09:33:13 | 清兎
朝は大勒を付けてハミ馴らし、午後はペソアシステムの調馬索でリズムと踏み込みの強化。

今朝の練習時に学生賞典馬場の経路を廻りましたが、・・・まあ、あんなもんでしょう的な出来。可も無く、大きな不可もなく、かといって踏歩変換は4歩毎3回も含めてそつなくこなし・・・。

ただし私が出来ると言うことと、美子が出来るは別問題。馬が繊細になってきた分、繊細でない扶助を使うと・・・・

一端仕上げて、繊細な部分を美子仕様に崩す必要がありますが、間に合うかな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の感覚、他人の評価

2006-07-29 11:25:40 | 清兎
腰を痛めて1ヶ月が過ぎ、日常生活は何とかこなしていますが、全快には程遠い状態で、簡易コルセットは手放せない状態です。特に馬上ではゴムバンドの締め付けで背筋・腹筋をカバーしている状態で、腰の柔軟性には程遠い状態。

しかし試合まで1ヶ月を切り、不完全な体ながら清兎に乗っている次第です。最近の清兎は駈歩の踏み込みが悪くなって、乗っていて満足できることが少ないです。馬の調教レベルが正直言って収縮を要求しても良いところまで進んでいる訳ではなく、かなり無理をしていることと関連があると思います。

今日の練習後、監督から『腰や拳がガチガチで見られたもんじゃない。一度ビデオに撮って自分の姿勢をチェックしたらどうか・・・』と言われてしまった。
馬に乗っている以上、他人はギックリ腰が治ったと見るわけですが、本人は歩いていても体がねじれていることも自覚しているし、馬上でも無意識にどこかをかばった姿勢になっているのでしょう。
このことも馬の状態に悪い影響を与えている一因かもしれません。

これは怖いことですね。そんな姿勢で固まってしまったら、以後まともな運動は出来なくなるし、競技会出場なんて・・・なお更です。



話は飛びますが・・・、馬も人間も年を取ると体のメンテナンスにお金が掛かります。清史郎7才、清兎9才は外傷の治療以外で獣医さんのお世話になることは有りませんが(骨瘤は有りましたが・・・)ファリス18才は背中・腰・肢に加え疲労が溜まり易く私が払う薬品代の大半を消費しています。
人間の47歳8ヶ月も、夏の試合までに一度スポーツドクター?(運動選手が診てもらうお医者さん)に掛かって体のチェックをしたほうが良いかも。

でも馬は良いよね~。皆が気を使ってくれるから。人間47歳にも、『コーチ、今日はお疲れみたいだから肩でも揉みましょう。冷たい飲み物もご用意していますよ~。』なんて言葉はないものでしょうか?

それに対する答えは・・・、『妄想は見ないほうが良いですよ!!』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする