goo blog サービス終了のお知らせ 

心の旅

やわらぎ住宅(株)の社長によるブログ。

ポスト産業社会

2012年12月08日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月8日(土)

テーマ:ポスト産業社会の対処方法

現代は、差異化と標準化が同時進行し、すべてが絶えず変化する、ほんとうにめまぐるしい時代になっています。

ということは、企業は新しい製品や新しい組織形態や新しい市場を追求せざるを得ない時代ともいえます。

ここでは「新しさ」が価値、「新しさ」しか価値を生まないといってもいいでしょう。

また、デ・ファクト・スタンダード(事実上の標準)の時代でもあります。

その商品が他の商品よりも優れているから使われているのではない。

それが単に多くの人に使われているからという事実が重要なのです。


私たちも、「何で差異性を生み出すか?」ということを考えますと

商品、サービス、新しさ、社員の質、経営の質、経営者自身の質などが挙げられます。

商品につきましては、ただよい商品つくればよいというのではなく、売れる商品をつくるということが重要です。

そしてその商品ついて「なぜ、そうしているのか」の意味と根拠を伝えることが必要です。

サービスにつきましては、やはりレスポンス(反応)ですが、一番はスピード、その次は豊富な正しい知識、親切、丁寧などが続きます。

新しさにつきましては、新商品を発売したり、リニューアルしたりと話題性を切らさないことですね。

経営の質につきましては、今は時代の変化をいかに戦略に落とし込み、戦略通りに実行できるかどうかがポイントです。

その他には、やはり働く人の人間性がものをいう時代ですね。

普遍性について

2012年12月07日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月7日(金)

テーマ:普遍性は何処へ

現代は絶対的なものの考え方、すなわち客観性、普遍性などといった概念が薄れてきました。

特に宗教、儒教、道徳、倫理、政治、経済などの人と社会にかかわる分野において「こうしなければならない」とか「こうあるべきだ」とか断定することはあまり言われなくなってきました。

中世のヨーロッパ哲学を代表するヘーゲルのように弁証法で世界のすべてを語るということは、できなくなってきました。

そのなかで注目される考え方としましては、他社の論理的矛盾をついて全否定するような考え方から、科学のように確実に答えを出すこと、人と社会に関することのように答えを出してはいけないこと、そして確実なもの(科学)と不確実なもの(人と社会)との中間の領域に分けて考え、その境界は明確に区別するという考え方の必要性が叫ばれています。

この考え方が、すべてとは言えませんが、古い昔の考えや、倫理観をを持ち出してきて、こうでなければならない、ああでなければならないというのは通用しなくなってきています。

これからの社会では、人と社会の問題につきましては、それぞれの人の差を認めながら、関係性や承認をとることを重視して納得のいく形でことを進めていくことが肝要であります。

そのためにもその差を認めながら、組織や公共の目的に向かって協力するためにはかなりの程度の教養が必要となってきています。

ですからこれからの世の中は、知性と教養に裏づけられた積極的なコミュニケーションが求められてきます。



歴史的に見ますと中世ヨーロッパで「こうしなければならない」という普遍性が通用したのは、全知全能の神という絶対的な存在が裏づけとしてあったからだと思われます。

聖職者が、国王よりも権力を持っていたというのは、正に、神の存在があったからでしょう。

それではなぜ、どういう理由で人々は納得したのでしょうか?

それは、聖職者は神の力(現実にはアリストテレスの知力や考え方)を借りて「善」と「悪」の判断ができたからだと思います。

「善」と「悪」がはっきりとすれば、世の中は大変秩序のある社会になります。

それほど「善」と「悪」を区別できる者が、いかに重要か、それを制したものが絶対権力を持つことができるということがわかります。

しかし、時代が進展するにしたがって、絶対者である神がこの地球上にいくつも存在し、その善悪(人と社会の善悪)は本当に正しいのかどうかを突き詰めて考えると答えが出ない、矛盾に突き当たることになります。

そうして、善悪があいまいになり、普遍性もすたれていきます。

それに代わり、科学万能の時代となり、その反動で人間性や社会の秩序という面は軽んじられてきました。

人々は、こぞってお金を得ることに目覚め、現代に進んできました。

あたかもお金を稼ぐことが、普遍的であるがのごとくに・・・。


 IT 革命

2012年12月03日 | 朝礼
朝礼  平成24年12月3日(月)

テーマ:IT革命

IT革命の特徴の一つは、今まで職人さんの技術や技能といった現場の知恵をデータ・ベース化することが可能になったということです。

そのことをオープン・アーキテクト化(製品や技術デザインをいくつかのほぼ独立したブロックに分解するとともにその間をできるだけ規格化されたインターフェースで連結してしまうこと)させるといいますが、それによりまして、無数のモジュールに分解されその中で何が一番優位性があるかを追及されました。

企業もどんどん専門化しその細かく分割された分野で優秀な企業が存在することが可能となるように変化しました。

今まで、他に置き換えられないと考えられてきた熟練の経験と勘がコンピューターに置き換えることが可能となったということです。

このことは、別の角度から見ますと差異化と標準化が同時進行するということです。


このことから学べるのは、住宅の場合でいいますと、大工さんよる造作、クロス職人によるクロス貼り、屋根職人による屋根ふき、設備屋さんによる配管工事などコンピューターによって作動するロボットによってますます専門化・細分化され、その結果、均一な部材ができ、それを組み立てて製品が完成するというイメージです。

大手のプレハブメーカーは、これに近いことをやっています。

どんどんコンピュータ化され機械化されていきますと、どんどん働く人がいらなくなります。そうなりますと、人々が体を使ってみんなで協力して働くことをしなくなると人間どんどん退化していきます。

やはり、科学の発達も便利や機械化だけを追求するのではなく、人間が人間として生きるということのバランスを見失ってはならないように思います。

これからは、よい商品、よいサービスを追及しながら地域社会全体の福祉も追及していかなければなりません。

国家と個人

2012年12月02日 | つぶやき
つぶやき  平成24年12月2日(日)

テーマ:国家と個人

国家はなぜ存在するのでしょうか?

国家は、国民の生命、財産、自由を守るためにあります。

近代社会の始まりもここから出発しているようです。

個人は、無制限の自由から出発しています。(自然状態)

現実的には、国家との契約で国家が国民の生命、財産を守りますから、国民は他人の財産を奪ったり破壊したり、社会の秩序を脅かさない限り、個人の自由な活動は保証されているといるということになります。(市民状態)

それでも、ひとたびこのような市民社会ができてしまうと、人々が関心を持つのは、自分の利益だということになります。

そのような約束があっても、人々は、自分という自由な個人から出発し、制限を課せる国家と対立してきます。

しかし、そうなってしまいますと秩序が破壊され、今の中東のような収拾のつかない状況になってしまいます。

したがって、われわれは、国家に対して積極的に社会秩序を維持することに協力しなくてはいけません。

会社も同じことです。

会社の方も、社員の社員の方々を守るためにしっかり経営しなければなりませんし、社員の方も、仕事を積極的にすることによって、経営に貢献しなけばいけません。

それで初めて、個人も会社も社会もよくなることを理解しなければいけません。

どの要素が欠けても幸せには至りません。

さぁ、みんなで住みよい社会にしようではありませんか!

ポスト産業資本主義(産業資本主義の次にくるものは)

2012年12月01日 | 朝礼
朝礼 平成24年12月1日(土)

テーマ:グローバル化

産業資本主義が成熟化する過程で生まれてきた三つの事柄の本質的特徴は、1.グローバル化、2.IT革命、3.金融革命です。

資本主義や競争主義がどんどん安い資源や労働力を求めていきますと、世界中を資本が駆け巡りより安い商品がつくられ一番利益の出るところでモノはつくられます。

その結果、消費者は世界中から、一昔前とは比べものにならないくらい自分の好きなものがタイムリーに買えるようになりました。

その反面、生産者=企業は、世界中で競争せざるをえなくなりました。

私たちは、一人の人間の側面として消費者であり、かたや生産者であるということを認識しておかなければいけません。

私たちが、消費者としてより安いもの、より便利なもの、完璧なものを求めれば求めるほど、生産者である自分はその要望に応えるべく、日夜努力しなければなりません。

つまり、自分が楽になろうと思えば思うほど、逆に自分を追いつめていることに気づかなければなりません。

グローバル競争といえば、今の日本の状況では、全く競争力が弱くなっている、というよりも競争して勝つためのインフラが欠落している思います。

わが国を牽引してきた自動車や家電の状況を見れば一目瞭然です。

このあたりのことは、以前のブログで「シンガポールに行ってきました」を見ていただくと詳しく説明しております。

やはり、ワクワク、ドキドキしない国づくり、社会づくりでは、人間本来の特性が活かされません。

地球環境などに配慮しながらどんどん積極的に経済を活性化させることが、今の私たちにとって一番必要なことではないでしょうか。

やわらぎ住宅も地域の活性化のためにさらに努力していく所存です。