心の旅

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子育て応援ブログ 『教育の基本理念と親の役目』ということは?

2012年03月31日 | 仕事
朝礼での学び 「かすかな光へと歩む 生きることと学ぶこと」大田 堯氏より
本日のテーマ:「教育は演出、学校は劇場である」から




★著書より★ 
1. ヒトにとっての教育は、一人ひとりの生存権としての学習権の充足という仕事であり、まずヒトの学習要求にそって働きかける、助成する地位にあるといえる。

2. 教育は所詮その子、その人の自ら変わる力への信頼に始まり、一人の子どもとのかかわりの中で、その展開する自己形成のドラマを助ける演出活動である。

3. それは一期一会いちごいちえの出会いの連続だから、演出の自由を本義とし、それを保障するための法律や制度、条件整備こそが必要であろう。

4. 教育の基本理念はあくまで一人ひとりの自己形成力に基づく持ち味を発掘し、その持ち味に応じた社会的部署を得て「ひとなる」ことを保障する道をさぐることである。

5. 次世代にどうしても教えたい文化をどうしたら次の世代が獲得し、再創造していくことができるかは、種の持続としての教育の中心課題であることは間違いあるまい。



■私の学び■
・あくまで教育というのは、介助または演出役で、主役はその子が自ずから持っている自分を創っていく力の手助けをするということであり、決して強制してはならないということです。

 かといって、一人の子が、社会の中で自立して生きていくことは、並大抵のことではありません。自分の能力を最大限に伸ばすこと、社会のルールを知ること、自分以外のことを知ることによって自分の立ち位置を知ることなどは、ものすごいエネルギーが必要かと思います。

 但し、人間は一度、自覚するとたいへんなことが、たいへんでなくなることも確かですね。そういう意味では、生きることは楽しいのかもしれません。
 それを上手く誘導するのが、親の役目であり、年長者としての役目だと思います。

 このことを自覚していなくて、自分が自分の人生をこの世で自由に楽しんだらいいとだけ考えるのは、片手落ちだと思います。次の代にきっちりと大事なことは伝えなければなりません。

・子どもに対して直接、「勉強しなさい」というのではなく、勉強に興味を持つように環境整備を行い、つまずいたら、きめ細かに相談にのることが必要です。世界を広げていくのも教育の役目の一つかもしれません。

・ 「ひとなる」という意味と新・旧教育基本法の「人格の完成」というのとどう違うのでしょうか?

・ 「ひとなる」というのは、「人間が人間になる」という意味だと思います。だとすれば、どのような状態が人間になるということでしょうか?また、どうすれば私たちは人間になることができるのでしょうか?

・ それは、肉体的には遺伝子情報の入ったDNAのとおりに人間は大きくなっていきます。



 その過程で、外部からの情報受信、外部への情報発信をしながら徐々に生きるということを学びとります。外部からの情報は、教育的なものと教育とは関係なく自ら意図的に或いは意図せずに受発信します。その量は莫大なものです。

 自然に外部の影響を受けながらも、自分は自分の感覚で情報整理をし、自分を自分流に社会やまわりに適応するように学び変化していきます。
 そして一瞬、一瞬自分であらゆることを理性的に、経験的に、感覚的に、時には気分しだいで理性の真逆のことを選択したりして、自分を創っていきます。
 そして、その内に自分の持ち味を見つけ出し、そのことによって、社会での役割を担うようになっていきます。

 

 そして大人になると次の世代が社会に適応し、さらに社会を持続できるように教育するこができるようになることが、人間となるということでしょうか?

・ ここでは、学びの質には触れていませんが、人間が人間になるのには、人や自然と接することも重要ですが、歴史や社会のしくみを学ぶこと、ものの見方・考え方を学んで、宇宙視野で自分の立ち位置を知るということが決定的に重要です。

・ でも誰もがこうできるとは限りませんし、一人の人間が生きていくのに真理や普遍性、本質など深めなくても生きていけるかも知れませんね。
 ただこうなると、ものごとの善悪がなおざりにされ、社会の質が劣化することは十分予測されます。


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