マサ大家のギター近況報告

ギタリストマサ大家のギター近況報告を掲載

長年ギターを弾いておりまして、

2012-02-15 11:49:00 | Weblog
ギターを選ぶ時は、実物を弾いてみて音色やら弾き心地などを確かめた上で、
購入するとか、アドヴァイザーと一緒に連れ立って楽器屋さんを回りまくって手に入れるとかするということを
十分に理解しているつもりなのに・・・
ついつい、実物も見ないで手に入れてしまう。
その結果、あまり弾かないままで楽器庫にしまいこんだままという状況を繰り返しているような気が・・・
でも、手元に置いておきたいんだよね。なんでも鑑定団のコレクターの気持ちが良くわかりますぞ。

まァ、そんな事の反省で前回のオークション出品に至ったわけですね。

先月、黒澤楽器本店に行って店員さんにクラシック・ギターの音色の良いものをということで、
相談していたら、いろんな楽器を弾かせていただくことができました。
定価60万のギターがなんと19.8万というwebに心惹かれて訪ねたわけですが、安価なのには理由がありまして
前オーナー時に表板(いわゆる顔ですな)に割れが生じて(かみさんに蹴られてそうなったかも)それを修復してあるからなのね。
試奏してみるとあまり心に響かなかったんですね。そうしたら店員さんの鳥海さんが惜しげも無く取っ替え引っ替えいろいろなギターを紹介して下さって
セラック塗装の定価100万越え、特価39.8万のルベン・モイセス・ロペスさんの2005年作というギターを持って来てくれた。
(もっと高価なショーケースに入っているギターもたくさんありましたよ。)
このギターは塗装がとても薄いためギターの取り扱いに注意が必要みたいで、
腕がボディに直接あたらぬように試奏には布をあてて弾くのだそうだ。(この特別な儀式には興奮しました。)
セラック塗装については(http://www.rakuten.ne.jp/gold/k-gakki/acoustic/html/tosou_manual.html)

単音のメロディーを弾いたとたんに残響音の長さを実感、それまで弾かせていただいたギターと全くちがうのよ。
楽器自体が唄っていると感じるようなすごいギターにやっと出会うことができました。と心の中で鳥海さんに感謝しました。

ただし、衝動買い!!!とはいかない値段ゆえに「また来ます」と立ち去ることにしました。
鳥海さんによれば、39.8万という価格は面白い楽器がたくさんあるということ。
「自分に合った楽器に出会うまで弾き比べてみなさい」ということだろうね。

一期一会というように、ルベン・モイセス・ロペスさんのギターの動きが気になってしょうがありません。
今日現在まだ楽器店のショーケースの中にいらっしゃるようですな。