マサ大家のギター近況報告

ギタリストマサ大家のギター近況報告を掲載

富士桜もしだれ桜も満開です。

2007-04-27 13:04:40 | ギター
 4月も後半になりましたが、ここ数日雨が降って朝方には3.4度まで冷え込むという
とても寒かった山中湖でした。
ゴールデン・ウィークをまじかに控えてやっと暑い日射しが山中湖にも訪れました。
山中湖の富士桜もしだれ桜も満開です。
今年の連休もたくさんの人たちがサウンドビレッジに訪れて下さいますが、
その頃には桜は散っているかもしれませんが、新緑が芽吹く頃合いでとても綺麗な
時期です。音楽と景色とを楽しんでいただきたいと思っています。

 ギター演奏報告では4月23日に世田谷パブリックシアターで、「日本舞台音響家協会」
主催のセミナーにてギターを弾いてきました。
照明の研修も兼ねているそうなので
日頃の黒っぽい洋服から一転真っ白な、いでたちでナイロンギターを弾きました。

 今回のセミナーの講師でもあるベテランのP.Aの方達がセッティングされるので、
とてもモニターしやすく、共演したメンバーも気心がしれている人達ということもあり、
演奏に専念することができました。

 その時の演奏が録音してあるとのことで、録音資料が届くのを楽しみにしております。

4月17日クラブ・イクスピアリに出演しました。

2007-04-21 18:05:46 | ギター
 4月17日クラブ・イクスピアリでLady Kimさんの
ショーのゲストとして高谷秀司君と僕のユニット
Soul Mates 「G2」が出演しました。
 
 Lady Kimさんとは「Love For Sale」、ジャズ歌手AbbeyLincolnの歌と
ギタリストのPat Methenyとの共演で有名な「Throw it away」
という曲をボーカルとギター2本とのトリオで演奏しました。
 
 ビリー・ホリデーの再来といわれるLady Kimさんの
「Love For Sale」はとてもSoulfullでした。
そして「Trow it away」はとても物悲しい唄でした。
 今年の冬ニューヨークで録音を手伝っていただいた
アコウスティック・ベーシストのPaul Brownさんが僕のオリジナル曲
「Wind Of Barcelona」を一緒に演奏したいと言って下さり、
嬉しい事にドラマーのTUTUさんも加って下さいました。
 Paul Brownさんのベースのトーンはまろみがあってとても暖かく、
サウンドの礎という感じがしました。
 TUTUさんはボサノバタッチの曲をブラシとスティックではどちらが
好きかなどとサウンドに対するアプローチまで気を使って下さって
とても良いサウンドをお客樣に伝えられたと思います。
  ステージを終えて次回は山中湖でLady KimさんやPaul Brownさん達と御一緒したいと
精一杯の英語で伝えたつもりですが・・・
 
10月に来日予定があるとのことですから、ぜひ実現させたく思っています。

 ステージを終えた後、楽屋にはJazz VocalistのKeikoさんも訪れて下さり
左からLady Kimさん高谷秀司君、Keikoさんそして僕というスナップです。



西浜哲男さんのギター達

2007-04-18 16:45:06 | ギター
 究極のギタートーンを目指し続けている
ヴォーカリストの西浜哲男さんが1960年のGibson330、
1950年代に作られたKayを持って遊びに来ました。

 Gibson330はボディのセンターにブロックが入っておらずフルアコとのこと。
ラッカーは塗装がほとんど剥がれておらず、
年代もののラッカー塗装の楽器によくある、ウェザークラックが細かく入ってます。
サンバーストの色合いもヤレた感じが渋い1本。
 オリジナルのP-90ピックアップが2つ搭載されており、オリジナルの
チューン0マチックからなんと柿ノ木を削ったブリッジに交換されている。
 オクターブ調製の位置決めはとても時間と手間がかかっている
ことが伝わるブリッジで、ブリッジの弦があたる通常で言う駒の部分もかなり
角度が強く削られているとても細やかにに調製されています。

 1弦はダダリオの0.11~0.49のセットに3弦だけ0.18から0.20という
プレーン弦に交換してあります。これはテンションが柔らかいのを
強めるために必然的にそうなったとのことでした。
ギターを西浜さん愛用のフェンダープリンストンアンプにつっこむと
P-90ピックアップから1音1音がくっきりとした輪郭で出て来て、
コードを弾いてもどこのどの音が鳴っているかまで良く分かるようなギターです。
 
 このギターとは対照的なのが50年代Kayのギター
まずチューニングから難しい。白いつまみが特徴的なマシンヘッド
これも西浜さんのこだわりとのこと。
65年のギブソンのミニハンバッカーが後付けで取り付けてられており
西浜さんが完璧にチューニングしてコード弾きをすると
美しいハーモニーという感じで音に包み込まれた。
 西浜さんの唄や妹尾隆一郎さんとのバンド「てっちゃん せのちゃん」の
サウンドにピッタリということです。
 今、西浜さんのいちばんのお気に入りギターというのも頷ける音色ですが、
西浜さんだから調教できるギターではないか?とも僕は思っています。

 その夜は平野の「くし丸」という居酒屋さんへ出かけて
西浜さんはKayを僕は330を弾き、音楽好きな山中湖の仲間達の前で
ミニ・コンサートを行いました。
僕は西浜さんの唄に、お互いの弾くギターの音色に酔い、お酒にも酔いながら
至福の夜は更けていきました。



ワインとブルース、ロックが解け合うお店

2007-04-11 14:57:15 | Weblog
昨日は日頃お世話になっている新宿や渋谷の旅行代理店まで御挨拶に
中央高速バスに乗ってでかけました。
 順調に渋滞もなく2,050円で平野~新宿へ到着。座席も空いてて
2人がけに1人で座るという贅沢な状況。
 
 新宿、渋谷と挨拶をすませ、目黒のブルース・アレイへと向かいました。
ボーカリストLady Kimの初日公演を聴く。バックを務めるW.Bassのポール・ブラウン
をはじめJazz界の大御所達の演奏には深みがあり、
ビリーホリデーの再来と言われるLady Kimの歌唱力も冴えわたり、とても楽しいライブでした。
 4/17にはクラブ・エクスピアリで
高谷秀司と僕のユニットG2とLady Kimさんとの3人で数曲演奏する予定があり、
とても楽しみにしております。
              http://www.ikspiari.com/club/

 目黒を後にした後、最近雑誌などで良くお目にかかる
ワインバー六本木の祥端(SHON ZUI)へ久しぶりに出かけました。
 
 オーナーの勝山さんは僕が大学の頃、共通の友人の紹介で知り合ってはいたのですが、
その後、お互いの居所も替わりしばらく音信不通になっていました。

 その後サウンド・ビレッジのお客さんで、めったに見られないフランスの食材を
持込み、フォアグラや、鴨、かえるの足などをを焼いて、
贅沢なバーベキューを楽しんでいた方々に御馳走までしていただき、
トークセッションの後、勝山さん率いるブルースバンドと分かり
20年振りに変貌したお互いを確かめつつ、スタジオで
ブルースセッションまでしてしまいました。

 勝山さんは銀座にもお店があり、ここ数年六本木ではなかなか
お会いすることが出来なかったのですが、今回は
久しぶりにシャンパングラスを傾けて近況を語り合う事ができました。

 彼のお店-祥端(SHON ZUI)に
エリッククラプトン公演時にデレクトラックが1度ならず2度も遊びに来てくれて
昔からオールマンやサザンロックを聴きまくっていた彼のことですから
喜びもひとしおだったこと、
カラー4ページにわたって彼やお店の紹介がされた音楽雑誌
彼のお気に入りのコーネルデュプリーの「Teassin」を1番に押したことなど、
枚挙に暇がないほど音楽話しは尽きませんでした。
うれしいことに僕のストラトキャスターを聴きたい!とも熱く語ってくれました。

 ワインとブルース、ロックが解け合うお店-祥端に乾杯して。帰路(ホテル)につきました。

七つの子

2007-04-08 18:30:45 | ギター
 からす~ なぜ 鳴くの
昨日までは即答できなかったこの歌のタイトル。
 まだ家に帰りたくないけど、学校から帰れと言わんばかりの
小学生頃の夕日のイメージソングではあった。
 
 昨夜はシンガーHobo斉藤さんとのDuo
「花祭り」と名うった、富士急行線都留文科大学前駅のすぐそばにある
Tomi美容室「FETE」のテラスで行われるはずだった野外イベント。
 4月の気まぐれな雨のせいで野外の演奏は中止になってしまった。
しかし100人は超えるというTomi美容室の社員さんが集まっているので
美容室の中でミニライブとヘアー・ショーを行うことになった。

誰もが知っているような演奏曲をというオーダーが事前にあった。
ネコ足のグランドピアノが置いてあり、真っ白でいて瀟洒な空間で
ジーンズにリザードのトニー・ラマ、真っ白なカウボーイハットをかぶったHoboさんと
むさくるしいヒゲ顔の僕が演奏する。

 最初はマサ’ズ バラードから(僕のオリジナル曲)・・・
オっと誰もが知らない曲からかい?
2曲めは誰もが知ってるはずの「Rambling Man」、次ぎに「Take Your Memory」
会場内の聴衆は平均年令28才くらいの人達であふれてる。
初めて聴いた曲と思うのだけど、2.3曲めは手拍子でとても盛上げていただいた。
 
 そして4曲めに誰もが知ってる「七つの子」とあいなった。
Hoboさんのアレンジは例えていうと「Wonderful Tonight」
のようなスロー・バラードに仕上がっていた。

バラードをカントリーなテイストで唄い上げた彼の歌唱力に
聴き慣れているはずの童謡も新鮮に生まれ変わってしまった。
僕もこのアレンジに敬服。

 この曲以降会場内の雰囲気がますます良くなって、
ますます誰もが知らない選曲は続きましたが、
みなさんとても楽しんでいただけたようでした。


(Hoboさんの写真は昨年撮ったものです。)











入学式の日に雪が降ってきた!

2007-04-05 13:07:12 | Weblog
 ここ山中湖のサウンドビレッジでは4月3日に
雨のち雪が降るというびっくりする事がありました。
 
 確かに肌寒いなとは思っておりましたが、
巷では入学式が行えわれている日に10cmくらいの積雪とは・・・
 
 その日は日頃ジャズを勉強させていただいている、
Sax奏者のEddy 柳沼氏のアルバムの録音日。
録音メンバーは何ごともなく全員集合されましたが、
この時期地元の僕を含めチェーンなど持っているわけもなく
次ぎの日の事を考えるとぞっとしました。
 
 録音はEddy 柳沼氏のSaxがごきげんにスタジオに響き
僕もフルアコのシピリカ、アルハンブラのナイロンガットで
数曲に参加。深夜に及ぶ大宴会では
メンバー全員が童心に帰りJAZZやらラテンにまつわる話から、
昔の大物JAZZメンの御乱行にまで話しが尽きませんでした。

 翌日心配された雪もとけ、晴れ晴れとした気分で、
皆さんビレッジを後にして下さいました。

スタンディングオベーション以上の出来事

2007-04-01 12:31:21 | Weblog
 桜のシーズン
 ここのところブームになっている、桜をテーマにした歌。 
皆さんは誰の歌が一番好きですか?

 桜で印象に残った歌が聴けたのは昨年の大晦日でのこと。
 
 その日は山中湖在住の音楽一家、
山根麻衣さん、えいこちゃん、さとるくん姉妹弟の
中央線の梁川駅にほど近いAPGピラミッドセンターで行われた
新年カウントダウンのコンサートイベントに参加させていただきました。
 
 僕はアコギを手にして「What A Wonderful World」で共演する出番待ちをしていました。
 山根麻衣+visionsのコンサートはどのような曲順でスタートしたのかは今は記憶から
消えてしまっています。

 その曲が聴けた時はバンドのvisionsの人達は楽器の前に座っていたのは覚えています。
 
 そして麻衣ちゃんのアコースティックピアノの弾きがたりがはじまった。

 「さくらの下で~」
 とはじまった途端その場にいることがとても
気持ち良く、ず~とず~と聴いていたくなった物語がはじまった。
ある人との思いでをさくらにちなんで歌い綴った曲に
リアリティーがあるゆえに一言一句すら聴き逃せなくなった僕
あきらかにに歌の神様が彼女に降り立っているにちがいないと確信した自分がいた。

ピラミッド内にいた聴衆は息をするのもためらわれると思っていたにちがいない。
そしてその音楽空間を楽しんだ

 この歌の成り立ちを知るvisionsも涙していた。

 最後にピアノのサスティーンのある弦の響きが鳴り止んでも
いいようのない切ない思いが会場内に溢れ
また歌い手のその心情をおもんばかってなのか、
100人以上いる聴衆は拍手すらできない。

スタンディングオベイションですら消し飛ぶ
ほんものの歌、演奏の究極を垣間見た瞬間だった。

こんな桜にちなんだ歌、1度は聴いてみたいと思いませんか