3月から続いている春のシギチの渡りの変化について、三番瀬散策へ行って来ました。
到着は6:00、5:00に満潮でこれから12:00にかけて干潮に向かっていく中での観察です。
はじめに目に付いたのはキョウジョシギ(夏羽)でした。1つの群れで100羽以上いたと思います。4下旬にはほとんど見られなかったキョウジョシギがたくさんいました。
キョウジョシギ(♂)
雄雌の判定は難しく、雌の方が「赤褐色が淡く、全体に色が鈍い」とされています。
幼鳥は冬羽(頭部がほとんど黒褐色になり、背中も赤褐色の羽が無くなり黒っぽい)に似ていて、他のシギと同様に肩羽や雨覆の羽縁の白色があります。
キョウジョシギ(♀)
「キョウジョシギ1.AVI」をダウンロード (動画)
「キョウジョシg2.AVI」をダウンロード (動画)
キョウジョシギの群れ
潮が引くのを防波堤で待っているシギチ達(オオソリハシシギ、ダイゼン、ハマシギ、キョウジョシギ、オバシギ、ミユビシギ、トウネンなど)とコアジサシ
ダイゼン(夏羽)
オオソリハシシギ(夏羽♀)
オオソリハシシギ(夏羽♂)
潮が引かないうちから採餌するオオソリハシシギ
前回(4/18)同様に数は多かったです。3月下旬から5月中旬まで三番瀬ではコンスタントに見ることができるようです。
ダイサギ 休息中でしょうか。
オバシギ(夏羽)
3月下旬には確認できず、4月下旬をピークに5月中旬には5羽以下といった状況。先月末にはコオバシギもいました。
キアシシギ
3月下旬には未確認、4月下旬もに1~2羽程度でしたが、5月に入り数多く目に付くようになりました。(キアシシギは渡りの時期が遅いのでしょうね)
ミユビシギ(夏羽)
トウネン(夏羽) ミユビシギ(夏羽)と似ていますが、大きさが違います。
3月下旬にはほとんど確認できず、4月下旬がピーク。5月中旬でもシギの中では数は多い。
(左)ハマシギ、(右)メダイチドリ
メダイチドリは3月下旬にはほとんど確認できず、4月下旬がピーク。トウネン同様に5月中旬でもシギの中では数は多い。
また、4月中~下旬には1000羽以上の群れをつくるハマシギですが、今はピークの8割減の状況。
干潟の賑わい
5月中旬の現在では、ミヤコドリ、ホウロクシギ、ダイシャクシギは見ることができなくなり、シロチドリ、コチドリ、チュウシャクシギも1,2羽確認したのみと数がかなり減りました。4/18にたくさんいたミユビシギも7~8割減といったところでしょうか。
また4/中旬には10種類以上いたカモ科、カイツブリ科も見あたらず、残すはスズガモが約20数羽程でした。
潮が引いた後の波紋(波模様)
干潟の上のシギチの足跡
小さな身体でオーストラリアなど南半球から旅をして、シベリアやアラスカへ行くシギチ達。なんという生命力なのでしょうね。干潟は小鳥達(シギチ)にとって、餌の補給や休息のための重要な場所なので、いつまでもこのままで、残しておきたいですね。
【確認できた鳥】
キアシシギ、キョウジョシギ、オオソリハシシギ、ダイゼン、オバシギ、メダイチドリ、ミユビシギ、ハマシギ、トウネン、コチドリ、シロチドリ、チュウシャクシギ、コアジサシ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ユリカモメ、スズガモ、ダイサギ、アオサギ、カワウ、ハクセキレイ、セッカ、ヒバリ、スズメ