2010年11月28日 この子のぬくもりを

　ついに子持ちカミングアウトです…





　ではなくって。

　若い頃は旅先でよく子供にまとわり付かれたものだが、オヤジになってからと言うもの表情が険しいのか加齢臭が問題なのか、子供が寄ってくることがなくなった。ところが今回のカニツアーで、家族参加で来た3歳の子供が妙になついて離れなかった。前にも会ってはいるが覚えているとは思えないし、その時に世話してやった記憶もない。

　何しろ会った瞬間から人見知りせず、クルマから降りてる時はずっとまとわり付いて手を伸ばしてくる。移動はファーゴに乗るといって聞かない。食事は「おいちゃんの隣～」と主張する３歳児。珍しいから親でない人になつくことはあるかもしれないが、それなら自分じゃなくファーゴの乗客の方が若くてカッコいい(笑)…ひょっとして同類と思われたか？いや、「じぃじ」だと思ったのか(爆)。とは言えオモチャ買ってとせがむわけでもなく、ひたすらくっついてくる。そう、あずにゃんに対する唯のように…

　全身から頼ってる感を発散させてまとわり付かれると拒むのは辛いし、悪い気はしない。走り回ったり抱っこしたりがなかったのでさほど体力を使わず、付き合ってやることができたので良かった。ずっと「いい子」だったのでこちらがイライラしたり気を悪くすることもなかった。あと1,2年もすればどんどん悪ガキになって手が掛かるよきっと(笑)。

　無責任だがこういう時は本当に可愛いよね、子供って。こういう可愛さがあるからこそ親はあれこれ苦労できるんだろう。日頃イライラしてもコンチクショーと思っても、自分を見てにぃっと笑ってくれるから報われるのだろう。ズルいぞ子供！でもこういう無邪気な笑顔を見ていると、幾らぐずろうが「子殺し」とかって信じられないな。どうしたらそんな事ができるのか。

　２日間、ちょっとだけ人の親の気分を味わわせて貰った。たぶん今後も父親になることはないだろうからね。親にちょっと高いカニを送ったのは、この子の相手をしてたせいもあるのかもしれない。