日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】高橋洋一著 「日本の『老後』の正体」(幻冬舎新書)

2024-02-22 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 図書館の本で人気のものは、予約して順番が来るのを待つ。その結果、全く離れた時期に予約しても、似た内容の本の順番が続けてやってくることもある。奇しくも続けて、日本の現在・今後について書かれた本を読むことになった。

 「日本の財政は破綻する」「年金制度は破綻する」と言う危機説に対する反論と現在の日本と諸外国の経済比較と差異の分析を、「高校生」との対話形式で平易に解説する。

 著者は元財務官僚であり、随所に「私がやった」とか「私の知人のxx(著名人)」と出てくるのが鼻につく。日銀の施策については舌鋒鋭く、「黒田バズーカ」のみ評価しそれ以前の各総裁の下での施策については不満たらたら。いっぽうアベノミクスについては概ね評価するが、消費税増税はせっかく上昇気味だった経済に冷や水を浴びせる大失策だったと、一応フェアに見える。

 どんな課題でも、当事者それぞれの言い分があるもの。本書は興味深かったが盲信せず、別の立場からの分析を読むことが必要だろう。それにしても世界に対する日本の「良いインフレ」の立ち遅れよ。春闘で賃金アップを叫んでいるが、これまでと大差ないレベルの話で情けない。世界レベルに追いつくためには、賃金2倍くらいにしないと。それで成り立たない企業は、もう淘汰されるべきなのだと思う。

 2024年2月11日 自宅にて読了

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2024年2月10~11日 【旅行】大洗あんこう鍋ツアー2024

2024-02-22 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 今回で参加は6回目、2020年以来。Covid-19で企画自体がなかったり、自分が行けなかったりで少々インターバルが開いてしまった。

 久々と言うこともあって、今回は宿への往復だけでなく水戸市内へ立ち寄って観光。朝の特急でこの時期だけ営業する臨時駅・偕楽園へ。チケットレスにせず紙の指定席券を買い、記念に貰っていざ観光。列車は乗車車両の全席が埋まる盛況だった。

(1)常盤神社
 駅から偕楽園へ向かおうとすると、必然的にこの神社の石段を昇る。今日明日の充実を願って参拝。

(2)茨城県立歴史館
 常設展では茨城の成り立ちからここまでの歴史。一橋徳川家記念室では由緒ある茶器などを展示していた。企画展のはざまだったのが残念。敷地内には移築された建物が数棟、旧水海道小学校本館は今どきの学校よりよっぽど瀟洒な造り、これなら登校拒否にもなりにくいだろうと考えるのは早計だろうか(写真左上)

(3)仙祐記念館
 歴史館から偕楽園へ向かおうとしたら、記念館と言う文字が目に入った。茨城県信用組合の創設者と二代目の功績を称える施設。個人の功績など興味ないが、年表や写真パネルを見るとこの地域での産業経済の発展の様子が判り興味深かった。館長さんにはコーヒーをご馳走になり、故人のエピソードや関わった諸社の現状、茨城空港の話など伺えて思いがけず有意義だった。

(4)偕楽園
 言わずと知れた日本三名園で、梅の名所。電車を降りたら園内だが、気温が少しでも上がってからの方が花が開くだろうと後回しにした。それでも訪問時期は早過ぎ、ようやく白梅がチラホラ、遅咲きの紅梅は僅か数本しか開花していなかった。(写真左中)

(5)常陽史料館
 茨城の老舗銀行・常陽銀行が開設している施設。貨幣および常陽銀行の歴史を紹介する部屋以外、館内はアートギャラリー。訪問時は大型のガラス工芸が展示されており、青みがかり澄んだ作品はどうやって造るのか興味が湧いた。建物が素晴らしかったのも印象に残った。(写真中)

 見学後は水戸駅まで歩き、大洗鹿島線(鹿島臨海鉄道)で大洗へ。新型車両への置き換えが進む同線だが、大洗駅は相変わらずのアニメ聖地っぷりだった(写真右)。町内をぶらぶらしつつ宿まで歩く。

 宿は、アニメ「ガールズ&パンツァー」協賛宿。ここのマスコットキャラクターは下級生チームで次期隊長と目される澤梓ちゃん。60軒近くある大洗の宿でも一番の食事量と聞いたが、その通り。通常なら3人前くらいありそうな量の料理が何れも美味しい。メインのあんこう鍋は、カセットコンロくらい大きな鍋に入ったこれで2人前(写真左下)。辛うじて完食したが、食後は辛くて1時間半くらい横臥してしまった。復活したあと軽く部屋飲み。もう夜中までなんて元気はなく、23時過ぎにお開き。ちなみに過去に泊ったのは以下の宿で、カッコ内はマスコットキャラクター。
 2020年 小林楼(アリサ)
 2019年 浅野丸(ミカ)
 2018,2017年 大洗シーサイドホテル(西住みほ)
 2014年 肴屋本店(ダージリン)

 翌日は普通列車でのんびり帰ってこようと思ったがグリーン車なしで乗り継ぎとなるため、高速バスで帰宅した。幸い渋滞はなく、ゆっくり座って来られた。こちらもほぼ満席だった。

 [いそや 泊]

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