【第9区】
便名:BA269
機材(機番):A380(G-XLED)
発:ロンドン(LHR)
着:ロスアンゼルス(LAX)
所要時間:10時間40分
ラウンジ:British Airways Galleries South First and Galleries Club Lounge
ヘッドホン:メーカー型名不明・ノイズキャンセリングなし(!)
ラウンジは中々の混雑ぶり。それでも中に入ればさすがに上級ラウンジ、酒の種類が多い。そう言えばT5オープン時にBAラウンジでは入口にドーンと「シャンパン・バー」があったのだが、あれはどのラウンジだったんだろう?こことは印象が違う。食事は皿数は多いようで実はさほどでもなかったが、自分で好きなタイプのサラダを作れるのは有難かった。カレーが二種類、インド風とタイ風。機内で美味しいモノが出ることに期待し、ほどほどにしておく。
今日のA380はドタキャンされず良かったが、そもそも当便は希望して選択したわけではない。BAのA380は米西海岸へ向けてサンフランシスコ、ロスアンゼルス行きがあり、当初は本日の目的地であるサンフランシスコ行きを予約していた。ところがサーチャージ引き下げを待って発券を遅らせているうちにBAからキャンセルされてしまい、その後は満席で取れず、やむを得ず空席のあったロスアンゼルス便を予約したのだ。おかげで貴重な1セクタをロス~シスコなんて短距離で使うことになってしまった…。
そのA380、搭乗して着席したのは進行方向と逆向きに座る席。敢えてチョイスしてみた。逆向きの感想は先にして、スタッガードタイプのシートは個室感こそあるが、ゆったりとは感じられず、なんか感性が合わない。狭くても気にならないシートもあれば、広くてもしっくりこないシートがある。このシートは狭い上にしっくりこない、良くないパターンである。これは主観的評価である、念のため。間違いなくダメなのは、通路側席の客がフルフラットにすると窓側席の客はその上を跨がなければ通路に出られないことである。旧型の、前向き二人掛けシートと何ら変わらない。個人的にはこの一点だけで、長距離便でのこのシートには落第点を付ける。
シートもだがオーディオもプロダクトの古さを感じる。リモコンの反応が遅く、表示もなんか古臭い。BAもレトロフィットなど行わず、A350か777Xのデリバリーまで何とかやりくりしてゆく積りなのだろう。ただ、窓下に沿って落とし込み式の物入れが並んでいるのは良い。デイパックは無理だが、使わない時間帯の寝具を始め、大抵のものはブチ込んでおける。シート回りをスッキリさせておけば、隙間に物を落としたり忘れ物をしたりせずに済む。
隣席のシート下を使う形で、引き出し式の物入れもあり、ミネラルウォーターやアメニティを入れておける。ポーチに入ったアメニティが置かれていた。スリッパはなく、たぶんソックスがポーチの中に入っているのだろう。
ウエルカムドリンクはシャンパン、Heidsieck & Co. MonopoleのSilver Top Brut、ほかにも積んでいるようだった。機内食はメイン3種類からBraised Welshn leg of lambと赤ワインをチョイス、美味い。2食目は3種類の中からTiger prawnsと白ワインをチョイス、やはり美味い。
飛行機は英国本土を北上、アイルランドの北をかすめて大西洋を越え、カナダ北部でハドソン湾を越え、ミネアプリス州あたりから米本土を斜めに南下してゆく模様。何となくしっくり来ないと言いつつ、4時間以上寝てしまうのだから感想なんていい加減なものだ。いかにもイギリスの兄ちゃんが、ちょっと聴き取り辛い英語で過不足なくサービスしてくれる。真っ暗になった中ラスベガスの夜景を見、大ロスアンゼルス圏の夜景を眺めながらの着陸は綺麗だった。
サービスは悪くなかったけど、もうBAのA380はいいかな。次に乗る機会があれば、最新鋭のA350に乗ってみたい。