カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インドの聖地】 ~ アムリトサル ~

2006年07月19日 23時23分59秒 | 北インド / NOUTH INDIA
北インドのパンジャーブ州は、パキスタンとの国境にある。
アムリトサルとパキスタンのラホールとは、
わずか約50Kmの距離にある。

パンジャーブ州はスィク教徒が多く、
アムリトサルはその聖地となっている。
パンジャーブとは5つの河が流れる所の意味。
アムリトサルは、アムリト(不老不死の甘露)サロヴェル(池)と言う意味。

外見が目立つためか、もっといるように思えるが、
スィク教徒はインド人口のたった2%でしかない。
  (シーク教、シク教とも表される。)
また、インドからの分離独立を求める動きもある。

        

スィク教はヒンドゥー教から分離した宗教で、
16世紀にナーナクにより開かれた。
そもそもスィクとは弟子と言う意味で、
人間は常に努力し向上を目指す神の弟子であると言う。
また神の前では人間は誰でも平等である事から、
ヒンドゥー教のカースト制度を否定している。

頭髪や体毛を剃る事はタブーとされ、
三つ編みにした頭髪をターバンで巻いている。
  (正式には7つのヒダを作って巻く。)

このターバンは人前で外してはならない。
また人前でターバンを外すことは、
パンツを脱ぐのと同じくらい(又は、それ以上?)
恥ずかしい事とされている。

ヒゲは真ん中で分けるのが基本である。
肉食はOKで煙草は吸わない。

雨の日にはターバンが濡れないように、
シャワーキャップの様なビニールの帽子を
ターバンの上に覆っていた。

あっ、もちろんヘルメットは被れません。

女性もサリー姿は少なく、
老いも若きもみなパンジャビースーツを着ていた。
 (もともとパンジャビースーツは、パンジャーブ人の服装。)
そしてドゥパッタ(ショール)で頭を覆う。
スイミングキャップのような帽子を被っている人もいた。

           

私が最初にスィク教徒を認識したのは、
インド人悪役プロレスラーのタイガー・ジェット・シンだった。
  (関係ないかもしれないがザ・シークと言う選手もいた。)
とにかく眼力が強くって、ヒゲモジャの大男。
手に持ったサーベルで日本人選手を襲う姿は
子供心に恐怖を植えつけるには十分だった。

と言う訳で、タイガー・ジェット・シンがトラウマとなり、
私はスィク教徒に対して怯えていたのだった。
現実には、怖い事はなかったけれど。

よけいなお世話だけど、
ターバンと髭で顔面の半分は隠れてしまうが、
パスポート等の証明写真で顔が判別が出来るのだろうか?

また例えハゲていたとしても、
ターバンで隠せるのでヅラはいらない。

よくわかる世界の宗教―国際理解に役立つ〈5〉シク教

岩崎書店

このアイテムの詳細を見る
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする