2010年刊行の東野圭吾の推理小説。
私は新潟県出身でスキーは3歳の誕生日より前に始めてた。
家の裏の畑でね。雪国の出身の人はみんなそうじゃないかな。
でも25歳の時に引退してから1度もスキー場には行っていない。
20年以上やってたし、寒いし、痛いし(笑)
この小説の舞台はスキー場である。
なので、ちょっと若い頃を思い出したのだった。
その頃はスノーボードなんてなかったけど。
ある日、新月高原スキー場に脅迫状が届く。
スキー場に爆発物を仕掛けたと・・・。
「えっ?」スキー場にぃ~である。
犯人はいつでも爆破できると言い身代金(って言うのか?)を
要求してくる。
本当に埋められているのかどうかも怪しいのだが、
スキー場の経営者は要求を飲むしかないと判断し、
身代金を支払うことにする。
どこに埋められているのかは犯人しか知らない。
したがってだ、警察に届けて、営業を停止したとしても、
爆発物のありかを調べるには雪どけを待つしかない。
そうなるとかなりの損失になるし、万が一、
爆発物がなかったとしたら・・・・
犯人とのやり取り、身代金の受け渡しなど、
なんたってスキー場が舞台だし、
何が起きるかわ、からないのが面白い。
身代金の受け渡しなどに活躍するのは、
スキー場を守るパトロール隊だが、
この職業の人たちにスポットライトを当てたのも、
なかなか面白い。
新月高原スキー場索道技術管理者の倉田玲司は、
来場者の命を守る事を使命としながらも、
金銭的な視点から考える経営者側との板挟みとなり、
葛藤しながらも事件解決に尽力する。
パトロール隊は体調の根津昇平、瀬利 千晶などで、
このシリーズは4巻あり、以降はこの二人を中心に展開する。
2014年にTVドラマ化されており、
キャスティングは以下の通り。
倉田:渡辺謙、根津:岡田将生、瀬利:山下理央。
渡辺謙は新潟県出身で父親がスキー学校の先生で、
実家はゲレンデを経営しており、自身もプロ級の腕前。