WBO世界バンタム級チャンピオン WBO世界バンタム級1位
武居 由樹 (大橋) 比嘉 大吾 (志成)
8勝(7KO) 21勝(19KO)2敗1分
チャンピオンになった武居選手が一枚上なのか、
元フライ級チャンピオンで経験で上回る比嘉選手が圧倒するのか。
写真左側:黒色のトランクスが武居選手。
写真右側:青色のトランクスが比嘉選手。
1ラウンド:身体を小刻みに動かし隙を狙う比嘉選手は前進して
左ジャブで飛び込む。武居選手は右ジャブで牽制。右に回る比嘉選手に
武居選手は右ジャブを伸ばす。比嘉選手の左フック。
(武居選手:9-10:比嘉選手)
2ラウンド:武居選手の右ジャブに比嘉選手は体勢を低くして回る。
武居選手の左ボディに比嘉選手は左フックで飛び込むが、武居選手は
右アッパー、左アッパーで前進を止める。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
3ラウンド:武居選手は左アッパー。比嘉選手の左フック。比嘉選手が
出る所に武居選手の左右のアッパーが有効的。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
4ラウンド:武居選手の右ジャブ、比嘉選手は右フック、左ボディで
ロープに詰め左右フックを上下に打ち分ける。武居選手は右アッパーを
突き上げると比嘉選手は右に回る。武居選手が右ジャブで前に出ると。
比嘉選手は左フックを強振する。
(武居選手:9-10:比嘉選手)
5ラウンド:武居選手が先に右ジャブを出すと比嘉選手は左フック。
武居選手は左右アッパー。比嘉選手が前進すると武居選手は右ジャブから
左アッパー、左ストレート、フットワークを使い右アッパーを当てる。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
6ラウンド:武居選手が右アッパー。比嘉選手は左フックを振り飛び込むが
武居選手のワンツー、右アッパー。フットワークを使って右アッパー。
比嘉選手がコーナーに詰めて左でボディを攻めるが武居選手は右アッパー、
左ストレート。武居選手の右アッパーが効果的に当たる。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
7ラウンド:比嘉選手が左ジャブ前進すると武居選手は左アッパー。
比嘉選手が前に出ると武居選手の左右アッパーで接近を許さない。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
8ラウンド:比嘉選手が前進するが武居選手は右アッパー、右手を前に出して
前進を許さず左アッパー。比嘉選手は左ジャブからロープに押し込んで
左右フック、左ボディ。
(武居選手:9-10:比嘉選手)
9ラウンド:比嘉選手が前進して左右を上下にまとめロープへ詰めて連打。
武居選手の右アッパー、比嘉選手の右フック、武居選手が左アッパーを
返すが比嘉選手が連打。武居選手がロープに詰まるシーンが増える。
(武居選手:9-10:比嘉選手)
10ラウンド:ジリジリと比嘉選手が前に出て左ジャブで追い距離を詰めて
左右アッパー。武居選手は足を使う。比嘉選手がロープに詰めて左右ボディ、
右フック。武居選手が左目の上をカット、これは比嘉選手の有効打。
(武居選手:9-10:比嘉選手)
11ラウンド:比嘉選手がコーナー詰め左フックで武居選手の腰が落ちる。
武居選手が前に出て右ジャブから左右アッパー。比嘉選手の左ジャブ、
右フック、左フックが当たり武居選手がダウン。スリップのアピールをする
武居選手。ダメージなく立ち上がった武居選手が前進して左右アッパー。
比嘉選手がバッティングで左目をカット。
(武居選手:8-10:比嘉選手)
12ラウンド:武居選手が右ジャブで前に出て左右アッパーでコーナーへ詰め
執拗に左右アッパーを打つ。比嘉選手はフラフラになりクリンチで逃げる。
武居選手が連打すると比嘉選手は左フックのみ防戦一方となるがゴング。
(武居選手:10-9:比嘉選手)
私の採点では113-114で比嘉選手の勝利。公式採点は115-112、
114-113が2者、3-0の判定で武居選手が防衛した。
11ラウンドのダウンは比嘉選手の左フックが当たった後にバランスを崩した
武居選手の足が滑ってダウンしたもの。スリップダウンとの見方が多かった。
確かにダメージはなさそうだったけども。
最終ラウンド、比嘉選手はダメージがあったのか、スタミナが切れたのか、
全く手を出せずクリンチで逃げた。あのラウンドを取ったとしたら・・・
私は中盤以降、比嘉選手の左ジャブがかなりヒットし有効だったとみて、
8~11ラウンドを比嘉選手に振った。左フックが精度よく当たっていれば、
わからなかった。武居選手はキックボクシングから転向し一戦ごとに
経験を積んで進化していると思う。