
ロンドン・オリンピックの51Kg級では銅メダルであったが、
アマチュア選手権で5回チャンピオンになっている名選手である。

この映画・・・観るつもりがなかった。


理由はボクサーを素人が演じて上手いはずがないからである。
しかし・・・隣の席の同僚の強烈な薦めで観たのだった。







上記左がプリヤンカ、右がメアリー・コム本人である。
メアリー・コムはインドの北東部マニプル州の出身であるので、
見ての通り顔つきはお醤油系である。

プリヤンカはメアリー・コム本人にボクシングをコーチしてもらったそうだが、
身長157Cmのメアリーより10Cm以上高い。

プリヤンカのボクシング技術ではない。
彼女はかなり頑張って闘志あふれるアスリートを演じていたし、
サンドバッグ相手のワンツーは様になっていた。
実戦シーンは予想通りであったが。





またそれ以降も当然マニプル州での撮影が多かった。
何が言いたいのかと言うと、
プリヤンカはマニプル人には見えないという事だ。

共演者や背景に映り込む人々とマッチしないのだ。
マニプル人の俳優がいなかったのかもしれないが、
メアリー・コム本人、夫、父親の三人がマニプル人に見えない事が
リアリティをなくしているのだった。


これは教会での結婚式のシーン。
(マニプル州にはキリスト教徒が多い。)
夫のオンレー役はダルシャン・クマール、
(ちなみに父親役はロビン・ダス。)
みな演技は素晴らしかった。



しかし、リアリティーがなかった。これが全てである。
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主演はイギリス人のベン・キングズレーだったが、私にはガンジーに見えた。
インド人はどう見えたのか聞いてみたいものだ。


プリヤンカ・チョープラはメアリー・コムには見えない。
ただ・・・マニプル人の俳優を起用した場合、
リアリティーは出るが興行的にヒットする可能性が低いのだろう。
またマニプル人など東北地区の出身者は、
インド人社会で下に見られている事を感じさせるシーンが数カ所あった。
なお、最上部の写真のシーン・・・・
映画の最後でメアリーが表彰台に上がり、
インド国旗が掲揚され国歌が流れるシーンでは、
私も含めて観客全員が立ち上がっていた。
ただ・・・国歌を聞きながら、ちょっと複雑だった。
上映時間は


しかし・・・

この程度の長さであれば通しで上映した方が良かったと思う。
