カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

硫黄島からの手紙

2006年12月17日 21時27分59秒 | 映画 / MOVIE
クリント・イーストウッド監督の2部作、
アメリカからの視点で描かれた『父親たちの星条旗』については、
こちらをご覧ください。 父親たちの星条旗

さて今回は、日本の視点で描かれた『硫黄島からの手紙』を観てきた。

ただでさえ日本人とアメリカ人の体格の差は歴然としている。
その上、40℃を超える地下での作業、
硫黄を含んだ水で下痢になり体力を奪われる。
陸、空、海、どの兵器をとってもケタ違いの戦力の差。
水も出ない、食料も乏しい、物資の補給も途絶え、
1日に撃てる弾丸の数まで制限されていては・・・。
アメリカ軍に5日で陥落すると思われていても仕方あるまい。

それを36日間も守りきったのは、
指揮官であった栗林忠道陸軍中将の戦略とその人柄にあった。

中には昔ながらの古い考え方に固執して、
栗林中将の命令に従わない人々もいたようだが、
大和魂だけで勝てるわけがないのだ。

栗林忠道―硫黄島の死闘を指揮した名将

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映画では語りつくせない部分は、
この本を読んでもらえればわかるだろう。
敵襲の予測、戦略はもとより、味方の人事、組織編成、
海軍と連携、現場の視察、指令指示の方法、
兵士の心の管理と把握・・・
会社組織でも通用する事柄が満載だ。

それから先日TV放送された
「硫黄島~戦場の郵便配達」を観ていれば、
さらに状況が鮮明になる。
こちらは、市丸利之助海軍少将を中心に描いたもの。
        
 戦場の郵便配達

またこの戦いが、いかに悲惨で壮絶であったかは、
硫黄島から奇跡的に生還した元日本兵たちのHPで
垣間見る事ができる。
それは映画で描かれた以上のものであった事も。
                    
 祖父の硫黄島戦闘体験記

1945年2月19日に始まった戦闘は、
3月26日の司令部の玉砕で一応の終結をみる。
しかし生き残った日本軍兵士の抵抗は、
5月頃まで続いたそうだ。

最後に全ての戦没者の皆様の、ご冥福をお祈りいたします。
コメント (4)
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