すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」

2005-07-29 08:54:13 | 映画評
ジャー・ジャー・ビンクスは、出番なかったなぁ~


過去は美しくなってしまうのは、過去というものが所詮は人の感傷の所産に過ぎない以上(ブンガク的表現)、仕方ないものです。

子供時代のことで、非常に「良い」印象が残っているものであっても、いざ大人になって再び触れてみると、「はて?」という訝りだけが残ってしまうことは、誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?


「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」を見てきました。

episode Ⅰ、episode Ⅱと比べたら、段違いに面白かったです。

が、純粋に、この作品だけを評価しようとしたら、まぁ、雨後の筍の如く消費される多くの映画と、大差はないレベル。…………それどころか、予備知識がなければ、ストーリーを理解するのは不可能だろうなぁ。


episode Ⅳ、episode Ⅴ、episode Ⅵも、今見たら、ストーリー展開については「強引だなぁ」という印象は拭えず、画面も手作り感一杯です。
それでも「おれたちゃ、今までにない異世界を表現してみせるんだ!」という作り手たちの気迫が伝わってきます。

それくらべると、episode Ⅰ、episode Ⅱは、フィルムの一こま一こまに百ドル札が埋められているような豪腕で、画面は綺麗になったけど、昔のような「新しいものをつくっちゃる!」という気概は感じられんかったなぁ…………。

まぁ特撮関連は目が肥えてしまったから、あんまりゴチャゴチャけちをつけるのもムゴイ話なのかもしれんけど。


さすがに、episode Ⅲは、最終作というだけあって、もりだくさんで超豪華。最初から最後までぎっしりと楽しませてくれます。(episode Ⅶ、Ⅷ、Ⅸも、十年後くらいに、「ファンの声におされて、やむを得ず」という形で作る気はするけど。その際のコピーは、「スターウォーズ最大の謎 ジェダイとシスの誕生の謎が解明される」って、とこか?)

往年のファンなら、見ても損はないのでは?