すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

沖野ヨーコ「きものがたり (1)」

2005-07-15 08:07:23 | 書評
口が半開きのシーンが多いなぁ


「きものがたり (1)」。

ストーリーは、こんな感じの漫画です。
やっと就職した百貨店で、呉服売り場に配属された葵。着物にはなんの興味もなかった彼女だけど、売り場でのさまざまな出会いを通して次第に着物の素晴らしさに気づきはじめ……。
沖野ヨーコ「きものがたり (1)」裏表紙 講談社


高嶋兄弟の「ホテル」とか「デパート! ○物語」を思い出していただけると、よろしいと思います。


要は、お客様と接しているうちに、その人の悩みに触れ、主人公の葵が奮闘して問題を解決するというのがパターン。で、必ず、着物が絡んでいます。


葵というのは、天真爛漫で困っている人がいると助けずにはいられない、元気なお嬢さん。ついつい根が正直なものですから、思ったこと感じたことを、直ぐに口に出してしまいます。

母の強引な誘いで着物売り場に連れられてきた娘。娘は、母親ほど着物の必要性を感じておらず、どうも買う気がしません。そんな困り顔を見て、
娘がいらないって言ってるんだから
着物なんか買うことないのになァ
沖野ヨーコ「きものがたり (1)」14頁 講談社
と言ってしまうような、お嬢さんです。

まぁ漫画ですからね…………。
現実でしたら、ボコにされているでしょう。


という感じ。

キャラクターにしても、「百貨店の支店長補佐は、やり手の若手で、かっこいい」とか、「売り場の上司は、口うるさくて厳しいけれども、着物の知識はしっかりしている」という、いかにもな感じ。

つまりは、王道ですね。

そういうのが好きな方には、たまらないと思います。


きものがたり (1)

講談社

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