昔の小説では、よく女性がショックを受けて気絶するけど、現実ではそんな場面に出会ったことないなぁ
「あさきゆめみし (5)」です。
朱雀帝の娘・女三の宮をもらってみたものの、どうも今までは勝手が違い戸惑っているうちに、頭の中将の息子である柏木に寝取られてしまいます。それに怒った光源氏は柏木をいびって、精神的に追い詰めます(光源氏だって、さんざん遊んできたじゃんか………)。気が弱かったのか、光源氏の仕打ちにショックを受けた柏木は病に倒れ、そのまま死んでしまいます。
未亡人になってしまった柏木の妻である落葉の宮に目をつけたのが、光源氏の息子である夕霧です。旦那がいなくなって困っている立場につけこんで、どしどし落葉の宮の家庭に踏みこんでいくのですが、当の落葉の宮は、あまり夕霧が気に入らないご様子。三年も通い詰めながらも全く振り向いてくれない。
業を煮やした夕霧は、母親の看病のため転地している落葉の宮を山里まで追っていきます。が、やはり相手をしてもらえない。で、お約束の押し倒し。
具合の悪い母親の看病している女性のもとに行って、女を強引に口説くなんて………。
で、この逢瀬を母親に知られてしまいます。なにかあったものと勘違いした母親は、一夜の契りの代償として夕霧に結婚を迫るのですが、いろいろと行き違いがあって、満足な返事がもらえません。それにショックを受けた母親は、ついに死んでしまいます。
夕霧が殺したようなもんだな…………。ですが、旦那に続いて母も亡くしてしまった落葉の宮には、もう頼るものがありません。それに焦った落葉の宮についている女房たちの手引きで、夕霧はようやく部屋に入りこんで、関係を持つことに成功します。
そういえば、この巻で光源氏が死んでいるけど、個人的には、夕霧の人振りの方が印象深かったです。
「あさきゆめみし (5)」です。
朱雀帝の娘・女三の宮をもらってみたものの、どうも今までは勝手が違い戸惑っているうちに、頭の中将の息子である柏木に寝取られてしまいます。それに怒った光源氏は柏木をいびって、精神的に追い詰めます(光源氏だって、さんざん遊んできたじゃんか………)。気が弱かったのか、光源氏の仕打ちにショックを受けた柏木は病に倒れ、そのまま死んでしまいます。
未亡人になってしまった柏木の妻である落葉の宮に目をつけたのが、光源氏の息子である夕霧です。旦那がいなくなって困っている立場につけこんで、どしどし落葉の宮の家庭に踏みこんでいくのですが、当の落葉の宮は、あまり夕霧が気に入らないご様子。三年も通い詰めながらも全く振り向いてくれない。
業を煮やした夕霧は、母親の看病のため転地している落葉の宮を山里まで追っていきます。が、やはり相手をしてもらえない。で、お約束の押し倒し。
……なぜ お心を許してはくださらないのです? わたしはこんなに安全な男だともうおわかりくださいましたでしょうに 世間にはむりやりに女を従わせる男も多いが…… そういう男たちにはわたしなどさぞ まぬけに見えるでしょうね…… でもあまりつれない扱いをうけると わたしでもおとなしくばかりはいられない気持ちです こういう男の気持ちもまるきご存じないあなたさまでもございますまいに 大和和紀「あさきゆめみし (5)」182頁 講談社漫画文庫 |
で、この逢瀬を母親に知られてしまいます。なにかあったものと勘違いした母親は、一夜の契りの代償として夕霧に結婚を迫るのですが、いろいろと行き違いがあって、満足な返事がもらえません。それにショックを受けた母親は、ついに死んでしまいます。
夕霧が殺したようなもんだな…………。ですが、旦那に続いて母も亡くしてしまった落葉の宮には、もう頼るものがありません。それに焦った落葉の宮についている女房たちの手引きで、夕霧はようやく部屋に入りこんで、関係を持つことに成功します。
そういえば、この巻で光源氏が死んでいるけど、個人的には、夕霧の人振りの方が印象深かったです。
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