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大林宣彦「時をかける少女」

2005-04-17 08:48:07 | 映画評
健康一番


「時をかける少女」を、見ました。

ほんと、今さらですね。自分でも、そう思います。


でも、この手の角川全盛期の映画は、今見ると、微妙な味わいがあって好きです。ファンと言うほどじゃないですけど。


この映画では、みんな学芸会みたいな演技ですね。健全、明朗で、ハキハキといった感じです。
授業が終わると「やったー」と声に出して喜び、「腹減った、腹減った」と土曜日の掃除当番を嘆いて、ハンカチを汚したら洗って返すといったベタな学生が描かれております。

そんなわけで、高校生活が描かれている箇所は、全て素朴で牧歌的です。


ストーリーは、普通の女子高生がひょんなことから同じ時間を体験することになった、というもの。で、その原因を調べていく過程で、徐々に同級生の男性に惹かれていって………。

で、オチは、その同級生が未来人で、その影響で少女も時間を行き来してしまった、でした。
その「未来人」という設定が唐突でね。ちょっとくらい、「未来人」らしい伏線を入れていても、いいんじゃないかなぁ………。

まぁ、健全美少女の原田知世を楽しむ映画だから、ストーリーは二の次か? という感じの映画になっておりました。


時をかける少女

PI,ASM/角川書店

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